+1 プラスワン

2017シーズン選手短評

 

GK

No.1 菅野孝憲

昨年に引き続きキャプテンを務めた守護神。終盤はケガを機に清水と入れ替わる形となったが、守備網がズタズタだった中で好守を見せて勝ち点の積み上げに貢献した。豊スタでのゲームと群馬戦(H)終盤の鬼セーブ2連発は忘れない。

一方、パフォーマンス以外で疑問を抱かざるを得ない点もあり、今オフは出ても残っても「うーん…」と思っていたところに札幌と個人合意の報道。現状考え得る選択肢のうち最もwin-winな選択肢ではないだろうか。今となってはあのコメントの意味も分かる気がする。

新千歳からもハワイ行の便は出ているようなので心配ないだろう。可愛い奥さんと娘さんとお幸せに

 

No.21 清水圭介

残留争いを繰り広げた15年にチームを救った守護神が終盤戦にポジションを奪取。残留に大きく貢献した。

J2ではどう考えても優秀なGKであり、絶望的な被決定機でも彼の正面にシュートが飛んでくる。ポジショニングが凄いという事なのか。無事に契約更新し、来季は開幕から1stチョイスとなる事が予想される。来季、まず降格から免れるには彼の神がかり的なセービングが必要だ。

 

No.29 永井建成

熊本からやってきた長岡京っ子。京都橘出身で、仙頭らと京都橘カルテットが誕生も、出場機会には恵まれなかった。

選手の入れ替えが激しい京都において、SNSの更新等ピッチ外での貢献度が高い選手はサポからすると「優等生」的な扱いを受ける傾向にあるが彼もそうであった。プロ入り前の大会会場のトイレでばったり一緒になった事もあり縁を感じていただけに←、いわきでも頑張ってほしい。カテゴリーは落ちるが、クラブハウスやクラブそのものの質はあちらさんの方がはるかに格上である。

ただ、1つ言っておきたいことがある。彼が悪い訳ではないのだが、29番は奥川→沼と31番と似たような「ユース上がりの前目のタレントが背負う期待の番号」的ポジショニングとなりつつあった。それがいきなりGKの番号に逆戻り(※奥川以前は杉本大地の番号)。アホ???

 

No.34 若原智哉

二種登録されていた京都U18の守護神。世代別代表なので確実に上げるとは思っていたが、無事にトップ昇格が決まった。

現段階でGKが清水と若原しかいない状態にあり、ルーキーイヤーにベンチ入り・出場もあり得なくはない。でも、できればGK3人体制の若原は鳥取期限付き移籍というシナリオがベストである…セカンドチームを所有していないデメリットは大きい。

 

 

DF

No.2 湯澤聖人

監督と共に柏からレンタルで加入も、通年での活躍は果たせず。柏へバックからの甲府へ完全移籍が決まった。

サイドバックとして起用されればもっと目途のたったと思うが、左サイドをただふらふら上下動させてもなんの意味はなかった。器用さがあるような選手ではない。あと個人的な偏見かもしれないが、走っている時の上半身と下半身のバランスがサッカー選手と言うよりラガーマンやアメフト選手にしか見えない。三根もそうだったが凄くアンバランスに見える。矯正しなくていいのかな。

 

No.3 高橋祐治

そして全員いなくなる

イケメン生え抜きCBは鳥栖がお買い上げ。鳥栖甲府に引き抜かれるのが京都サンガさんなんです。営業収益が20億にすら載らないんです。

高さはあるものの、どこかふわっとした仕上がりのまま(24)に。すまぬ。鳥栖で伸びシロを埋めてくれ。

 

No.4 田中マルクス闘莉王

残留の立役者。今季はほぼFWとして出場も、圧倒的高さとファーサイドへ逃げて叩き込む巧さにシュートセンス、"時折"見せる本職ならではの勘所をおさえた守備はさすがであった。ありがとう。

