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少しだけ未来の話を -2018J2第37節 京都vs徳島-

 「殴るか、弄られるか。」

 金曜日の夜、つまりは徳島戦の前に、個人的に予想していた試合展開である。

 

 前節、大分トリニータ戦での内容も鑑みれば、京都サポーターの心境は皆同様だったはず。

 結果的に、京都にとっては前半3分に自慢の高さを活かした幸運な得点が、徳島にとっては出会い頭の事故のような失点が生まれ、勝敗を決した。DAZNによるスタッツでは21本のシュート(内、枠内12本)を放った徳島と、文字通り体を張った守備でゴールだけは割らせなかった京都。先制パンチを守り切り、大分戦の二の舞を回避して無事に「殴れた」試合だった。良い方に予想的中。まだまだ安心はできないが、J2残留を手繰り寄せる貴重な勝ち点3となった。

 

 

 思い返せば、昨年の「ツインタワー」導入から、高さ・強さ・粗さ。質的優位というよりかは、ある種の暴力のような勝ち点の貪り方を京都は続けてきた。

 今季は闘莉王の不調と離脱等によってバイオレンスさは鳴りを潜め、またヘッドコーチから昇格したボスコ・ジュロブスキーの4-1-4-1システムへのこだわりなど「浸透しないのに妙に小奇麗さに固執する」癖もあって唯一の武器すら失っていたが、夏のウィンドーにおける大量補強と、再度落ち込み始めた9月頃からの闘莉王の復調によって「殴れる」試合が急増。26節が終了した時点での順位は最下位で、残留圏内である20位との勝ち点差が『8』と、前半戦21試合で4勝のチームが最低でも3勝分の勝ち点を残さないといけなかった絶望的な状況から這い上がることができたのは、やはり唯一のストロングポイントのおかげだろう。使い方がなっていないが、カイオ・レンゾロペス・闘莉王が前線に3枚並び「トリプルタワー」を形成する時間帯すら存在するのだから。

 

 

 徳島戦も、4-4-2の基本布陣の2トップにカイオと闘莉王の長身FWを並べ、サイドハーフに岩崎と小屋松が入る形。すなわち、昨年のケヴィンオリスと闘莉王によるツインタワーと、そのツインタワーの守備面でのハンディ(運動量/スピードの不足)をサイドハーフに入った岩崎と小屋松が常人離れの運動量とスピードで補う介護シフトと大枠は同じ。紆余曲折を経て、結局1年前と同じ戦法に回帰したことになる。

 ゴール前にバスを止め、数多く被弾しながらも最後まで粘り強く守って勝ち点を積み重ねる事ができている点。ショートパスの交換を含め、ボールを運ぶ・持つ手段があることで昨年より自分達でペースをコントロールできている点は選手たちを褒めてあげたいが。

 

 もはや京都サンガはまともにサッカーをやって勝てるチームではない。まともにサッカーをしたところで勝ち目は薄いし、現にボスコ就任以降、「夏の大量補強~高さで勝負」時期に至るまで勝ち点を全く拾えなかった事が証明している。私自身、本来は否定的な立場だが、やらざるを得ない戦い方だと、わざわざ難しいことをやらずとも(ツインタワーかどうかはさておき)4-4-2で基本に忠実にやればいいと思ってきたし主張してきた。

 

 だがこの戦い方は、昨年ほど酷くはなく、前監督時代より組織的な一面も見られるとはいえ、クラブ側も昨年の現状説明会にて否定したやり方のはず。その場しのぎの策としてはアリだが、やはりこれが基本軸になってはいけないし、なり得ない。そうクラブ自身も思っていたはずなのである。

 季節は変わるのに心だけ立ち止まったまま―― 「M」ではなく「N」なんだけども。

 

 

 

 

 今季、布部前監督もボスコ監督も「京都のサッカーを作り上げている」と公式な媒体で発言している。前者は新聞や監督コメントで。後者はファンクラブ会報誌で。

 しかし、一時期はショートパスを小気味良く繋ぐだけで「京都らしいサッカーが展開されています」などと実況アナにアナウンスされた頃もあったが、現状の京都らしいサッカーとは「高身長FWへのハイボールによってアバウトに相手を押し倒すサッカー」である。チームが機能しているとは言い切れない、個々の能力に依存した幅の狭い、緻密さにかけた現状のサッカーこそが目指すべきサッカーなのだろうか。フィロソフィーとやらに基づくものなのだろうか。

 

 先日、またもや上背の低い京都橘産・大卒新人ドリブラーの獲得がリリースされ、ますます似たタイプの選手が増える見込み(整理しなければ)となっている。いくらダブつかせるつもりなのか…「岩崎をFWで固定しろ」とは思わないし、むしろ徳島戦でのプレーを見ていたらもうサイドアタッカーで良いんじゃないのとも思ってしまうので余計にどうすんねん感ある。


 

 いずれにせよ、あまりにも歪なポジションバランス(適正ポジションの未発掘含め)の修正とこの低迷からの脱出を考えれば、今オフこそは指導者をはじめとするチーム編成を整理し、成功しなければならない。その為には、チーム編成を指揮する立場に大ナタを振るわなければならない。

