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京都サポーターから見た岡山【2019 J2 31節 岡山-京都】


岡山。京都から在来線で約3時間半。

倉敷とか、かつてはチボリ公園だとか、観光スポットが無いわけではないので泊まりの旅行をする人もいるかもしれないが、
京都人にとって日帰りで行ける距離であり、わざわざ泊まることはそうない街の1つである。


少なくとも、私自身はそう泊まることはないなと認識していた街に、「Jリーグ」というコンテンツの影響で泊まり旅行をするというネタができたから惰性でを消化しておく。

 

 

1日目

日曜ナイターなので、土曜に岡山入り。
岡山に前泊。新鮮。

 

試合以外ほぼノープランの1泊2日であったが、
1日目の晩だけは早々に予定が埋められていた。つまる話、飲み会である。
(この飲み会目的で1泊2日の旅程になったのであった)

Jリーグが無ければ出会わなかった人達と美味しい酒を飲む。Jリーグが無ければそうは訪れない場所で。


高尚に言えば、この行為そのものが、Jリーグもといファジアーノ岡山の存在価値の1つであると言える。

 

通常、消費者は対価を得る為に代金を支払う。

我々サポーターは何を得る為にコストを費やしているのか。サッカークラブ(リーグ)は顧客にどんな価値を提供しているのか。


永遠のテーマとも言えるこの話題。

価値そのものは千差万別。各クラブ間で目指すべき所が異なるであろうから、当然ながら一くくりに答えを出すことはできないと思う。

 

ただ個人的な考えとしては、サポーターとは消費と生産を同時に行う存在であり、クラブはそれを促進する存在であってほしい。
この岡山の晩で言えば、飲み食いこそが消費であり、サッカー仲間との親睦というコミュニティの創出こそが生産。

 

SNSが発達した今、以前と比較するとこうしたコミュニティの創出はどんなコンテンツでも容易になっていると思うので、独自性が高いとは思えないが……

 

 

そろそろポエム度が限界突破しそうなので1日目の話はここまで。

 

 

2日目

今まで岡山遠征と言えば『行って、試合見て、帰る』みたいなスケジュールでしかなく、観光など皆無。

今回は前泊して余裕もあるので、岡山駅⇔スタジアム間以外も楽しみたい。という訳でまずはえびめしを食べにホテルから岡山駅まで。

途中、ランニング中のエンゲルスコーチと出くわしながら、駅ビルのお店でご当地料理えびめしを食らう。

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映えてはないがうまい。

デミカツ丼とか、B級グルメグランプリで名を上げた津山ホルモンうどんひるぜん焼きそば、この日お目当ての店が混雑で断念したカキオコなど、岡山はご当地料理のバラエティと質がイカしていると感じる。

正直、ひるぜん焼きそば以外はこうした岡山遠征や後述する『ファジフーズ』によって知ったのだが、もっと広まればいいのに。

 

 

朝兼昼食を口にしお腹も満たされたのでレンタサイクルで後楽園へ。

乗り捨て型のレンタサイクルがあるのは自転車大好きな人種である京都人にとって良い。路面電車岡山駅東側の『碁盤の目』状に整備された道筋も良い。

先の大戦の影響なのかはわからないが、やはりこの形状は良い。岡山の都市開発したひと偉い。

 

道中、ファジアーノの運営するフットサルコートに遭遇。コートの存在自体はファジアーノがJに加盟した年ぐらいの選手名鑑に掲載されていた広告かなにかで認知していたが、ここまで立地が良いとは。

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京都の場合、練習場に併設されたフットサルコート以外にないので、クラブの広告塔となり得る施設が好立地にあるのは大変良い事だと思う。コート単体の稼働率・収益性の面でも。

 

 

そして後楽園へ。

J2にこれだけ居ながら初の日本三大庭園。確かに美しい。

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ただまあ、リピーターを生む観光スポットかというと…私のような素人には1回見たら十分。京都の場合は1日や2日で回り切れる訳がないので必然的にリピートせざるを得ず勝手に増えていく側面があると思うのですが、多くの都市では0を1にする事と同様にリピーターを増やすのも難しいでしょうな。

逆に言えば、年1回必ず足を運びたくなるコンテンツには価値がある。

 

ちなみに、京都だと天龍寺の庭が個人的オススメです。

 

 

既に滲み出てるが段々めんどくさくなってきた。箇条書き気味に。

ここからはもう試合まで時系列的に振り返るほかないし。

 

 

・13時半

1時間ほど後楽園に居たので、14時より開始のシート貼りの為にスタジアムへ。

後楽園への道中でも目についたが、ファジアーノのポスターを貼っている店・企業が多い。地道な努力の現れ。

 

 

・14時

スタジアムに着く。14時=キックオフ5時間前。シートさえ貼ってしまえばすることはなにもない。

他のサポーター仲間たちは近くのファミレスへと散っていく。実質的な拘束時間の割にスタジアム本体に時間を潰す手段がない。これは全国共通であるが。

ただ岡山の場合は街中にある分選択肢は多く助かる。別に観光に戻っても良いし。

 

 

・16時

キックオフ3時間前になったので、16時45分の開場に向けてスタジアム前のファミレスを出る。暑い。スタジアムの各ブースも本格稼働している。

岡山はQRチケットで購入しても、それを発券をしなければ入場ができない。岡山だけではないが何の為のQRチケットなのかとこの場を借りて。

私事だが、基本的に①手数料無料②スマホさえあればその場で決済まで完結する③チケット忘れがない の3点からチケット購入時は例外を除いてJリーグチケットで購入している。各クラブ側にとっても、データ収集と手数料面でJリーグチケットユーザーの方がありがたい事だろう。だがその割にはユーザーのインセンティブが小さい。

京都は今季わずか数十円ではあるがJリーグチケットでQR発券するのが一番価格的にメリットが出るように価格設定をいじった。案内ページの創設含め良い施策だと思う。

 

あとTwitterでも言ったが列整理で何百人が30分も待機列に釘付けになるの時間がもったいない。括りつけるより野に放ってお金使わせた方が遥かに効果的なのになあ。

 

 

