【公式】磐田vs京都の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2022年11月5日):Jリーグ.jp
0-0でよく済んだと言うのが率直な感想かもしれない。
昨シーズンもあまりの進歩のなさに不満と疑問を覚える場面はあったが、特に顕著だったのが今年のルヴァン杯PO。勝ち抜けには大量得点が必須の状況下で、シュートが打てる場面ですら打たない。
このチームは得点が渇望される場面で、得点の確率を上げる為の振る舞いができない。なぜならトレーニングでの仕込みが足りておらず、対峙する相手を上回っていないから。
ウタカとパウリーニョを投入し、終盤にはいつもの博打的な戦い方を見せた磐田戦も同じで、リターンを得るどころか残り30秒の京都の守備は小学生のサッカーと表するほかなく、井上の素晴らしい対応と白井のスーパークリアが無ければ失点でThe Endだった。
思い返せば、秋田・琉球・甲府・長崎の守備ブロックを攻略できなかった昨年と同様で、残念ながら「進化」は見られずにリーグ戦は終わってしまった。今期、清水・磐田の失点合計111の静岡勢からは、0-2で緩んだ磐田からウタカの個人技で1点をもぎ取ったのみで3度も零封を喫している。
J2ではリーグ8位タイの59得点(42試合)。昇格した今期はワースト2位タイの30得点(34試合)。
決定力不足ではなく、正しくは決定機を作る事ができない。伸び代ではなく、もはや永遠に埋まりそうもない溝が空いている状態である。
この日、MF川崎が迎えたGKとの1vs1こそは、紛れもなくチームで作り出した1点ものの決定機ではあった。
しかし試合全体を通じて見ると、京都が勝手に崩壊することで、磐田へと多くのチャンスがこぼれていた。その現実から目を背けてはならない。
(オープンな中で90分間+αを耐え忍んだ井上・白井・上福元には最大級の賛辞を改めて送りたい)
曺貴裁の京都は攻撃の局面でゴールから逆算した設計が薄くて、マンボウの産卵みたいに「数打ちゃ当たる」戦法な訳で。それなのに後生大事に哺乳類みたいな子育てしてアホか
— n (@nks137) 2022年6月11日
どんなゲームプランを託したかわからないが、6-1で負けてるのに、SBの荻原が20分頃にファーストシュートを打つのは物凄い不満
「攻撃」が特に致命的なので、長崎や甲府みたいに8枚〜9枚で綺麗なブロック敷くだけで沈静化するけど、J1でそれをするチームは限られている(福岡名古屋)から助かっている部分は大きい
— n (@nks137) 2022年6月11日
京都の伸びシロってなんだろうなと考えた時、①ボール保持時の攻撃の質②セット守備③個々のフィジカルかなと個人的に感じる
— n (@nks137) 2021年7月4日
振り返れば後半戦17試合でたったの3勝。しかも、その内2勝は退場で10人になった相手に試合を支配されながら、耐えに耐えて掴み取った勝利。
それでも、清水の大失速もあり、なんとか自動降格こそ免れた。
我々にはツキがあるのかもしれない。
このクラブの目指す先は、「国内最高峰」なのか、「数年おきにタイトル・ACL争いに関与できる程度」なのか、はたまた「優勝争いからは程遠いけどほのぼの路線」なのか。"S Adventure"をチームスローガンに掲げながら、その冒険の行き先は残念ながら明かされていない。
世界的ビッグネームの来日と数多くのA代表戦士の輩出。何より悲願のタイトルを2つも手にしたセレッソ。
同様に、サッカー史に名を残すレジェンドの来日と、悲願のタイトル獲得を果たし、今やJリーグ随一の営業規模を誇る神戸。
チーム成績こそ低調なものの、念願の新スタジアムを手にしてビッグクラブへの礎を確立したガンバ。
関西他3クラブのみならず、ものすごい加速具合で成長を遂げるJリーグの中で、京都は唯一取り残されていた。
しかし、失われた10年から一転。新スタジアム開業を契機に、どんな果てなき夢であろうと、手が届く可能性を夢見る事ができるまでは不死鳥の如く舞い戻る事ができた。
我々にはツキがあるのかもしれない。
(1/2) Jリーグの53クラブの「2005年~2017年までの年度別の営業収益」を1つの表にまとめてみた。2005年と2017年の比率に注目すると1位はサガン鳥栖で783%。4.28億円→33.50億円まで拡大している。竹原社長は厳しい批判を浴びているがプラスの面も少なからずあった。 pic.twitter.com/1e8Tv7T7v2
— じじ(サッカーコラム J3 PLUS+) (@J3Plus) 2019年5月8日
【ベガルタ仙台】誤算はJ1に定着したにも関わらず、クラブ規模があまり大きくならなかった点。添付の表はJリーグのクラブの年度別の営業収益になるがコンサドーレ札幌・湘南ベルマーレ・サガン鳥栖・松本山雅などが数字を大きく伸ばす中、あまり変わらず。相対的な地位は低下してしまう。 pic.twitter.com/ulKBhD4qxi
— じじ(サッカーコラム J3 PLUS+) (@J3Plus) 2021年11月23日
Jリーグは日本全国でサッカー文化を育むために、小さなクラブを保護してきた。いわゆる「護送船団方式」だ。しかし、その弊害でビッグクラブが生まれづらい状況になっていた。
今、村井満チェアマンはその問題に取り組もうとしている。スポンサー収入や放映権料に実力主義を導入し、格差が生まれるのを許容し始めたのだ。
元々3枠あったJ1⇆J2の入替枠が、投資に対するリスク軽減の為にもJ1クラブを優遇すべく2.5枠になった。
更には、20チーム制へ移行の為に来年度の降格枠は1つに絞られる可能性が浮上している。
我々にはツキがあるのかもしれない。
>来季の大会方式はJ1から1チーム降格、J2から3チーム昇格とする案などが示されたという。
>新たな成長戦略として来季から均等配分金の比率を改め、J1の上位クラブを中心に傾斜配分する方針も固めた。上位クラブの競争力や資金力を高めることで質の高い試合を増やし、リーグのさらなる価値向上などを図る狙いがあるとみられ
Jリーグ 24年からJ1~J3の20チーム案検討 配分金比率も変更、リーグ価値向上狙う/サッカー/デイリースポーツ online
●W杯日本代表選出人数(通算)
J1所属:100人 > J2所属:3人
●平均入場者数(2022)
J1平均:14,328人 > J2平均:5,019人
●チーム人件費(2021)
J1平均:23億4千万円 > J2平均:6億6千3百万円
●売上高(2021)
J1平均:41億5千9百万円 > J2平均:5億9百万円
ツキが巡って迎えた今季最終戦。この一戦はもう34分の1ではない。正真正銘の一発勝負。京都の未来の為には、どんな形であろうと勝ち抜く事が求められる。
ツキを手放したくなければ、いつも通りアグレッシブに挑みなさい。あの日の様に最初の15分でシュート5本撃ってこい。満員のサンガスタジアムでサポーターも含めて熊本へ巨大な圧力を掛けろ。
明日の一戦は、J1残留とその先の夢を叶える為に、全員で全てを懸けて闘わなければならない。必ず勝つ。