 しかし、現状は使えないし使いたくもない強化部長と謎SDのにらめっこでも繰り広げられてそうな悪い予感しかしない。2015年の低迷時には大型補強によるショック治療を断行できたが、今はそんな資金的余裕(赤字を出せる体力)はない。昨年、今年、そして来シーズンと、3年連続で打つ手を間違えてしまったならば、今年の比ではない低空飛行で、J3にて新スタジアム初年度を迎えてしまう結末となってしまっても何ら不思議ではないのだが…

 

 来年の話をすれば鬼が笑う。だが、目先の結果と少し先の未来・遠い先の未来を見据えて着々と仕事をしていくのがプロフェッショナルなサッカークラブのフロントというものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

同点で試合をクローズする意義

9月半ば。早いものでもう上半期も終わりに近づいています。

我ら「の」J2も同様で、33試合を消化(一部延期により未消化試合アリ)。J2は22クラブによるホーム&アウェー方式ですから、残りは9節。昇格争いと残留争い、共に熾烈な競争が繰り広げられておりますが、猶予が無くなってきました。


さて、「我らのJ2」と書いたのには意味があって、今季の京都サンガはシーズン前の私の予想を裏切ることなく、一時期はJ2最下位に落ち込むなどJ2残留争いにどっぷりと浸かっており、今現在も降格圏内と勝ち点差1の20位に留まる体たらく。
日頃「J2はもう嫌だ」などと言っておりますが、今季に関しては是が非でもJ2にしがみつきたいという、都合のいいことを述べてしまう状態にある訳です。

たかが勝ち点1。されど勝ち点1。少しでも勝ち点を上積みをしたい。なんとか中位に収まった昨年よりも勝ち点への渇望は強いかもしれません。




前置きが長くなりましたが、本題に入ります。

昨日、アウェーの地で行われた、J2 第33節 ファジアーノ岡山戦、チームは後半アディショナルタイムに起死回生の同点ゴールでスコアを2-2とし、なおも残り時間が目安3分ほど残った状態で、「引き分け狙い」のシフトを敷きました。
具体的には、FWとして投入した田中マルクス闘莉王のポジションを下げる。FKを獲得してもゴール前へ蹴り混むのではなく、カウンターのリスクを軽減する為にサイドへ選手を集めてそこへ放り込む。

明らかに、得点を奪いにいくことよりも失点をしないことに重きを置いたアクションであり、試合後の監督コメントでも、『2-2になった後、今のサンガにとって勝ち点3が一番必要ですが、勝ち点1でも非常に重要なものなので、闘莉王を後ろに下げ、勝ち点1を守ろうという戦いにしました。』と述べています。
リアリストに徹し、勝ち点1を拾いにいったという訳です。



この行為に対してどう思うのかは自由です。
個人的には不満も覚えます。高さのある選手を途中出場させ、前線に複数枚並べた以上、時間的にラストワンプレーと思えるFKに関してはカウンター対策を施した上で放り込む。相手ゴール前で混乱を作る判断があっても良かったと。

一方で冷静に考えないといけないのは、京都は試合終盤の失点が非常に多く勝ち点を取りこぼしてきたチームであるということ。
今季、76分以降の失点は『12』でリーグワースト5位タイ。内、後半アディショナルタイムでの失点は『6』でリーグワースト2位。この試合では逆に後半アディショナルタイムに勝ち点を「拾った」結果となりましたが、普段はやられる側に立ってしまっているチームであることと順位も勘案すれば、確実にクロージングし、勝ち点1を得る判断は決して悪いものではありません。



チームはどうすれば良かったのか?
サポーターが不満を抱くことが悪いのか?納得することが甘いのか?悪いのか?

肉でも魚でもない結論になってしまいますが、先ほど述べたように、どう捉えようが、どうアクションしようが、それは個人の自由だと思います。

ただ1つ言えるのは、現在の京都に確立された得点パターンや再現性などなく、悲しいかな、得点を奪いに行ったところで期待値は高くありません。
これは編成の失敗によるものであり、監督選考の失敗によるものであり、ボスコ監督と選手の力量不足によるものであり、目を背けることのできない現実です。
(きちんと分析をせずに、エビデンスの欠けた状態で論ずるのは申し訳ないですが、低い位置から石櫃がクロスを上げるしか能のないようなサッカーをかれこれ数ヶ月続けていることが何よりの証拠ではあります)


サポーターの向く方向がバラバラなことがチームに悪影響を与えるとはあまり思えませんが、バラバラよりかは同じ方向を向いている。共通理解がある方が、事がうまく運ぶはず。


勝ち点1に「逃げた」と取るか。「拘った」ととるか。それは個々の自由ですが、京都サンガは昇格争いやプレーオフ争いの真っ只中ではなく、残留争いを強いられるチームであり、余分なストレスを避ける為に、かつては忌み嫌った引き分けですら僥倖であることを頭に入れながら観る必要があると個人的には思います。




P.S.この記事のように、「結局お前は何がしたいねん?」というのが今年の京都なんですなあ。迷子。

観戦記:京都サンガU13 vs FChノガーナ橋本U13 2018/5/12

 

大会名:2018関西U-13ヤマトタケルリーグ(第2節)

