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京都スタジアム(仮)でのサンガの応援について

 

 

という事でようやくクラブ側が話をする事になったわけですが、目先の昇格如何以外にも喫緊の課題がたくさんあります。たくさんです。

その中の1つが、設計図が公開されるなど徐々に全容が明らかになってきた新スタジアム 京都スタジアム(仮)での応援です。

https://www.city.kameoka.kyoto.jp/suisin/kurashi/kyoiku/leisure/sports-jigyo/documents/setsumeikai.pdf

https://gprime-ebid.jp/26000/CALS/PPI_P/DownLoad/20170814541782017081415104107%20sekkeizu.pdf

 

 

 

現状のサンガの応援

西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(←は?)を本拠地として使用する京都サンガは、2011年より北スタンドをサンガサポーター席、南スタンドの一部をアウェイ側のサポーター席としてチケットを販売しています。

その為、北サイドスタンド席3284席が京都サポーターが立見可能な席で、実質的にはFの前方ブロックを中心にF後方・I・H・G・E・Dが90分間立って応援するサポーターのエリアとなっています。

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南スタンドがサンガサポーター席だった頃の京都ゴール裏と北スタンドがこう


 


 

 

 

現状、サンガの試合では試合前のバックスタンドやメインスタンドを巻き込んだ応援が一番エンタメ性のある時間帯となっており、

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また試合後についても全くクラブ側が調整する気もないのでサポーター主導でなんとか盛り上げるしかないのが現状。


  

ということで、サンガの試合を観戦して「楽しかった!」と思わせる為にも我々サポーターがなんとかする事が必要不可欠なのですが…

 

現在公開されている資料によると新スタジアムは2層目が1層目に乗り出すような形で設計されており、2層目から1層目が見えない可能性が考えられます。(弧を描いている部分は下層が見えますが)

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2層構造ではない西京極から移転する訳ですから元々ゴール裏の応援スタイルも必然的に変化せざるを得なかったとは思いますが、2層目から1層目が見えないとなると試合前後そして何より試合中の応援により工夫を要することとなるでしょう。

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設計図を見た限り、サイドスタンド1層目全長=17m:2層目全長約15m。うち2層目の先端約5mが1層目に被っていると推測されます。(設計図3階平面図より)

 

 

 

他のスタジアムではどうなのか

京都スタジアム(仮)同様に2層目が1層目に乗り出しているスタジアムは国外では主流ではなく、南長野・吹田・北九州と最近国内で開業したスタジアムに多い形です。

南長野(バック・メイン/2層目12.8m)

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北九州(1層目14m:2層目18m+被り部分)

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国外だとボルドーの新スタジアムなど。HPの充実っぷりにスタジアム文化を感じます

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同じ2層式でもフクダ電子アリーナのような2層目が1層目に乗り出していないスタジアムでは2層が一体となった応援が容易です。

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一方、北九州スタジアムでは2層目から1層目を視野に入れながら応援をするのは困難です。

 

もし北九州スタジアムと同様に2層目から1層目を視野に入れる事ができないとなると、「リード役を二層目にも設ける」「試合前の京都サンガコールおよびアンセム斉唱はスタジアムDJが誘導する」「現在と変わらずサポーターが主導して盛り上げる」等いくつものパターンが考えられます。

またそもそも、2層目を立ち見可能な席として販売するかどうかわかりません。

 今井社長すっ飛ばされ以降は新スタジアムについての言及を避けられてきましたが、クラブとサポーターが共に新スタジアムでの応援を考え、逆算して仕掛けていく時期に入ってきたと思います。そろそろ話してくれないと困ります。

 

なお、2層目から見て1層目(の前方部分)が視野に入らないのかどうかは以下の文面で府に問い合わせ中です。

京都スタジアム(仮)の設備・運営についてです。

Jリーグなどのスポーツをスタジアム・アリーナで観戦する場合、選手達のプレーや場外イベントだけではなく、歌や手拍子といった熱心なファンの応援行為も経験価値を高めるコンテンツとなっています。
私も応援行為を通じて"おらが街のチーム"と"おらが街"への愛着をより強く持つようになり、大学卒業後も京都の街に残ることを決めました。
亀岡駅前に着工が予定されている京都スタジアム(仮)は、客席とピッチとの距離が近くなり臨場感が高まるほか、スタジアム全面に屋根が設置されるなど、サッカーやラグビーなどの競技を『する・見る・支える』為の条件が整った器で、応援の盛り上がりとそれを通じた地域への波及効果も今より更に増す事が期待できます。

一方で、スタンドが全て2層の構造となっており、公開されているスタジアム関連資料からは1層目と2層目とで完全に分断されているように見受けられます。 Jリーグではサイドスタンドの最下層が応援の中心部となる事が多く、そのエリアを発端とする応援で『肌でしか感じ得ない興奮や一体感』が醸造されています。その為、応援という観点から見ると「応援を主導する1層目の客席前列部分が2層目から視野に入るかどうか?」は非常に重要なポイントと言えます。
仮に視野に入らない場合は、1~2層目が連動して応援できるようする仕組みの構築などの準備が必要となってきます。


そこで2点の質問と1点のお願いです。
【質問】
1.京都スタジアム(仮)は全スタンドが2層からなる構造ですが、観戦時に上層から下層の前列部分は視野に入るのでしょうか?
2.京都サンガF.C.など、主たる使用予定団体と設備などについての情報交換は定期的に行われているのでしょうか?