が、しかし、あまりにも重すぎる。守備タスクが軽いのはわかるが、カウンター時にゴール前まで走れないとか、競らないとか、あまりにもコンディション不良すぎる。そのような状況でも必ず90分ピッチに残り、メンバー入りを果たし、通算100得点を果たした途端数試合休んでいたのは…練習もろくにこなせていないとの話が聞き漏れてくる選手を起用するチームに健全な競争環境があると言えるのだろうか。

あと、ファンサービスはプロサッカー選手として最低限度のことはこなしましょう。こなすようにクラブは契約に盛り込みましょう。管理不行き届き。

 

No.6 本多勇喜

器用さはないけど色んな意味で頑丈なSBなだけに、今年の京都においてもまあまあ輝いた。ボールをただ前に蹴るだけの時期はため息しか出なかったが。仕方ない。

もうちょっと賢い選手に化けてほしいのだけど…来季もよろしくお願いします

 

No.15 染谷悠太

セレッソに移籍した時から年々粗さが増していてなんとも言えない。昨年はコンディション不良感が凄くて、今期は改善されたようにも思えたが…結局逆戻りか。

空中戦に絶対的な強さがあるわけでもないし、地上戦でやられることも多いし、手使う頻度も変わらないし、復帰3年目となる来季は色々と勝負の年なので頑張ってほしい。一番輝いたのが最終戦の「しゃべるから黙れ!」では困る。

 

No.17 牟田雄祐

ケガから復帰も試合勘のなさかパフォーマンスは低調、夏場に今治期限付き移籍となった。

来季は活躍してくれないと困るので頑張って

 

No.24 内田恭兵

石丸監督の下でSHとして使われることも多かったが、今期もSH(WB)起用がちらほら。しかし帯に短し襷に長し感は払しょくできず、契約満了に。スピードと運動量がストロングポイントだと思うけれど、足つる試合が2回あったのはなあ…

昨年の豪快なプロ初ゴール以降、積極的にこぼれ球はぶちこんでいくようになったので褒めて伸びるタイプだと思う(勘)。長野でもっと成功体験を。

 

No.25 麻田将吾

U18から昇格のルーキー。試合出場も果たすも、スタメンを飾った金沢戦では前半で下げられた。その後のフォローについて何も聞こえてくるものが無いので判断がつかないが、あれもどうなんだか。仮に監督がフォローしたのなら、それはクラブがオウンドメディアで語ってほしいものだが。ストーリー性が無さすぎる。

カマタマーレへのレンタルが決まったので、ジプシー状態の讃岐でもまれてほしい。セカンドチームも選抜チームのないので、J2・J3の出られるクラブへ移籍するのは良い移籍。頑張れ~~

 

No.26 下畠翔吾

今期はCBとボランチで起用。いぶし銀の活躍を見せた(まだ25歳)。右SBに戻ってほしいが、、、

宮吉駒井伊藤久保原川高橋…そして下田軍団。皆がいなくなる中で1人残り続け仕事をこなす。これを野口メソッドと命名したい。

来季も頼んだミスターサンガ候補

 

No.30 石櫃洋祐

今年も右サイドを爆進。前線の高さに頼りきりのチームなのにクロッサーがそんなにいない。というかクロスを上げる場面を作り出せない事と、プレースキックを蹴れることもあって重宝した。

が、来季で(35)。フロントは世代交代を考え続けなければならない。

 

No.41 土屋往夫

夏場に甲府から加入。本人は悪くなかったが、チームと合わなかった。

高さに分のある土屋を取ってきて、「これからはDFラインを高く設定したサッカーを」と語り、数試合で吉野をCB起用し始めたのはギャグ以外のなにものでもない。可哀想である。

お子さんがまた生まれたことだし、来季もどこかでプレーする姿を見せてほしい。

 

 