日時:5月12日(土) 13:20キックオフ

対戦相手:FChノガーナ橋本U13

会場:淡路島・佐野運動公園第3人工芝

 

 

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今季初観戦。結論から言うと今年の新中1には期待できそう。

昨年は初勝利までに5試合を要し、最終的に4勝4分け7敗と苦戦したが、この日のスターティングイレブンは足元の技量やフィジカル面で相手選手より完全に上回っていた。

育成年代の試合はその『貯金』の多さを競い、あぐらをかく場ではないと思うが、より多くの成功体験と自信を積み重ねる為には勝利は必要不可欠であるし、「おっ!」と思わせてくれる選手が少ないのは外野からすると少し不安になってしまう。そういう意味で期待ができる。

 

 

あまり活躍の機会のなかったGKとDFについては語れないが、ここからは個人について少し掘り下げる。

 

9番の松下は166cmと長身で足も非常に速い。基準点になりつつ、よーいドンで勝ててしまう。こういうFWがいるとすごく助かるが、U13の皆にはトップチームのような悪い癖だけはつけないでもらいたい。

リリースでは中盤の一角扱いとなっている11番の吉田は、STのような形で松下と2トップを形成しているように見えた。1点目がまさにそうだったが、後方からボールを引き出し、シャペウのような形で対面するDFと入れ替わってGKとの1vs1に持ち込むシーンが何度かあった。そうした背後をつく動きやシュートへもっていく一連の動きを見る限りやはり本職はFWなのだろう。

右サイドの斉藤と山岡は巧みなドリブルを何度も見せていた。コネすぎ感もあったが、それだけボールテクニックには自信があるのだろう。ちなみに斉藤はFW登録になっており、サンガOBである三根や杉本健勇の後輩。また、逆サイド(左サイド)の15番田中も快足で、何度もサイドを突破しチャンスを演出していた。この両サイドからの攻撃が現状では主な攻撃パターンか。

そして中央に位置した7番の安藤と10番の奥。共に攻撃的な選手でボールテクニックに秀でている。この代の中核を担う選手だろう。今年中にはサンライズに絡むくらいの成長を期待したい。

 

 

ちなみに次回のゲームは19日に宝ヶ池で行われる。

 

 

 

 

 

(今回はたまたま連れて行っていただいての遠征かつメインはトップの徳島戦@鳴門大塚であったとは言え、サッカー見始めて10年も経つと中学一年生の試合を淡路島で観戦するようになるのだな…)

 

 

布部監督退任によせて -さようなら布部陽功-

「ちょっとなに言ってるかわからない」

人気お笑いコンビ『サンドウィッチマン』のネタでお馴染みのフレーズである。
タカアンドトシの「欧米か!」同様に、ボケ側がツッコミに対してツッコミを入れる形のボケで実にコミカルなのだが、サンドウィッチマンとは違って全く笑えない、リアル「ちょっとなに言ってるかわからない」人間が京都サンガには3人"いた"。

 

本日、3人のうちの1人、布部監督が「近日中に退任する」とついに報じられた。近日中にというのは、親会社である京セラの決裁が必要だが連休中なので未処理ということであろう。

布部監督の問題と強化部の問題については昨年末に駄文をしたためたが、布部監督を1年以上追ってきた私としてはやはり振り返っておきたいもの。

 


①「ちょっとなに言ってるかわからない」監督 布部陽功

発する言葉は常に抽象的で不明瞭。インタビューや記者会見コメントでは、「集中力が足りない」「質が足りない」「ちょっとしたところが足りない」とボヤけた言葉と精神論を1年以上繰り返した。
1年以上かけても「ちょっとしたところ」が改善されないのであれば、それは「ちょっとしたところ」ではないし、改善する術を持っていませんと自白しているのと同じである。

 

このように原因を正しく把握できない指揮官は、とことん無能であった。
そもそも、PDCAサイクルのPの字も無かった。

布部氏は、監督2年目となる今年の新体制発表記者会見にて、志向するサッカースタイルについて「スタイルを具体的に言いますと、守備はコンパクトに。攻撃は多彩な攻撃をしていきたいと思います。サイドであったり、中央であったり、そういった攻撃をしていきたいと思います」と述べている。(動画19:00あたりから)

youtu.be

手の内を明らかにする必要性は皆無であるのだが、「犯人は男性か女性で、年齢は20代から50代。高齢者の可能性もある」と答えているようなものである。「具体的に」と自身でハードルを上げているにも関わらず。

 

また、今年3月の讃岐戦後には、

 「Q.修正という部分で、シュートの質など昨シーズンもずっと言っていた技術の部分もあると思いますが、チーム戦術として得点を取るために監督としてどういう風なことが足りていない、必要だと思いますか?