・17時

開場し、席を確保し、ファジアーノ岡山名物のスタジアムグルメ『ファジフーズ』を漁りにいく。

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J2サポーターには説明不要であるが、やはりファジアーノのオペレーションは素晴らしい。見た目でわかりやすいし、列は綺麗に整っているし、商品提供までの時間も全然長くない。ファジフーズ関連以外でも、これまた既に浸透しているかと思うが来場客の困りごとに素早く対応できるようスタッフが配置されている。

昨年はありつけなかったので知らなかっただけかもしれないが、今年はキャッシュレス決済も充実(チャージミスって現金で払ったけど)。予約サービスもスタート。

ただまあ日銭が一番入りやすい飲食でキャッシュレスって、どうなんだろうなあ。

 

 

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フォトスポット。大事。1枚目の方は背後に止まってる車両やバックヤードの目隠し的に配置されていてセンスあるなと思った。ディズニーランドからは外が見えない的な。

京都も、もう退社された方だけどクラブスタッフさんとお話する機会に「フォトスポットは必須ですよ。今でも遅いくらい」と言ってそのまま案を通してくださったのだが、今はもう機能してないか。

 

 

場内に戻ると対面のメインスタンドに蛍光ピンクのTシャツが目立つ。

この試合、レディース誘致策としてTシャツ配布や日向坂46の来場などの施策が打たれていた。そのシャツの色である。

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言ってる間に日向坂46が試合前のパフォーマンスとして登場。

場内に響くover tureと映し出される煽り映像。残念ながら音響も、ビジョンの映像も、鮮明でない。

ライブイベント会場としては今のCスタのままでは不適格だと感じた。逆に言えば、新たなハコに需要があると言える。

 

ちなみに今までJリーグのスタジアムで見たアイドルグループのパフォーマンスとしては一番スタンドが沸いていた。妖怪ウォッチブームの最中のDream5の5倍くらい。

 

 

・試合

ハーフタイムに再び登場した日向坂のメンバーが「京都からお越しの皆様も盛り上がっていきましょう」的コメントを発していた事以外覚えてません。

 

 

 

 

 

自滅もあって痛い0-3。

ファジアーノ的には1万3千人の大入りマッチで最高の結果。

 

 

 昨年の岡山京都が来場者全員Tシャツ配布デーで今年同様に1万3千人。恒常的に1万人集めているからオペレーション的に破綻している素振りを感じないのは凄い。アウェイ側って部分を差し引き、物理的な部分を見たらわからないけど。

 

ファジアーノというクラブは、チケット代が安価で、この日のようにイベント誘致も熱心で、「ファジフーズとセットで土日の余暇のひとときを楽しんでください」みたいな意図を感じるのだけれども、それでどこまで行けるのかなという。(京都の場合はまずその段階に到達してないが)

外部環境としては恵まれている方で、単純に娯楽性のみを売りにしても結果が伴いやすい土壌なんだろうと思うが、でも恒常的に1万人クラスが集まる中で、もう1つ上のステップへ行くには、やはりハコなのか。でもハコの為には現状打破が必要という鶏と卵状態な訳で。

他人事で申し訳ないが、やはりそこのジレンマを「昇格」以外でどう破るのかが見てみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

府立京都スタジアム、指定管理者&ネーミングライツ決定

 

25日、京都新聞の報道により京都スタジアムの指定管理者とネーミングライツパートナーが判明しました。

前者は地場のスポーツ系企業であるビバと、サンガによるSPC、「ビバ&サンガ」とのこと。後者は大勢の予想通り、メインスポンサーである「京セラ」に決まったとのこと。

 

府は25日、命名権の優先交渉先に京セラ(京都市伏見区)を選んだことを明らかにした。名称は、サッカーJ2京都サンガFCのホームとなることを踏まえ「サンガスタジアム by Kyocera」とし、毎年1億円を20年間支払う契約となる見通し。

 

また、施設の指定管理者は4~5月に2社の応募があり、京滋でスポーツ施設経営を手がけるビバ(上京区)と、サンガを運営する京都パープルサンガ下京区)による特定目的会社「ビバ&サンガ」を内定した。指定管理期間は、施設が完成する12月末から10年3カ月の予定。

 

 

 

この記事のポイントは複数点ありますが、まず、『サンガスタジアム by Kyocera』というネーミングは1つのサプライズでした。

「プロモーションもメセナ活動を優先させる」という京セラの判断は、"らしさ"を感じると共に少し残念な気持ちにもなるのですが、まずは素直にそのメセナ精神を歓迎しておくべきでしょう。なお、スタジアムにクラブ名を冠するのは磐田に続いて2例目。現在のJリーグにおいては唯一無二です。

 

2つ目のポイント。指定管理者団体にサンガが加われたこと。

府の公表資料や、担当者への質疑応答から察するに、サンガが何らかの形で運営に関われる。というより、関わらせるであろうという感触は持っていました。単独の指定管理はサンガの体力・資質的に厳しいものの、選定されたJVにサンガを入れ込むような形を取る。いわば「サンガが指定管理を握れるか?」ではなく、「指定管理を任せられる団体とサンガを組ませる」というような進め方ではなかったのかなと。故に、当初「指定管理企業が決まりました」としか記載されていない京都新聞web記事を見た時に以下のようなツイートに至った訳です。

 

3つ目のポイント。"ビバ(上京区)と、サンガを運営する京都パープルサンガ下京区)による特定目的会社「ビバ&サンガ」"とあること。

これまで、日本のプロスポーツクラブによる施設管理の方法としては、「①クラブ・球団単体で管理」or「②関連団体とJVを組んで管理」or「③オーナー企業が管理」の3つに分けることができます。

①のケースはガンバ大阪広島東洋カープなど。②のケースはセレッソ大阪や横浜Fマリノスなど。 ③のケースは阪神タイガース柏レイソルエヴェッサ大阪など。

今回はSPCを立ち上げてとありますので、文字だけで判断するならば前例のない手法を採用するということになります。(例外として元々あったSPCを買収して傘下に置いた横浜ベイスターズの事例はある)

現在、長崎でのスタジアム建設計画においてもSPCを立ち上げての建設・管理が進められていますが、来年から開業する京都スタジアムが先を行くわけなのでどうなるか見守りたいところ。