MF

No.5 吉野恭平

なぜJ2にこんな選手がいたのだろうか。本当にありがとう。

正直手放しで褒められるプレーをしていたかというと言葉に詰まるが、今期の京都で、全てを任せられた中で、あれだけやってくれたらサポーターは感謝するしかない。仕方ないじゃん、布部京都だもん。

これくらいの選手がひっそり欧州組として活躍して、また新たな若手がJでプレーして…となると、もっとレベルが上がると思うんだけどなあ。広島で頑張ってね。町田戦のあのゴールパフォーマンス、忘れないよ。

 

No.7 田村亮

完全にSHとして起用されているが、これでいいのか。

サンガ初ゴールを奪うなど昨年以上の活躍を見せたが、出場機会は今年も限られていた。プロ入り以降、キャリアの積み方としては順調ではないのだが、フロントはどう考えているのだろうか?頑張ってくれ~

 

No.8 ハソンミン

プレー集の時点で嫌な予感はしていたが…Jには合わない選手であった。

ただ、彼も被害者な一面はあり、コンディション不良と相まって「こんなはずじゃ…」という思いは強かったはず。京都での挑戦は失敗に終わったが、来季は再びキャリアに輝きを取り戻す活躍を期待している。

 

No.14 仙頭啓矢

橘カルテットの1人。高校時代はFW、大学時代はMFでの活躍が主だったが、京都ではボランチで起用されるなど中盤で重宝された。しかしチームスタイルがキック&ラッシュへと変更すると、完全にポジションを失ってしまうなど受難のルーキーイヤーに。

それでも終盤にはOMFとして定着し、24試合5ゴールと合格点の出来。

フィジカル面での強化と、プレッシャーに対する強さを磨いてほしい。後ろからのプレッシャーに弱いのはボランチ向きではないように思う。年パスのお礼レターのサインが仙頭だったので来季はより期待するよ~~

 

No.18 望月嶺臣

小兵なボランチ。パスの技術は確かで、数少ないレシーバーとして活躍を見せた。

しかし、守備とフィジカル面での弱みが露骨に出てしまう。キック&ラッシュスタイルだっただけに尚更。

もうちょっと守備面で活躍を見せてくれるといいのだが…来季加入するボランチも似たような選手ばかりなので、1stチョイスとなる可能性はかなり高い。頼みます。

 

No.20 伊東俊

山形から来たテクニシャン、活かしきれなかった。ボールテクニックは確かで、攻撃面で気の利くプレーができる選手だと思うのだが、チームのスタイルと適していなかったの一言に尽きる。小兵だし。あとボランチ起用はよくわからなかった。「は」じゃないな、「も」だな。

渋谷さんの熊本では輝くだろう。そして恩返しされそう。

 

No.22 小屋松知哉

過労死しそうなくらい走っていた橘カルテットの1人。ツインタワーからのこぼれ球を中心に8点を挙げた。勝ち点獲得にかなり効いたね。

正直J2だから通用している感もあり、SHとしてはより一層の奮起が求められると思うが、なにせ走りに走りまくっていたので評価に困るのである。来季は報われてほしい。

それと、久御山町出身であり、数少ない京都出身者として頑張ってもらわなければならない。それにしても長岡京だの久御山だの本当の京都(以下略)

 

No.23 島村拓弥

坊主のドリブル小僧のルーキーイヤーはベンチ入りに留まるのみ。来季は岐阜へレンタル移籍である。

ボールを持つと面白いプレーを見せてくれるが、すなわち今期の京都では一番しんどいタイプ。

島村君を上げて財前君を上げない基準もよくわからんよ、フロント。別に島村君を上げたらダメだったとかじゃなくてね。

 