A.戦術とテクニックとメンタルと3つがありまして、メンタルとテクニックという所がまだまだ上がってきていないなと考えています。自信という部分ではテクニックをもっと磨かないと。またコントロール1つにしても、もっともっと自信をつけていかないとダメだと思います。戦術の部分ではみんな理解できていると思うので、試合の流れによって時々意識が出来ていない、忘れていたりはあると思いますが、そこをしっかり90分通して、戦術を守って、同時にテクニックのミスをなくしながらメンタルも上げていきたいと思います。」

いまチームは、京都のスタイルを作っているところ。目指しているもの、取り組んでいることに間違いはないですし、勝つためだけにこれを変えるつもりはない。勝てないことに申し訳なさを痛感しているが継続することで見えてくるこれからの京都サンガのために、見守り共に戦ってほしい」

 と語っている。

あのサッカーで戦術に問題がないと思える絶望的な戦術眼の無さ。そもそも「走れるサッカーを目指す」や「スタイルを作る」と言いながら50分ほどでガス欠する闘莉王を必ず起用したり、「勝ちにいかなきゃいけないので、先発は勝ってきたデータを踏まえて考えたい」等々、数々の歴史的迷言を残してきているので、本当に言語化する能力が乏しく知性の欠片もない気持ちマンでしかない。

(迷言は沢山ありすぎるので今回はこの程度で一旦割愛させていただく)

 

プラン(戦略・戦術)の欠如。
トレーニングで落とし込めないコーチングスキルの欠如。
原因を正しく分析できない戦術眼の欠如。
無秩序に攻撃的な選手をボランチやSHに組み込み、幾度なく爆死を遂げてきたファイヤーフォーメーションをラストゲームでも披露する◯◯◯以下の学習・改善能力。

(ラストゲームとなった5/3に行われた栃木SCでは、ウォーミングアップアップをしていなかったDF闘莉王をFWで途中起用。(ピッチレポーターによると投入4分ほど前からアップ実施。出場が決まってから体を動かしたのだろう)
昨年何度も見た長身FWを並べる『ツインタワー』を発動させると共に、CBには攻撃的なMFの重廣を、左SBには元FWで昨年からSHを務める小屋松を、ボランチにはFWのエスクデロ競飛王と元FWの仙頭を配置という小学生でも行わない選手起用を実行していた。まあ去年の山形戦もボランチ以前が全員FW・元FWかつ試合終了後に「もっとパワーが必要ですね」と発言していて、"時折出くわすハード目のやつ"感半端無かったが)

そりゃあPDCAサイクル回らない、、


挙げ句の果てに、敗因に「選手のミス」を挙げる試合もいくつか存在。
もちろん、選手側に問題があるケースも多数存在する。人はミスをする生き物であり、サッカーは足でボールを扱うが故にほぼミスしかない競技。日本代表級の選手ですら致命的な欠陥を抱えていたりする。

しかし、リスクをミニマム化し、組織の破綻を防ぐのが監督の仕事。

選手達にプレーの判断基準や原則、規律を与え、ノビノビとプレーできる環境を整える仕事をした上で、致命的な判断の誤りや「居るべきポジションに戻らない」などの人為的な『ミス』が起きたのならば、ザッケローニハリルホジッチらが日本代表監督自体に嘆いたように「選手が悪い」と叱ってやる資格がある。

布部監督にはその資格があっただろうか?
前述したように、何もかも欠如した指揮官には、当然その資格も無かったはずだ。

最低限の責務を果たさず、部下のミスを庇えないマネージャーに何の価値があるのか。
彼の懐に名だたるスポンサー企業らからの資金や私のなけなしの財産が消えていったのだから全くもって迷惑な話である。

 

※布部氏の名言についてはtwitterの@nunobe_botにて随時公開しているので、興味と強いハートがある方のみご覧になっていただきたい。

 

②ちょっとなに言ってるかわからない強化部長 小島卓

サッカー監督のお仕事は、「様々なスキルを駆使し、チームを適切にコーディネートするマネージャー」と定義することができるが、監督1人だけではチームは強くなれない。
監督に不足したものを補佐するコーチが必要だし、監督の教えを受けてピッチで実践する選手たちは勿論重要。それ以前に、1人のマネージャーに依存していては長期的な成功は望めない。監督にとって選手が駒であるように、監督もまたクラブにとって一時の駒でしかない。サー・アレックスファーガソンベンゲルのような全権監督も一部存在はするが。

 

ではどうすればチームは長期的に強さを維持し、成功体験を多く積み重ねることができるか?

長期的な戦略と計画の策定。実行するサッカースタイルの原則固め。戦略に従った選手の育成および編成。監督の選考…などなどを実行する必要があり、日本のサッカークラブの多くでは『強化部』という部署がその責を担っている。ここがチーム作りの肝である。
故に、強化部のトップである『強化部長』のスキルと、これまた1人のマネージャーには頼らない、属人的なスキルに頼るのではなく、組織にナレッジとして落とし込んでいく企業として当たり前の行動は非常に重要なのである。


で、肝心の京都サンガの強化部長。小島卓氏にはなんのスキルも存在しない。
あるのは自身が所属していた名古屋時代に口説いた選手を連れてくる『コネ』のみである。

もちろん、コネは重要である。確かなパイプが引かれているのは悪いことではない。
しかし、コネほど属人的なスキルはない。コネ頼みではいずれたち行かなくなる。

ましてや、有能な人物を連れてくるのではなく、無能な人物を連れてくるコネしかない奴に何の価値があるのか?
16年の末に石丸監督を解任した張本人である小島強化部長は、自身の旧友である布部氏を招聘し、17年の低迷中も後も留任させた。