 

4つ目のポイント。"施設の指定管理者は4~5月に2社の応募があり"とあること。

結局ね、2社しかなかったんですよ。もう1社がM社だったのか、O社だったのか、はたまた別だったのかはわかりませんが。コンセッション制ではなく指定管理者制度を採用したことが大きく影響したとは思えませんし、やはりマーケットとしての価値は低いと見られたのでしょう。これを良い意味で裏切ってほしいものです。

 

 

 

SPC立ち上げてやるメリット等は詳しい人がわかりやすく説いてくれればいいと思うの。それではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

京都サンガ歴代外国籍選手図鑑(2011~)

 

 

 

 

 

すでにとめさんが投稿されているが、最近流行りのやつに乗っかってみる。とはいえ、バウダザールとか、ルイスカルロスとか、シーラスとか、実際のプレーをまじまじと見れていないんだから語りようがない。

よって9年目となるJ2生活のスタートとなる年、2011シーズンより振り返ってみよーーー!!!(成績は2011年以降のリーグ戦のみをピックアップ)

 

 

 

ディエゴ(2009~2011/7)8試合0得点

「ディエゴソウザ 」の画像検索結果

柏、東京V、近年では山形で猛威を振るったブラジル人アタッカー。推定移籍金4億円超で東京Vから加入した09年はそのパワフルな左足でJ1残留に貢献したが、徐々にトーンダウン。大木サッカーに適応せず、かつその年俸の高さ(推定1億円×5年契約とか言われているが真相はいかに…)もあって2011年は完全に不良債権に。当初はキャプテンだったが夏のウィンドーで仙台に放出された。結果論ではあるが、降格がほぼ決まっていた2010年中にオイルマネーに換金すべきだっただろう。思えば、東京Vに4億円もドネーションしてしまった上にJ2へ道連れにしたからあの年はFC東京の逆鱗に触れてしまったのかもしれない(この年、天皇杯決勝を含め3戦3敗14失点)

 

アライール(2011) 7試合0得点

バーミンガムという謎の経歴を持つCB。甲府、清水、愛媛に在籍経験があり大木監督との縁もあったが京都ではすっかりだった。すまんが全く記憶に残っていない。

なお、京都を1年で退団後、愛媛に復帰するのだがそこではガンバ大阪を下すジャイキリ弾を決めるなど一定の活躍を見せた(その時の愛媛監督は石丸清隆

 

キムソンヨン(2009~2011) 8試合0得点

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朝鮮大から加入し、京都在籍中に北朝鮮代表選出を果たすなど一定の成長を見せたストライカー。確固たる地位を築くまでにはいかなかったが、チームの盛り立て役としても貢献するなどナイスガイであった。J1でプレーしてた時の方が試合に絡んでたね。

 

チョンウヨン(2011~2012) MF 64試合2得点

世代別代表の選手であったが、大学からKリーグを経ずに京都へ加入。ルーキーイヤーからポジションを掴むと、波はあったが京都の中盤を支えたボランチ。ハングギョンの負傷離脱によりロンドン五輪メンバーに滑り込みでin。銅メダル獲得で兵役免除ゲットという運の良さもあった。その後、レンタル移籍先の磐田での大失敗を経て、神戸での大活躍はご承知の通り。東アジア選手権でのFK弾が記憶に新しいが韓国代表の主力にまで育った。

大木武は昇格もタイトルも寸前で逃したかもしれない。だが、久保裕也とチョンウヨン、二人のA代表戦士を育てたと言っても過言ではない。と思う。

中国超級に行ったり、中東に行ったり、高額の移籍金が発生する国際移籍を複数回繰り返しており連帯貢献金をちょくちょく落としてくれる孝行息子。

 

ドゥトラ(2010~2012/3)  30試合6得点

「ドゥトラ 京都」の画像検索結果

カカ2世とかいう触れ込みで加入したテオ・コンスタンチン物件。彼もまた移籍金が何億とか報道されていた気がするがソースが残っていなかった。が、3億とか報じられていた記憶がある、いずれにせよ間違いなく高かった。

プレー面だが、決して巧くはなかったが、推進力のあるドリブルは大木サッカーの中で異物として輝いた。最も印象的なのは天皇杯準決勝マリノス戦。ラボーナクロス、強烈なヘディング、そして値千金のFK弾。彼の良さが最も発揮された試合だと思う。宮吉と最も合っているパートナーとも言えたが、天皇杯準優勝から3か月後に造反を起こし、そのまま鹿島へと電撃移籍。一体、テオに何億掠められてるんだ。

 

バヤリッツァ(2012~2015)  131試合8得点関連画像

入団会見での「プレステが好き」発言。開幕戦での負傷退場など、スタートはどうなることかと思ったがフィット後は不動のCBに。今のJ2では通用しない気がするけれども。

時折見せるドリブル突破はハラハラドキドキのエンタメ性もあって大変良かった。もう懐かしいなあ。

京都で100試合も出場しているなんてことは珍事であり、在籍期間が長かったこともあって彼を好きな京都サポーターは多いはず。

 

ファンテソン (2012~2015)  28試合1得点

 ネルシーニョからの誘いを蹴って京都を選んだ慶應ボーイ左SB。ルーキーイヤーから出場機会を得たが2年目に大けがを負い、その後も怪我などもあってなかなか試合に絡めず2015シーズンを持って現役引退。その後、一度現役復帰し、東京ユナイテッドでプレーした。SNSの投稿にもインテリらしさが垣間見え、駒井や比嘉さんとのやり取りの際は偏差値の差が面白かった。もう少し線が太ければなー。

しょーもないクラブに対して愛の深さが透けて見える場面がちらほらあり、個人的にはありがたく思っている選手の1人。京都を選んでくれてありがとう。

 

サヌ(2012/4~2013) 13試合2得点

快足バク宙アフリカンストイカー。2010年には浦和でもプレーしたブルキナファソ代表FW。ドゥトラ退団後のタイミングで、ケルンを退団しフリーになっていたサヌが練習参加。4月末に加入すると、翌5月は4試合2G1Aと活躍。上々のスタートを切るも、その後はケガなどもあり出場機会すらあまり無かった。

