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京都スタジアム(仮)主体工事事業者が竹中工務店JVに決定

10月30日、京都スタジアム(仮)主体工事の入札結果が府のHPで公開された。

 

先日の記事では2日後には出るだろうと予想したが、当日に出ず、翌日翌々日が土日だった為に公表されたのは月曜日であった。

 

 

落札に成功したのは竹中工務店と京都の建築会社である公成建設・長村組の3社によるJV。落札額は100億4400万円(税込)。

勘違いされている方も多いようだが、今回の入札はあくまでスタジアム本体のみの入札。電気・機械設備工事(照明とか太陽光発電とかガス設備とか)の入札は別途行われている。なので93億や100億で建つのではなく、最終的には120~125億円(用地取得費別)程度に収まる見込みである。

それでも、日産スタジアムのH29年度改修費83億円+年間の収支赤字額5億×8年=123億円とおよそ同額。もちろん京都スタジアムにも維持費がかかる訳だがあのような誰も得しないスタジアムをありがたがって維持し続けるのは馬鹿な話である。新国立もできるのに。

 

 

話が脱線してしまった。

今回落札したJVの代表者である竹中工務店といえば、南長野運動公園総合球技場(以下Uスタ)と市立吹田サッカースタジアムでの素晴らしい設計と施工でサッカーファンのみならず広く注目を浴びたのが記憶に新しい。

ただ、これも勘違いしている人もいるようだが、竹中は今回の計画に対し設計段階で関与はしていない。吹田では設計と施工を自社で一貫して扱い、南長野では設計・施工共にJVを組んでいたが、今回は上物を建てるだけの話である。

それでも、今回の京都スタジアムでは環境保全対策の1つにプレキャスト工法を活用したコンクリート打設量の減少を定めており、南長野と吹田にてPC工法でコスト削減を実現した竹中だからこそ入札に成功したと言えるのかもしれない。

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京都スタジアム(仮)実施設計を担当したのは竹中とJVを組んだ東畑建築事務所であり、見た目は市立吹田に似ているのに担当は南長野ラインというのもいささか面白い。

今後は11月9日に電気・機械設備の開札がそれぞれ行われ、12月議会に工事契約締結議案が提出予定。工事については、2018年1月中の着工および2019年12月28日までの竣工予定となっている