 

報道では、

クラブ幹部のコメントとして「低迷は強化部の責任もある。監督は選手たちを統率できており、若手も成長している。監督は次々と変えない方が良い」

 

近大時代の同級生だからでは、との批判は甘んじて受け止めた上で、あくまで情実を排した決定と断言する。「監督とは上辺だけの付き合いはできない。フロントとしっかり連携を取り、ぶれずに、強い気持ちでできる人を探したら布部しかいなかった」

などのコメントが出ている。

5位に導いた石丸監督を「お金と時間が足りないので泣く泣く解任した」との理由で途中解任しておいて、布部留任をやってのけるメンタルの強さと傍若無人っぷりには恐れ入る。世界中に数多いる監督の中で布部しかいないなどと「私は無能です!」宣言を恥じらいもなくできるのはこの人しかいない。羞恥心や人を思いやる心、常識は持ち合わせていないのだろうか。

 

 

また先日は、J3降格圏内に突入した結果と1年以上進歩のない内容を根拠に「このままではJ3へ落ちる」と至極全うな意見を発言したサポーターに対し、「(J3に)落ちひん!そんなこと言うから落ちるんだよ!!!」「継続すれば良くなる」などと、根拠もなく、自らの責任を認めずに、喧嘩腰の反論を繰り返した。

 

「あいさつや身の回りのことができていない選手が多い。これでは勝てない」。自身も同じ思いだった。人間性が高く、献身的な選手がそろわなければ組織力は上がらない、と。目指すは「京都府民に尊敬されるチーム」。遠回りのようでいて「それがJ1復帰への近道だと思う」

と語っておきながら、よくもまああんな口調でサポーターに意味不明な発言を繰り返せるものだ。本当に恐れ入る。
「落ちひん!」でなく「落ちないように善処します」が強化部長として求められる発言であり、改善していくことが求められるポジション。このままいけばJ3降格の状態で「落ちひん!」とは本当ちょっとなに言ってるかわからない。

 

しかも、「我々の目指すサッカースタイルがなにかわかりますか?」などとサポーターに逆質問する始末。

当然サポーターからは「それが見えてこないから辞めろ言うてるんやろ!」「それ。実行するのがお前の仕事じゃ!」と至極全うな声が飛ぶ。アホの極みかつ新体制記者会見同様に逆質問で発言者にマウントを取るろくでなしである。

youtu.be

明るみにはなっていない重大事案を含め、様々な問題行動を起こし続ける非常識っぷりには反吐しか出ない。
"疑惑"が多いので、早くマスメディアの皆さんには裏をとってもらって真実を明るみにしてもらいたい。


貴乃花部屋を巡る一連の騒動やハリルホジッチ監督解任騒動でスポーツ界のガバナンス欠如が改めてフィーチャーされたが、数少ないプロスポーツ興業であるJリーグにも未だに昨年の群馬や2015年そしてこの2年間の京都サンガのように、一般企業ではあり得ない問題を沢山抱えたまま死にひた走るクラブが存在する。
本当に今は21世紀なのだろうか。

 

 

 

おわりに

 ラスト1人の『ちょっとなに言ってるかわからない男 山中大輔社長』については、事業の話をしないといけないので後日また語るとして、布部陽功監督が退任する今、彼や闘莉王選手を引っ張ってきてチームをめちゃくちゃに壊した小島強化部長も当然責任を取ってもらわないといけない

この2年間暗躍し、クラブを崩壊させていった張本人に改善能力は一切ない。あればこうはなっていない。故に切るか辞めてもらうかの2択しかない。

しかし、小島強化部長の暗躍によって低迷した昨年末に、当時の強化責任者である野口氏(クラブOBで現 セレッソ大阪フットボール統括部)と細川氏(クラブOBで現 サンガ事業本部長)が責任をとる形で退任。更には岩崎・重廣・仙頭ら世代別代表級のホープを他クラブとの争奪戦の上に招き入れた鈴木慎吾スカウト(クラブOB)も退社。
故に今の京都サンガの強化部には、小島卓強化部長の他にはスカウト1年目の中山博貴(クラブOB)と加藤氏(トップチーム分析コーチから異動)しかおらず、事実上小島強化部長の独裁状態となっている。


ボスココーチがトレーニングを主導するも、試合時には布部氏が声を張り上げ交代策を実行するという二頭体制のチグハグさはこのたびの監督退任によって解消され、現場レベルでの意思決定プロセスにおける問題は改善されると言える。

しかし、元凶である小島強化部長を追放しないことには未来はない。

「落ちひん!」など無根拠の精神論を振り撒く非人格者を取り除くのは誰か。
戦略がなく、精神論は蔓延り、財源(収入)も細り、高齢者(ベテラン)を若年層が介護。まるで日本社会の縮図のような京都サンガには、真のリーダーが不足し続けている。

 

 

 

 

 

PS:布部監督

お疲れさまでした。是非ともサッカー指導者および解説者以外の世界で頑張ってください。あと京都の土を二度と踏まないでもらえると精神衛生上助かります。

 

 

 