在籍中に出場した2013アフリカネーションズ杯では準優勝を果たしており、ブルキナファソでは割とレジェンド的選手なのかも……しれない。

なお、サンガでの初ゴールは超ビューティフルゴールであった為、そのキャラも相まって数少ない京都サポの脳裏に強く焼き付いている(はず)


 

カンソンホ(2013) 5試合0得点

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1年だけの在籍。しかも試合にはあまり絡めなかった。が、現役引退後から今の今まで、フロントスタッフとして戻ってきたことが示すようにかなりのナイスガイ。明るい性格で三平らとチームを盛り立てた。なぜか京都はこういう選手がいる時の方が成績が良い。

 

オスンフン(2013~2015) 77試合0得点

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京都サンガ史上最高のGKと言っても過言ではない守護神。系統としてはキムスンギュ系。ハイボール良し、シュートストップ良し、キックも良し。メンタルの弱さがたまにキズ。

J1でプレーしたくて京都への移籍を決断したのに、その徳島に敗れてJ1昇格を逃したPO決勝は彼にとってもクラブにとっても痛恨の1試合であった(鬼のように止めまくった準決勝とは別人のようにパフォーマンスを崩してしまった)。兵役の関係もあって在籍は2年に留まり、J1でプレーすることは叶わなかった(なお残っていても)が、今季は蔚山現代ACL出場を果たしており、高いレベルの舞台で活躍を見せている。あの時の姿を想うとほんと良かったね。

なお、比嘉さんとはとても仲良し。

 

ジャイロ(2014) 15試合0得点

 

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「強化部が2年追いかけたボランチ」という前触れで加入も全くフィットしなかった。あれに2年って、どこに目ん玉つけてんだ。もっと早い段階で気付けよ。

強化部はさておき、彼の名誉の為に擁護をすると、2014シーズンと言えば当初の監督はかのバドゥであり、「自由を与え、選手自身が考えるサッカー」という名の戦術レス状態だから機能しなかった側面はある。

いや、よくよく考えると大熊清の下でもソウザは輝いていた。やはり外国人助っ人に甘えは許されないのだ!

 

アレッサンドロ(2014/1~2014/6) 7試合2得点

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ファン感謝デー前日に番記者が加入をお漏らししてしまうというあの事件から全ては始まっていたのかもしれない。かつては新潟でも活躍したボックスストライカーは大黒と相性が悪く、前述の通りチームがチームだったので引いてボール貰ってコネるという何の意味もない行為を繰り返し、そうしてJ2に馴染めぬまま途中退団していった。チャントが当時流行りのテイラースウィフト『We Are Never Ever Getting Back Together』であり、これまた振り返ると意味深だ。

京都サポの中には、この曲を聴くとテラスハウスではなくアレッサンドロを思い出す人も多いだろう。私は黒川明人を思い浮かべるがね。

 

ドウグラス(2014/7~2014/12) 17試合5得点

「ドウグラス 京都」の画像検索結果

昇格を阻んだ徳島から、なぜかローンでエースストライカーが流れてきた。数少ない当たり助っ人である。

「当たりの基準低くね?」と思われるかもしれないが、5試合程度出てノーゴールがザラの京都の外国人事情から考えると、途中加入以降ほぼ試合に絡み年間二桁得点ペースというのは驚異的な貢献度なのであーる。

この翌年に(徳島から)広島へ移籍すると、皆さまご存知の大ブレイク。今ではリーグを代表するストライカーにまで育った。

京都ではSH起用も多かったが、サイドからクロスに突っ込ませたら勝てる相手はいなかったし、化ける素地は確かにあった。

 

ファンジンソン(2015/1~2015/7) 8試合0得点

元韓国代表のレフティーアタッカー。ちょっとウド鈴木に似ている。

J2で戦えるコンディションの選手では無かったこともあり、全然フィットせず。まあこの年は昨年に引き続きチーム自体がダメだったからどうしようもなかった感はあるのだが…アウェイ金沢戦が彼にとってのベストゲームだろうか。夏に退団し岡山へ移籍するも、新天地で汚名返上とはいかなかった。彼もまたナイスガイだったけどね。

今年3月に現役引退を表明したとのこと。お疲れさまでした。

 
キムナミル(2015) 27試合1得点

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「真空掃除機」の異名を誇る韓国のレジェンドも、38歳で迎えるJ2での戦いはキツかった。神戸時代に仕えた和田監督の下では(体をなしていない)守備組織を支えたが、監督交代と共に出場機会は減少。J2残留決定弾をあげるなど終盤戦も一定の活躍は見せたが、往年の輝きは無かった。

このシーズンを持って現役を引退。なおこの年は山口智も現役引退を決意しており、やはり京都サンガは終の棲家であるなと再認識した次第。

京都にいるときゃ忍と呼ばれたの~ 昔の名前で出ています

 

ダニエルロビーニョ(2015~2016) 48試合6得点

関連画像

群馬で14ゴールを挙げた翌年、京都が強奪。J2他チームのエースを引き抜くという京都らしさと、実績のある選手を抜け目なく強奪という京都らしくなさが同居した稀な移籍であったが、結論から言うと失敗であった。

もうまず群馬の時と違って全然身体がキレてねえ。それもそのはず、夏に岐阜に放出しようとしたら「肺塞栓症および肺高血圧症」で移籍破断。どうやってメディカルチェック通ったんだ…そらまあ病気になること自体はしゃーないけども…

カイケほどではないにせよ、とにかくinstagramのストーリー機能にドライブ中の動画を載せるインスタ芸人っぷりも気に食わなかった。お前のゴールより運転風景の方が見たわ。

 

フェホ(2015/7~2015/12) 6試合0得点

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札幌時代もネタを振りまいた爆速鉄人がJ2残留への切り札(?)として来京。なお昨年は北九州でもプレーした。あのパトリックから更に器用さ・決定力を差し引いた197cm92kgの巨体FWが右サイドを爆走する姿は一種のエンターテインメント。ハイライトは天皇杯立命館大戦。起死回生の同点ゴールを決めサポーターへ駆け寄るも「なにやっとんねんアホ。喜んでる場合かはよ戻れ」と罵声を浴びた。