No.38 重廣卓也

阪南大4年で特別指定選手登録。ユニバーシアード優勝の実績をひっさげて、来季より晴れて京都の選手としてプレーする。

昨年から練習に参加することもあり、開幕前のキャンプにも帯同。鈴木慎吾のすっぽんマークが実った形。しつこいねえ~ねちっこいねえ~

来季は望月・カセラス・荻野と似た系統の選手が多い為、ポジション争いは熾烈(どっこいどっこい)であるし、出られたとしても相方に困ってしんどいシーズンになりそうな気が…4-3-3とか4-2-3-1とかなら本人にとって良いかもね。顔は今風のイケメンなのでピッチ外での活躍にも期待がかかる。

 

 

FW

No.9 ケヴィンオリス

ツインタワーの一角として君臨。ベルギー産巨漢FWはチート級の選手であったが活かしきれなかった。すまぬ。

激高することも多かったが、紳士な選手であった。ああ勿体ない。コスパが悪かったのは本人のせいじゃないだろう…時折見せるスナイパーみたいなシュートは札束ビンタ感が凄かった。貧乏人をひっぱたくの最高やな!

何処でプレーするのかは不明だが、娘さんたちとの新たな挑戦の成功を祈ってます。

 

No.10 エスクデロ競飛王

明らかにコンディション不良であった10番は早期に戦線離脱。復帰後はボランチとして起用される理不尽な扱いに耐えるも、9月に超重症を負い、来季の開幕までに帰ってくるかどうかの状況である。

そもそもギャランティが高額故に昨年限りでお別れもあり得たと思うのだが、まさか3年もJ2で過ごすことになるとは思っていなかっただろう。まずケガを直す事と、トップフォームに戻す事、そして前線でプレーの幅を増やすことが求められる。

開幕前にバルバッコアおごりまくってたのは◎。

 

No.13 岩崎悠人

橘カルテットの1人。走りまくったシーズンであった。

フィジカルは既にJ2でも上位レベルで、競り勝つし走り勝しすげえ。でも戦術的な部分は抜け落ちていて、プレーヤーとして大成するにはより一層の奮起と指導者とのめぐり逢いが必要である……

U20W杯後は完全に燃え尽き症候群状態であったが、ホぺイロのケアで復活。いかにも京都っぽい選手だなあ…「前任者」同様、変に染まらないでほしい。そういう背番号の伝統は要らない。

かわいい系真っ盛りなのでもっとファン増えないかな。まだ足りぬ。

 

No.16 イヨンジェ

2年目の今季はツインタワーに押しやられる形で成績を落とした。契約満了報道が出ており、フリーで岡山へ移籍したと思われる。

シュートセンスに欠けるのが残念なところで、フィジカル面で強みを持っているし、面白い選手ではあるのだが。しかしファンヴィジョといい韓国産FWは皆似たタイプが多い。日本だと金崎みたいなのはレアなのに。

嫁さんが美人なので新婚生活を満喫してほしい。お幸せに。

 

No.19 大野耀平

大卒ルーキーながら早々に出場機会を得るなど、期待された選手だったが…負傷等もありシーズン終盤までは沈黙の時が続いた。若手主体となった愛媛戦では初ゴールを奪うなど、来季に向けて自信と悔しさの両方を得られるシーズンだったのではないか。

他のルーキーと違っていまいち人間的な個性が見えてこないのだが、それは出場機会によるものというより、クラブの問題ではないだろうか。以前はあった個人へのインタビュー等がめっきり減っているのだが、、、広報スタッフに広報をさせるようタスク整理すれば???

 

No.31 大黒将志

前監督とわだかまりがあったものの、契りがどうたらこうたらで復帰。

プロフェッショナルな選手であり、監督批判以外は問題ないように見えたが、「輪を乱すやつは要らない(意訳)」とまで言って出したのに、戻した行為。いま思えばあの時から崩壊が始まっていたなという感じである。大黒本人の問題ではない、クラブの問題である。これ以上は言わない。

彼もまたキック&ラッシュの影響をもろに喰らった選手であるが、栃木がオファーを出したことが報じられている。たぶんそっち行った方が良い。もっと輝いている姿が見たい。(※本日、栃木に期限付き移籍が決まりました)