【幻のスタジアム②】日本初の複合型サッカースタジアム構想 浜北スタジアム

ふっと湧き出てふっと消えていったスタジアム。計画途中で凍結されてしまったスタジアム。無事に竣工したスタジアム計画の中にあった別案。

そんな我々の目の前に姿を現すことなく消えていった"幻のスタジアム"を掘り下げてみよう…という気まぐれ企画。

 

第2弾は静岡県『浜北スタジアム』です。



日本初の複合型サッカースタジアム構想

近年、日本サッカー界においても、「複合型スタジアム」というワードが叫ばれるようになってきました。
スタジアムに商業施設などを複合化させる発想。それこそが複合型スタジアム。
ドーム球場とホテルや遊園地が一体となった東京ドームが好例ですね。

ここでは省略しますが、複合型であれば必ずしも良いかというとそういう訳ではなく。クラブ所有ならば良いという訳でもなく。

「デュエル」等、ピッチ内の事象に関するキャッチーな言葉同様に、スタジアムに関しても定義や意味を掘り下げられないままワードのみが先行している気がします。

しかし、支障なく無事に実現する複合型スタジアムがあれば、それは大変夢のあるプランである事は間違いないでしょう。いまだかつて日本に大規模な商業施設やMICE施設などを備えた複合型スタジアムは存在していません。

でも実は、25年前の静岡にはそんなプランが存在していたのでした。



Jリーグ創設と静岡サッカー

1993年のJリーグ開幕直前のこと。当時はJリーグクラブの誘致合戦が激しく、「99.9999%無理」と言われた鹿島アントラーズJリーグ加盟がカシマスタジアム整備&クラブハウス整備によってに実現したように、自治体が環境整備に多額のお金を費やしてでも誘致したいという気運があったとかなかったとか。
事実、W杯や国体も影響し、日本のスタジアム環境が著しく改善された時期でした。(負の遺産も多くありますが)


ただ、サッカー王国 静岡は少し異なりました。

Jリーグ開幕以前の静岡県には、Jリーグ入りを狙えるチームが5つ存在していました。
県西部に本拠を構えるPJMフューチャーズ(浜松地域)・本田技研(浜松地域)・ヤマハ発動機(磐田)の3つと、県東部に本拠を構える清水FC(旧 清水市)。間に挟まれた中央防犯サッカー部(藤枝)。

しかし、PJMフューチャーズはJ加盟を目指して鳥栖へ移転し、後の鳥栖フューチャーズサガン鳥栖へ。本田技研浦和市からの誘致を断り地元浜松に拘るも、J加盟までは進展せず。ヤマハ発動機は1年後にジュビロ磐田として加盟は果たすも、いわゆる「オリジナル10」、J初年度からの加盟とはならず。中央防犯サッカー部藤枝ブルックスとしてJ加盟を目指すも、スタジアムの問題から福岡へ移転し、現在のアビスパ福岡に。


複数候補はいたものの、結果的にJリーグへ加盟したのはヤマハ発動機(ジュビロ磐田)と「市民クラブとして理念に適している」とされ初年度から加盟の清水FC(清水エスパルス)の2つのみ。誘致や加盟に成功した他都市と異なり、むしろ数を減らしてしまいました。もっと言うと、当時はヤマハと清水FCが合併する可能性もありましたからね。

複数居たが故に、オール◯◯とは行かなかったのかもしれません。(あるいはかつてのイングランドのように誇りが邪魔をしたのかどうか)
現在も、浜松市政令指定都市の中では数少ないJリーグ空白地帯※となっています。(※浜松市セレッソ大阪ホームタウンである堺市の2つのみ)


浜北スタジアム構想

こうした状況下で好機と見たのか、動きを見せたのが浜北市※でした。(※後に浜松市と合併)
日本初の複合型サッカースタジアム 浜松スタジアム計画を掲げ、ジュビロ磐田誘致に動いたのです。


当時としては画期的かつ壮大な計画で、浜北市平口地区に3万人のサッカースタジアムを核にプール機能や体育館、川を挟んだ向かいに大型商業施設を一体的に整備するというものでした。
大型商業施設はイオン浜北ショッピングセンターと銘打ち、イオンが事業主体。そこに西武百貨店が出店するものだったようです。売り場面積は40000㎡予定*1

冒頭でも述べましたが、Jリーグのホームスタジアムにおいて、今日まで大規模商業施設を併設した複合型スタジアムが無いことを考えると、この計画の大きさと先進性がわかるかと思います。そもそも複合型と言えるスタジアムが神戸とカシマしかないですしね。
(複合型の定義が曖昧という話をしましたが、私はスタジアム本体に欠けている機能を補う付帯施設との一体化=複合型スタジアムだと思います。神戸はスタジアム内にて大規模なスポーツクラブとレストランが運営されており挙式披露宴も開催可能。カシマは大規模なスポーツクラブと診療所が運営されています。ただし、MICE施設のようなスタジアム本体と機能が若干被る場合でも複合型だと思いますし、逆に豊田スタジアムは「複合型なのか…?」と思ってしまうので、規模も影響してくると思います。スポーツを観る場であるスタジアムの中にジムを置く・社交場にレストランを置く。ただのその程度ならば当然じゃないかと。)