 
イヨンジェ(2016~2017) 63試合11得点「イヨンジェ 京都」の画像検索結果

長崎からやってきた韓国代表FW。スケールの小さいファンヴィジョみたいな選手。京都に居た時は点の取り方をわかっていなかったが、今季岡山で覚醒中。既に11得点でJ2得点ランキング首位に立っている。出ていった後に花開くのも決して悪いことではない。

 

アンドレイ(2016) 37試合5得点

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ブンデスリーガへの移籍も噂される中でやってきたブラジル人イケメンボランチ。お値段がめちゃくちゃ高かった。それもあって1年でお別れに。

お高いだけあってテクニックもあったが、いまいち使い切れなかったなーと。個人的にはフェライニとか山村和也と被る。適正ポジションがよくわからない。

退団後は航空券墜落事故後のシャペコエンセにローンで加入。その後、リーグアンのナントへ移籍。ラニエリ、そしてハリルホジッチの下でプレー。

 
キロス(2016/7~2016/12) 10試合1得点

「キロス 京都」の画像検索結果

ブラジル4部からやってきた長身FW。風貌はボクサーっぽい。お金がなかった事など色々あってそんなところから電柱FWを買ってきたはいいが、電柱のような図太さは微塵もなかった。唯一の得点よりも、「なぜキッカーを務める?」と京都サポ全員が疑問を抱くなか期待通りにPKを外した横浜戦の方が印象的なくらい。

退団後は中東へ移籍。信じられないのだが、18-19シーズンはセパハンでイランリーグ得点王に輝いた。うっそだろ???

 

ケヴィンオリス(2017) 27試合6得点


Jでは珍しいベルギー出身選手。Kリーグ経由でやってきた192cm91kgのガチムチFW。そのパワーはえげつなかった。彼と闘莉王との「ツインタワー」形成によって、攻め手のない2017布部京都でもJ2に残留できたのである。ありがとうケヴィン。ごめんなさいケヴィン。

ちなみに彼に密着したドキュメント番組ではド直球の名言が生まれてしまった。

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ハソンミン(2017) 25試合0得点

「ハソンミン 京都」の画像検索結果

Kリーグからやってきたファイター型ボランチ。カードコレクターと化し、ピッチ看板を破損させるなど荒々しさが目立ってしまった。

最大のハイライトはシーズン終盤戦の横浜FC戦。前半早々にイエローカード2枚貰って退場。試合後にあの名言が生まれてしまうのであった――


  

マティアスカセラス(2018/1~2018/7) 2試合0得点

f:id:nya137:20190613230923p:plainウルグアイボランチ。プレー動画で見たまんま、ローンでやってきたのに全く使えず契約途中解除。Youは何しに日本へ?あとなんであんなプレー動画で日本に連れてくる気になれたんだ。誰もがスーパースターなYoutubeの中ですら微妙なプレーヤーってねえ。

 

レンゾロペス(2017) 37試合11得点 「レンゾロペス」の画像検索結果

FWとして優れた選手ではないが、嗅覚はすごかった。スコアを順調に伸ばし、結果的にはJ2残留の立役者。同じクラブから移籍してきたカセラスとは違い、しっかり貢献してくれたので本当に恩人。

 

アレシャンドレ(2018/1~2018) 0試合0得点

「アレシャンドレ 京都」の画像検索結果

育成枠的にローンで獲得した19歳のブラジル人アタッカーだったが、チームの戦績が傾き外国籍選手枠を割いてる余裕などなくなったこともあり契約途中解除。なら最初から獲るなやとしか思えんのだが。この選手の人生やキャリアを簡単にぶち壊すところは京都の伝統芸。

 

キムチョルホ(2018) 0試合0得点

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謎外人が豊作だった2018年だが、第3GKに外国籍選手枠を割くという奇策には驚いた。なんで獲得したのかいまだにわからないが、インスタに延々とUPされる自撮りも謎でしかなかった。誰が興味あんねん!(CV.ヤナギブソン)

 

ウショウツォン(2018/7~2019) 0試合0得点

3人目の0試合0得点。0ばっかり並べて福本豊でも召喚する気か?J3降格の危機の中、なぜかJ1清水からやってきたJ未デビューのU19中国代表DF、今も在籍しているのでこれ以上の言及は避けておくがやはり謎でしかない。

 

カイオ(2018/7~2018/12) 15試合4得点

救世主その2。セレッソ横浜FCに居たあのカイオ。夏に加入すると、イージーな1vs1は決めきれない一方で理不尽ミドルを突き刺すなど残留に貢献。在籍期間は短いが残したインパクトは大きかった。


 

ジュニーニョ(2018/7~2019) 24試合3得点

「ジュニーニョ 京都」の画像検索結果

あのジュニーニョではない。JFLFC大阪から加入すると、主に終盤の切り札として起用されるように。献身的な守備はブラジル人らしくない(効いているかはさておき)

微妙に異物感があって、ドゥトラを少し思いだす。2018年は計7人も外国籍選手居たのか…

 

レナンモッタ(2019) 3試合0得点

レナン モッタ

7番を与えられた期待のニューカマーだが中々フィットできずに出場機会を増やせないでいる。このままフェードアウト感が半端ないのだが、、?

 

 

 

 

 

以上、やはり振り返ってみるとハズレばっかだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議な指揮官、中田一三

 

未だ底が知れない――

 

SNS上で歯に衣着せぬ発言をしたかと思えば、試合後のインタビューでは不敵に笑みをこぼしばがら「(自身の交代策的中について)んー、覚えてない(笑)」などととぼける。

 

就任時の前評判を覆し、ポジティブな意見が並ぶこの状況を誰が予測したであろうか。中田一三監督率いる京都の好調ぶりは、今季のJ2におけるサプライズの1つと言える。

 

 

 

偶然の産物

Jリーグでの指揮経験ナシ』。監督経験の無い布部陽功元監督の下、どん底を味わい続けてきた京都にとって、実績・経験に乏しい氏を起用する事は極めてリスキーな行為であった。そして、時系列的に言えば、氏をピックアップできる立場に居たのはそのどん底の生みの親である小島卓前強化部長以外に居なかったと思われる。

 