【お願い】
1.附帯機能を除いたスタジアム本体の最大の収益源は計画策定段階からJリーグ公式戦となっており、またJリーグ公式戦を盛り上げるには入念なオペレーション・シミュレーションが必要です。京都スタジアムを核とした街づくり・府の活性化が図られるよう、積極的な情報公開や専門家だけでなく府民も交えたミーティングの開催など、「府民や入居予定企業またスポーツ団体等様々なステークホルダーとの双方向かつオープンな情報交換の実施」を検討していただきたいです。よろしくお願いします。

 

 

 

いまできること

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クラブに呼びかけると同時に、今のうちから一人ひとりができる事をやっていく事も重要です。応援の中心となる北サイドスタンド2450席が盛り上がるように、今の西京極のゴール裏を質と量共にもっともっと上げなければなりません。

質に関しては「頭の上での手拍子の徹底」「声量を上げる」「『手拍子or跳ぶ』をはっきりさせる」「ヤジを言うエネルギーを応援に消費する」等々、量に関してはゴール裏の人口と立って応援する人口を増やす事が必要だと思います。

 

いま、ゴール裏に居るけどあまり歌ってないって人がもう少し歌うだけ声量は間違いなく変わります。(試合がアレなのも影響してるとは思いますが)チャンス時とゴール後は大きな声量が出るだけで、それ以外は人数の割に寂しいじゃないですか。

私は「90分間皆が戦うゴール裏がいい!」なんて思いません。応援を盾に暴れたいだけの人は他所のもっと過激な所にいけばいいじゃないですか(※今の京都にそういう人は居ませんよ)。理想のゴール裏は「老若男女誰もが終始京都の応援を楽しめる場所」です。だからこそもっと活気が欲しい。自然と高揚してしまう雰囲気が欲しい。

苦しい試合展開の時にヴォリュームが落ちる。皆が皆飛び跳ねてもない。人間だから仕方ないじゃないですか。筆者も90分常に飛び跳ね歌っている訳ではありません(し90分歌い続けるようなリードでもないですし)。

ただ、それでもいいから、苦しい時に踏ん張れる「わかっている人」を増やす。今まで歌っていなかった人の声量UPを含めもう少し全体的な平均点を上げる。チャンス時やゴール後のあの活気あふれる瞬間、頂点をもっともっと作っていく。これができると、応援しててもっと楽しくなると思いませんか?

 

サッカーを観戦する上で「やらないといけない事」なんてのはルールとマナーを守る事のみで、このようなサポーター論を展開し始めると敷居を上げたりする恐れがあります。

ただ、私がしたいのはそのような堅苦しい"すべき論"ではなく、西京極での応援と京都スタジアム(仮)での応援を"もっと楽しいものにする為"に、「今こそ1人ひとりが変化しませんか?」と「クラブももっと真剣に考えてくれませんか?」という事です。

 

 

個人個人の話からは逸れますが、例えばクラブおよび選手側と調整して勝利後に必ず全員で『飛び跳ねろ』をするように整えたとします。札幌や清水などが好例ですね。


 


これをすると選手側が「やらされ感」を感じて、せっかくの飛び跳ねろも陳腐化してしまうリスクがあります。応援が単なるセレモニーに成り下がってしまうリスクがあります。しかし、だからといって今の信じられないくらいgdgdな挨拶では興行として失格。現に2012年からの今年までの京都サンガを見ている人ならば、強化のプラン同様にその年その年でコロコロ変わってしまう試合後の挨拶から「文化が無いのが京都サンガの文化」という悲しい現実をわかっていただけると思います。なんでこんな事すらできないんだと。凡事徹底のぼの字もないのかと。

2012年:試合後にオーレオーレで共に喜ぶ

2013年:12年と同じく

2014年:監督交代や選手の大幅入れ替え、ホームで全く勝てない影響で2年続いた慣行が消えるほかヒーローの選手を他の選手が待たなくなる。また万歳五唱が万歳1回に。

2015年:ホームでもアウェイでも勝てないのでなんもない

2016年:試合後に選手と共に喜び合う文化が復活

2017年:監督交代と選手の大幅入れ替え、そして勝てない影響でまたもや文化消滅。選手が消え去る前に無理やり巻き込む事で解決するほかない

 

我々はチケットを買って試合を観戦して勝手に応援している立場で、クラブから応援するように請われている訳ではありません。なので応援と試合の演出を絡ませる事に抵抗を感じる人もいるのかもしれません。その影響でいままで整えられなかったのかもしれません。(現状が無理やり巻き込まざるを得ない状況なので、選手の意思も尊重できるし抵抗もなにもないんじゃないかなと私は思いますが…)

しかしクラブとより協働してスタジアムを盛り上げられる事で応援の質は上がるし、ゴール裏の人口増加を含めてファンを増える可能性を上げる事ができる。選手との一体感が強まれば、「あのサポーターがいるから京都でもう1年戦おう」と選手の帰属意識がより高まるかもしれない。また、ファンが増えるとクラブにとっては収入の増加というメリットがある。収入が増えるとチームが強くなる・クラブが良くなる可能性が高くなるからサポーターにまたメリットがある。理屈だけで言えば基本的に得しかない訳です(そんな簡単な問題ではないけれども)。なにより、これができたら単純に楽しいじゃないですか。楽しいからって好き勝手してはいけないですが、楽しくやりたいじゃないですか。

 

 

「新スタジアムに移ってから~」では移転後も今と何も変わらないでしょう。今のうちからもっともっと楽しい空間を作る為に皆が意識高い系になっちゃう事が大事だと私は思います。

そして具体的には①手拍子は頭の上! ②バックやメインもチャンス時に手拍子が上がる環境づくり! ③1人1人がもう少し声量を上げる! ④相手選手や審判に難癖つけるよりも先ずはサンガの選手達にエール! ⑤クラブと協働での環境づくり の5つがいま必要なのではないでしょうか。

 

 

 

最近の試合中のゴール裏などに思った事を殴り書きした駄文ですが読んでいただきありがとうございます。ではまた