言ってみれば、エキスポシティと市立吹田サッカースタジアムが一体化運営されているよう施設と考えればよいかもしれません。

「日本のサッカースタジアム 今日そして明日」内に掲載された各社広告を見ればわかるのですが、実は日本にも昔からサッカースタジアムをより有効活用する発想はあったんです。佐藤工業やCHIYODAの広告で謳われている文句は、まさに現在のスタジアム・アリーナ改革そのもの!
バブル経済の崩壊と同時に淘汰されてしまったが故に停滞が起きてしまったのか。


話を戻します。浜北市自体がJR東海道線からかなり北部側へ位置しており、軌道系アクセスの面では難がありますが、東名高速道路からの近さと比較的車社会である静岡の特性+大規模商業施設による滞留時間の長期化。また、よくある郊外型ショッピングモールとして、車での来場が考えられていたのでしょう。
2010年代現在においては陸の孤島的扱いを受けそうな立地ですが、当時は問題なかったのかもしれません。


しかし、壮大な計画を推進していた市長の贈賄容疑→逮捕により、このスタジアムも幻のスタジアムの仲間入りなってしまいました。

計画凍結/縮小までの詳細については、この方が大変丁寧にまとめられていますので、私が何か言う必要はないでしょう。
1つだけ述べておくと、スタジアム本体のイメージ図等が見つからないので、おそらく設計段階までには至らなかったものと思われます。ジュビロ磐田の移転ありきの話ですし。
matinote.me



予定地のいま

実際にスタジアム予定地となった地区に訪れてみました。

スタジアム計画は幻と化したものの、商業施設は当初より規模を縮小して完成。サンストリート浜北という名のショッピングモールが存在します。
スーパー部分には西友が入っており、シネコンも存在します。The郊外型ショッピングモールといった感じで、実際に買い物してみると規模縮小という割には大きい。かなり見て回るだけで時間が潰れました。
サンストリート浜北|浜松市浜北区の大型ショッピングセンター

川を渡ると公園部分に。スタジアム整備はなくなりましたが、浜北平口サッカー場というグラウンドが整備されています。
ジュビロの育成組織もかなりの頻度で利用しているようです
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もしここに複合型スタジアムが整備されていたら。ジュビロ磐田が移転していれば。
ifの世界に浸るのはあまりよろしくないかもしれませんが、たられば話ほど面白いモノはない。
また、この計画がポシャったから、日本初の大規模な複合型スタジアム整備は今治か長崎のどちらかになりそうな訳で。面白いですねえ。






追伸
HONDA FCの拠点である都田サッカー場から比較的近く、都田やヤマハスタジアムへ車で遠征される際に寄ってみてはいかがだろうか。目の前にはさわやか浜北店もあるし。

ではまた

*1:1996年発刊「日本のサッカースタジアム 今日そして明日」参照

2018シーズン 京都サンガU13・U15 リーグ戦日程

 

今季のヤマトタケルリーグ(U13)とサンライズリーグ(U15)の日程です。サンライズの方は既にスタートしています。

太字は京都での開催。U13は8試合、U15は10試合あります。地理的には今季はかなり観戦しやすい年では?

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会場という点で見ると、貴重な天然芝環境の洛西浄化センター開催がなくなってしまいました。夏場とか関係なく、天然芝でもっとプレーした方が良いと思うのですが…

代わりに今季からは吉祥院開催がいくつかあります。吉祥院はこれまで土のグラウンドでしたが、京都FAが寄付をする形で人工芝ピッチに生まれ変わります。この影響もあって今季から数試合発生。

京都市:吉祥院公園球技場の人工芝化等に関する京都市と京都府サッカー協会との協定締結式について

 

京都スタジアムの建設と水垂運動公園の整備もありますし、環境整備が進んでいるのは良いことなのですが、もう少し天然芝を重視してほしい。私立校の人工芝ピッチで世代別代表チームがキャンプ張ったなんてほんとに恥なんですから。

あと見てる方も暑いのよね、人工芝は。

 

 

 

 

【振り返り】2018 明治安田生命J2 1節 京都-町田 ~ボランチの選出について~

 

「やっぱりな」と、ため息漏れる結果となったJ2開幕戦。昨年同様、振り返るだけ労力の無駄のような試合でしたが、ふと気になったことがあったのでその点だけメモ。

 

 

気になった事というのは、「ボランチの起用法がおかしい」という意見を目にしたからである。

確かに起用法がおかしかったとは思うし、結論自体は同意する。しかし、過程に少しばかり疑問を持った。

というのも、監督の仕事とは端的に表すと『効率的に現有戦力を組み合わせる事で成果を残すこと』である。

現有戦力とは戦力であり、成果は勝ち点や順位。また、成果の方は可視化しづらい個人やチームの成長度合いも該当するかもしれない。例えば、徳島ヴォルティスでは強化部長と監督間において「選手個人の価値増大」も成果の範疇に入ることが共有されているようだ。

だが、ややこしくなるので今回は"成果=勝ち点等成績"として話を進める。

 

そして資本主義社会のサッカー界において、お金のないチームはお金のあるチームと比べて戦力面で劣りがちである。そして弱者は強者とまともに戦っても勝てない。戦力の差を、資源の差をひっくり返す術が要る。それこそが戦略と戦術。