混沌を生んだ人物がまたもや経験の無い監督を引っ張ってきたであろう状況。J2 19位に沈んだチームながら予算面の問題もあり戦力の増強は望めない。強化部長を"追放"できたは良いが、代わりの編成スタッフは『親会社から出向してきた元Jリーガー』『スカウト1年生の元レジェンド選手』『幾度となく失敗を繰り返し事業部門に配置転換させられた元強化責任者』。

そこに追い打ちをかけるように、新監督のSNSでの目立ちっぷり。

 

 

 

「なんとか新スタジアム元年をJ3で迎える事だけは避けたい」というのがサポーターの本音であり、クラブにとっても本音であったと思う。個人的にも今年の目標は勝ち点45獲得・J2残留であった。

 

 

 

だが、蓋をあければこの状況である。世の中わからないものだ。

新任指揮官を支える為か、ゲルトエンゲルス實好礼忠佐藤一樹S級ライセンス保有コーチを多数補強したこと。庄司・黒木ら18シーズン夏に補強した選手が残留し、かつ新たなサッカースタイルへの適応力が高かったこと。最小限に留まったストーブリーグでの補強において他クラブから獲得した宮吉・安藤・加藤がピッチ内外で好影響をもたらしていること。様々な要因が偶然にも絡み合い、ポジティブな結果をもたらしている。

 

クラブ全体を見通した時に、この現象に再現性があるとは思えない。だが、少なくともピッチ内における再現性は高く、現体制の内は保たれ続けることだろう。

中田監督は、「チームの土台無くして個人の自由なんて無いと思う。ただ、ひらめきや個の特長は選手が感じたときに発揮されるべき。それが思った以上に早く出てきてくれたかな」と語る。(エルゴラッソ5/17版より)

元監督もそれらしきことを語っていたが、現指揮官は口だけではなく実際に落とし込みができており、しかも想像を上回る速度で浸透しつつある。

 

 

 

一昨年の今頃、我々は週末のたびに地獄絵図を見ていた。


 
 

 

 

 

それが今や、選手の苦悶に満ちあふれた表情も、罵声も、陳腐な精神論もない。勝ち負けだけが全てではないが、結果に関わらず、週末の試合が待ち遠しいという気持ちで日々の生活を送れることほど良いことはない。

 

個人的には、いまはまだJ1に届くほどのチームではないとシビアに見積もっている。足りない部分はまだまだある。だが、このまま組織として成長を果たし、コンスタントに勝ち星を積み重ねることができるようになれば、物置の奥底にしまいこんでしまった「昇格」という言葉を胸を張って言えるようになる日は近いだろう。

無論、昇格だけが全てではないが、今は只このチームと共に行けるところまで行きたい気持ちで一杯なのだ。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

2019高円宮プレミアリーグwest 第4節 京都U18対名古屋U18

 

昨年12月のプレミア最終節@吉田サッカー公園以来のユース観戦。

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福岡ら偉大な00年代組が抜け、監督も手島監督に代わり、チームがどう変わったのか気にしつつ観戦。

3年生が01年生まれということは全員21世紀生まれなんだなあ。

 

 

 

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スタメン図。4-2-3-1は変わらず。1年次から主力だった山田以外はスタメンで見るのは新鮮。

特にU15から昇格した遠山。U15日本代表の常連だが、プレミア開幕戦からスタメンで出続けている。福岡でも途中出場だったのに。あと川島・中野の縦のラインは中1時から見てる身としては今後も期待せざるを得ない。

 

 

で、結果は1-3の手痛い逆転負け。前節セレッソ戦と同様の形で勝ち点を落としてしまった。

 

●雑感

・体制が変われど基本路線は変わらず。トランジションが肝みたいなチーム。

・前半は京都、後半は名古屋のゲーム。

・守→攻の切り替え◎。縦への意識強く、前半何度も好機を作った。

・反面、セット時の守備に不満。1失点目もボールを奪われた後の対応がまずく簡単に背後を使われてしまった。

・ボールを持った状態での攻撃もまだまだ。攻め手の無さは手島監督がU15を率いていた時から変わってない印象。

・トップほどボールを大事に扱わない。ゴールキックは前線へ。セカンドボールへの意識は高い。

・3年生の逞しさが目立った。山田の個の力の高さは計算が立つ。

・小宮4試合連続得点。チェイシングも欠かさない。その運動量をもっとDFとの駆け引きに活かせれば更なる得点増もありそう。ターゲットとしても一定機能も、もう少しフィニッシャーとしての仕事をさせてあげたい。

・交代が早い、というか交代カードを切る(笑)。FWの替えが日野と勝島しか居ないのはどーなのよ(※3学年合計でFW3人)

・前から言ってるけどスカラーP自体の効力が薄れつつあるので「外部からの血」は大事にしてほしい。現チームなら中野瑠馬みたいな存在。

・90分を通じてコンパクトさをキープする。良い守備からの早い攻め。これがどれだけできるかで今年の勝ち点は決まりそうだが、できればもっとトップのサッカーの要素は落としこんでほしい。

・トップ試合後の西京極開催で観客大勢集まる。これをどう活かしていくか。

 

以上!

京都スタジアム見学会レポート 2019.1.20

 

 

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先日、タイトルにある通り、“京都スタジアム(仮)”建設現場の見学会が実施されたのでその様子をば簡単にレポート。

 

 

 

 

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去る1月20日。亀岡へと訪れました。

駅北地区全体の開発は未だに進捗していないようにしか見えませんが、今年12月の竣工に向けて京都スタジアム本体自体の工事は大幅に進展しております。既に2階スタンド部分の骨格ができつつあり、もう少しすれば屋根を架けていく段階に突入するレベルでニョキニョキと。

 

スタジアムの外周沿いを歩いて建設事務所へ。参加者数等状況にもよりますが、見学会は①施設概要や工事状況の説明+②現場見学の二部構成のような形になっています。この時は先ずは府担当者からの説明から。

 

 

府担当者からの説明

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パワーポイントを用いて、スタジアムの各設備に関する説明がなされます。スタンドとピッチまでの距離は〇mとか、プレキャスト工法なので工場でコンクリパーツ作って現場で組み立ててるとか。ずっとウォッチしている人間にとっては基本的に既出のお話も、一部で新情報がちらほら。例えば、12月の説明会の段階で発表していたようですが、スタジアムで使用する芝の種類が「セレブレーション」に決まったとか。

 

 

 

現場見学

一通りの説明を聞き終えた後はガイドに従いながらの現場見学。アウェー側スタンド下からフィールド内に入っていきます。

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アウェー側スタンド内部よりフィールド側(北側)を望むと、天然芝の育成環境を整える為に空けられた「風の通り道」から外の明かりが漏れ出ています。当初予定通りに“ゼロタッチ”で建てられていたならば、このスペースは無かったことでしょう。

 

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いざ内部へ。建設途中のスタジアムを内部から覗く機会というのは一般人にとっては本当に稀です。吹田のケースでも寄付者限定で1度あったのみと記憶しています。

グラウンドレベルで眺められるこの見学会を、人数に限りがあるとはいえ定期的に開催してくださる府の担当各所・現場関係者の皆様には感謝し尽くしても足りないほどです。

 

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グラウンドレベルからアウェー側スタンドを見上げるとこう。既に2階席部分の組み立てが終わっている箇所もあります。

 

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話題の椅子。色はこの色で決まりの様。遠くから見てみると2枚目の通り。採用された真ん中の席が一番艶やかな気はする。

 

 

 

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スタンド最前からの景色。

 

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パノラマ。

 

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メインスタンドの様子。ここにVIP・V-VIPルームらがハマっていきます。

 

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メインスタンドをグラウンドレベルで撮ったもの。このスペースに選手ベンチが設置されます。プレミア式。

 

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選手の入場口よりフィールド方向を望む。内装工事が完了したらどんな雰囲気になるのか。おそらく欧州的な内装は無理…

 

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メインスタンド内下部から駅方面を見るとこの近さ。

駅からスタジアムまでは直線的な導線ではないが、この距離なので徒歩移動になんら問題はない。ただ帰宅ラッシュがどうなるか。南口への誘導を含めてどう捌くのか。

 

 

 

 

今後は3月・6月・9月に見学会を開催し、成長具合を公開していきたいとのこと。

情報のチェックはもちろん、寄付もお忘れのないように

 

 

 

 

「落ちひん」のその先に ~2018シーズン振り返り~

 

一難去ってまた一難。

 

2018年、戦前の予想通りに低空飛行を続けた京都。

シーズン途中に退任した布部陽功元監督は柏レイソルの新GMに就任し、混沌の元凶こと小島卓強化部長はクラブを去った。一方、inの方。新監督には小島卓の置き土産として、FC.ISE-SHIMAの総監督であった中田一三氏が就任。新たな『共創者』となることとなった。既にSNS上で話題を振りまいている新監督だが、布部氏同様にJリーグでの指揮経験は無く、手腕については未知数。強烈なキャラクターのみが先行している状態だ。

 

なんとか落ちひん!は有限実行できたものの、先行き不透明な中、次から次へと押し寄せる笑いの波。「良い波乗ってんね」とは言えないのが現状である。

 

 

そんな辛い今季をざっくり振り返ると共に、クラブに関わる各関係者に思う事を書いておきたい。

 

 

 

 

必然の低迷

布部元監督の留任に際し、「シーズン終盤の好調ぶり」を判断材料に決めたと語った前フロント。あのサッカーを見て、積み上げがあったと思えるその神経が未だに理解できないが、これに関しては"お友達人事"としか言えない小島-布部ラインが原因なのでもう語っても無駄。放っておくしかない。

だがこのお友達人事による惨事以外で、シンプルに見る目がないことによる悲劇は多かった。

 

例えば、ボランチの目玉として獲得してきたマティアス・カセラス。

「他J2強豪クラブと競合したが勝てた。代理人を介さず自分も交渉に乗り出して商談し、年俸を安く抑えて獲得できた」と、とある人は豪語したが、微妙なプレー集そのまま、私の期待通りのパフォーマンスに終わり、たったの出場2試合で今季途中に契約解除となった。ちなみにそんな獲得秘話を豪語していた当人だが、サポーターズカンファレンス開催の約束は反故にし、その理由に「説明ができない」と語っていた。サカつく話は豪語できるのに経営者としての説明責任は果たさない。2017年の現状説明会の議事録には「分かりました。全然難しいことではございませんので、それはやらせていただきます。」という当人の回答が載っている。

"ホラ吹き"というあだ名がサポーター間に浸透していったのも、そんな人がリーダーを務めていた組織が機能不全に陥ったのも、必然だろう。

 

少し話が逸れたので本筋に戻す。

シーズンインの時点で26名体制と少人数体制だったが、怪我人と歪な編成、そして前述のカセラスと同様に計算の立たない選手の出現で何もかもが狂っていく。

 

「第3GKに外国籍選手枠を使ってしまう」「育成枠として20歳のブラジル人アタッカーを呼んだは良いけど余裕が無くなって契約解除」「と思いきやJ未デビューの19歳中国人DFを清水から獲得」「闘莉王をCBとして計算もコンディション不良でFWへ再配置転換」「結果、CBが3人のみ」「カセラスの計算外と宮城の負傷離脱で守備的なボランチ不在」などなど…

結果的には夏のパニックバイで無理やり解決できたのだが、京セラがお財布の紐を緩めてくれなかったら、讃岐と熊本に大差をつけられてJ3へ降格していた。

新体制記者会見での布部・小島・山中の三者の発言や編成から、「何とか残留はできるだろう」という思いはスケスケだったが、当然ながらJ2はそんな甘いリーグではなかった。コーチから昇格したボスコジュロブスキー前監督の采配然り、乱暴だが一言で括ってしまえばJ2を舐めていた。バチが当たるのは必然だった。

 

 

 

コンディション重視の指揮官

残留に導いたとは言え、各所で既に書かれている通り、布部の後を継いだ、いや実際には今季当初からチームの骨格を作りあげていったボスコのトレーニング方法には問題がなかった訳ではない。

居残り練習を嫌い、過度な接触等は避けるような雰囲気が形成されていったという。

 