 

なので、ここで先ほど述べた『監督の仕事=効率的に現有戦力を組み合わせる事で成果を残す』を更に明確化すると、『監督の仕事=戦略そして戦術を駆使する事で、現有戦力によって得られる成果(成績)の最大化』と言えることがわかるのではないだろうか。もちろん戦略と戦術以外にも監督に求められるものはあるが、人心掌握術などは戦力差を直接的にひっくり返すスキルではないのでこれまた除外して話を進める。

 

 

 

チームとしての狙いと最適解→配置

ここからは2/25の京都サンガ-町田ゼルビアそのものの話に入っていく。この試合、京都はスタートの布陣に4-4-2を採用。望月と仙頭が2ボランチを組むこととなった。

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この状況を見て、「望月と仙頭は共にオフェンシブな選手であり、ボランチで併用するのはセオリーから外れている!」という指摘は間違いではないと私は思う。私自身、この2ボランチ(とCB)でどうやってゴールを守り、ボールを奪うのか困惑した。

だが、屁理屈のようになってしまうが、大事なのは「セオリーから外れているかどうか」よりも「最適解かどうか」ではないだろうか?

 

一見セオリーから外れているようで理にかなっていた大木武監督のサッカー同様に、常識が常識とも、非常識が非常識とも限らない。各選手に与えられる役割も絶えず変化し、伴って各ポジションの概念も変わりつつある。

何度も言うが、監督の仕事は『現有戦力で得られる成果を最大化すること』。布陣に関して言えば、各選手の能力を最大限引き上げ、対戦相手の強みを消せる布陣こそが理想の布陣と言える。

故に「ボランチを2枚置く場合は片方に守備的な選手を、片方に攻撃的な選手を」という考え方を"押し当てる"行為はセオリーであっても、チームにとって正解とは限らない。

なので布部監督の執る策が最適解かどうか?策に適した選手起用ができているか?という観点で考えるべきではないかということ。

 

なお、この観点から見た場合、「1年以上指揮しているのに未だに監督の意図するサッカーが明確ではなく戦術が落とし込めていない」+「バランスの悪い選手編成」という諸悪の根源にたどり着く。(※要するに早く強化部長もろとも更迭してほしい)

 

勝手な思い込みかもしれないが、京都サポーターはすぐに「あの選手が欲しい」と思い付きの言う悪い傾向にあると思っている(一つの楽しみ方ではあるのだが)。

「そのピースはどう考えてもそこにハマんないだろう~」とか、「あの選手が欲しい~」とか言う以前に、そもそもどんなパズルを組み立てるか、完成に向けどんなピースが必要か、正解の基準やパズルの全容が見当たらないのが京都サンガである。(故にセオリーを押し当てたくなったり兎に角欲しがるのだろうか) (かくいう私にもその節があるし)

 

 

 

京都の平均身長とセットプレーの守備

1点だけ、私が「このボランチの組み合わせは無いわ」と試合前に思った理由を挙げておく。それが2失点を喫した自陣セットプレーでの守備だ。

 

 

セットプレーに限った話ではないが、守備のやり方はざっくり大きく2つの方法に分ける事ができる。ゾーンを守る方法とマンマークする方法だ。

超ざっくり説明すると、ゾーンディフェンスは担当の持ち場を各自守るやり方。

対するはマンマークは持ち場は放棄し、人に着くことで対応するやり方。一人一殺的。

京都は昨年度からセットプレーの守備にゾーンディフェンスを採用しており、この試合でも同様であった。

 

ゾーンディフェンスは持ち場を守る為、勢いよく落下地点に入ってくる攻撃側と異なり助走を取る事は難しい。攻撃側は、持ち場と持ち場の間で合わせる・直接蹴らず変化をつける事で混乱を生むなどして攻略を図る。

 

一方、マンツーマンディフェンスはマークが外れてしまうと大ピンチとなる。攻撃側はスクリーンのような形でマークを外したりし、フリーの状況を作りだす。人vs人の分、体格差による影響はより出やすい。

動画はパトリックの得点をチョイスしたが、千代反田のあのヘディングを思い浮かべる人も多いだろう。

 

 

この試合、京都は180cm越えのフィールドプレーヤーがスタメンに3人しかおらず、165~175cmと低身長の選手が多かった。10人の平均身長は175.0cmである。

そこで2トップを大野とロペスにする事でカバーする選択肢もあるが、無難にボランチの片方を179cmの宮城にする事で身長の低さをなんとかしなければならないと思ったのだ。これが「この組み合わせは無いわ」と思った理由。

で、対する町田のデータをちゃんと見てみると、実は180cm台の選手が2人のみ。10人の平均身長は174.9cmと京都よりごくわずかに劣っている。

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昨年の流れを汲んで今季もゾーンを継続しているのかもしれないが、この試合に関して言えば体格的にはイーブン。ボランチにCBの経験もある179cmの宮城を起用し、マンマークを採用する事で失点を防ぐことはできたのではないだろうか。(ものすごい結果論であることは勿論承知)

 

開始5分でああもズラされて失点したのを見ると、セットプレーの練習すらロクにやってこなかったんじゃねえのと、つい疑ってしまうんだよねえ。