居残り練習を嫌う事自体は決して珍しいものではなく、エリク・モンバエルツ横浜FM監督や、水曜日にオフを設定するヤン・ヨンソン清水監督など、欧州系の監督はそうした傾向にあるし、というよりもサッカー界・スポーツ界自体がそういう潮流にある。

長時間のトレーニングではどうしてもペース配分してしまうのが人間の性。短時間の方が密度や強度、集中力を高く維持したままトレーニングを積むことができ、フィジカル的にも追い込める部分がある。

もちろん、2部練習や3部練習を活用したアプローチもあるし、ユンジョンファン前C大阪監督や我々の"元憧れの人"チョウキジェ湘南監督は実際にそれで成功を収めている。他競技になるが、エディージョーンズも短く質の高いトレーニングセッションを4部5部と積み重ねてラグビー日本代表の強化に繋げた。ケースバイケースである。

 

しかし、時間は短く、質も低い。これでは伸びシロは埋まらない。

 

思えば、名古屋グランパスも2008年は華麗なサッカーで質・結果共に充実していたが、やがては高身長選手が沢山並んで力で押し切るサッカーに変化していったような。

結局、ボスコが志向するサッカーはなんだったのか。わからずじまいのまま、彼もまたクラブを去ることとなった。残留という貴重な手土産だけを残して。

 

 

 

スーパーハードワークの幻影

そんなだらしのないトップチームとは対照的に、代名詞となった「スーパーハードワーク」で京都サンガU18は高円宮プレミアリーグで優勝争いを演じた。

 

とはいえである。ここで私は文句を言いたい。

よく、「アカデミーがスーパーハードワークを謳っているのだからトップももっと走れ」だの、「アカデミー出身選手を中心にチームづくりをしていくべき」だのという意見をSNS掲示板で見かける。

また、「森岡隆三を監督にしろ」「岸本さんをトップの監督に」といった意見もここ3年間で何度見たことだろうか。

 

あのさあ、お前ら、それちゃんと現場見て言ってるの???????

 

 私だって恥ずかしながらそんなにアカデミーの試合を観戦できている訳では無い。特に2018年はめっきり観戦数が減ってしまった。

とはいえ、見ていて感じるものはあるし。アカデミーの試合を見れなくとも、トップに昇格したユースっ子とガイナーレ鳥取のここ数年を見るだけで察しがつくと思うのだが?

 

「スーパーハードワーク」という単語1つで勝手に快楽を感じている場合では全くない。

確かにU18は良く戦った。昨年はJユース杯で優勝を飾ったし、優勝メンバーの中心が2年生だったこともあって今季はプレミア初優勝まであと少しのところまで戦えた。でも最終的に負けてしまったのはその「スーパーハードワーク」が原因だろう。

アカデミーの成績が良いのは、J2 9年目を迎えるトップとは違って戦力を集められるだけの立ち位置にあり、世代別代表クラスのタレントを毎年保有できているからである。

試合を見れば、主導権を握って、再現性のある崩しで得点を量産しているわけではないのは丸わかりである。わかりやすく言えば2016年の石丸体制と一緒だ。運動量を武器にタフにポイントを得る。ソリッドかもしれないが、攻撃面で物足りない。硬直性を感じる。戦術的バリエーションに乏しい。

言い方は悪いが「うまく誤魔化せている」だけで、少なくとも外野がそんなに偉ぶったり誇ったりするものではない。サッカーは運動量を競う競技ではない、スコアを競う競技だ。

そしてこれはカテゴリーが上がれば上がるほど感じる。U18ともなるとまずはプレミア残留が目標であって、今年の様に優勝争いを演じることは中々無い。中々ボールを前身させれないし、押し込んでも最後の一手が無い。どのカテゴリーも、アタッキングサードで戦術的に優位性を発揮してゴールする姿はさほど見られない。フィジカル面や個の能力で解決する姿は見かけるが。

 

今年は本当に惜しかった。惜しかったけれど、最後の最後に名古屋と広島に力負けを喫してしまったのは、上記の部分で、戦術面で伸びシロを埋めきれなかったからだろう。

「アカデミーからトップまで一貫したサッカーを!」という主張はごもっともであり、私も何度も主張してきたが、アカデミーもトップも能動的にボールを繋ぐことができず前線へのロングボールを多用する・個々のクオリティの高さで勝ち点を稼ぐという点では既に一貫したものがある。というのが個人的所感。

 

 

 

 

 

 

結局のところ、クラブもスポンサーもサポーターも皆おかしな方向を向いているのではという気持ちがますます強くなったシーズンであった。

 

的外れというか、リテラシーが低いというか、染谷が泣いた後に布部・小島に拍手沸いてた風景なんぞまさにそれで。犯人捜ししても意味はないんだけど、もうちょっとサポーターも考えるべきだと思うよ。うん。

布部小島体制のキープとか、人の気持ちが離れる瞬間って「コイツにはもうついていけんわ」という瞬間じゃないですか。クラブ側が数年定期でそんな馬鹿をやらかすっつーのが京都サンガの伝統芸であり、J加盟時と入場者数が変わらないどころか減ってしまっている数少ないお荷物クラブである最大の原因な訳ですが、それがサポーター間でも起きてしまうのは一番悲しいので。

高尚なことを言えって訳では無く、負傷者に対するブーイング等と一緒で見当違いの事を発信するのは考え直してほしいわけです。運動量が多かったら勝つわけじゃないし。闘莉王の功罪はもっと適正に見積もるべきだし。もうちょっと真実に目を向けてほしいというか。なんというか。表現に困るけれど。

 

そういう点で、新監督はおもしろい人なのは間違いないので、采配は正直期待してないし不明点多すぎてわからないけど、フロント的発想に関しては少し期待している。

自身の手腕で改善できるかどうかはさておき、問題点を探れる人であり、その点においては細川らと全然違う。ただ、前体制が引っ張ってきた監督な訳だし、SNSの感じから言っても開幕前に京セラにクビ切られそう感あるけど。

 

 

まったくまとまらない内容になってしまったけど、改善策を羅列する気力も文章を校正する気力が一切わかないのでこんなところで。

とりあえずさ、まともなこと、面白いこと、やろうよ。もう言うてる間に新スタですよ。。。