+1 プラスワン

〜ブーイングの意味〜【2023 J1】第2節 名古屋グランパスvs京都サンガF.C.@豊田スタジアム

 


名古屋1-0京都

得点者:62' 永井謙佑

 

 

 

 

以下、雑感

・寒すぎる。風吹き過ぎ

・名古屋は相変わらずクリエイティブが良い。選手紹介VTRも京都の5倍凝っている

・凝り方が名古屋の顧客満足度にどれだけ作用しているかどうかはさておき

グランパスくんはかわいい

 

 

・試合内容は開幕戦対比では前進。幾分かマシにはなった

・しかし、それは自分達自身で改善できたと云うより、相手(鹿島→名古屋)の影響が大きい。基本布陣然りそれぞれの狙いも含め

・まだコンディションが完全体では無さそうなパトリックにボールをシンプルに集めるのは良いが

・じゃあ開幕戦の振る舞いやこの歪つ過ぎる編成はなんなのか…と思う気持ちも

・京都の決定機と言える場面はパトリックの1vs1が2つ

・いずれも京都の狙い(高い位置でのボール奪取)から迎えたものではあるが、奪取と形容するより相手のパスミスに依存したものと言った方が適切

・まあそれを理想とするチームだから良いんだけども…決めきれない。残留へ勝ち点を拾っていくにはどちらかを決めておく必要がある。正直な話、「ウタカなら」だ

・結局自分達で主導権を握ってシュートチャンスをクリエイトする事はできていない。あちらさんの得点シーンの様に

・そしてセットプレーではお馴染みのスクリーンからフリーに。ゾーンで守るにしてもタッパないし、(相手の)ボーナスゾーンと思ってもう諦めましょう

 

・今更「このままでは降格」だの「攻撃の形が無い」だのを見かけるが、一体この2年とちょっとの間同じものを見てきたのだろうか…?

・京都の何が課題かと言うと、ボール保持(自分達の時間の創出)の拙さも勿論課題なのですが

・そもそも持てなくても、ブロック守備の固さとカウンターで刺せれば勝ち点はかなり拾っていける

・ところがこのチーム、撤退守備がうまくない上にロングカウンターもショートカウンターもまず成功しない

・チーム発足以降、ウタカのドリブルと決定力に依存していた所が大きい

・この試合も名古屋の「ファストブレイク」の方が明らかに脅威で、片や京都はシュートまで辿り着けない

・でも京都にはマテウスもユンカーも居ないし2〜3人の関係性も成り立っていない

・名古屋の方が後ろから追い越す選手(数)も質も上

・個の質も、組織の質も、そして数の暴力でも負けててどうするのか

 

 

 

・あとブーイングがどうこうを幾つか目にしました

・私も感覚的には同感

・それは「前節よりはマシ」「残り32試合で残留に必要な勝ち点を稼ぐ為には今日のこのチームにブーイングをしても利がない」「かといって褒め称える試合でもない」というお気持ちだったから

 

・でも、残留を基準に評価するのと、タイトルを基準に評価するのとで見方は異なる

・残留を基準に評価しても「こんな試合を落としていつ勝ち点拾うの?」ではある

・あるいは昨年途中から無の様なサッカーを見せ続けられている訳で。この日も有効打はパトリックの1vs1だけ。「シンプルにつまらない」と内容を基準に評価したのかもしれない

・ブーイングが向けられた対象は監督のみなのかもしれないし、「この戦力で勝つ気なの?」と強化部長代理や社長へ向けられたものかもしれない

・ブーイングの理由までわからないのに、勝手にその行為自体が正しいかどうかなんて他人が判断するのがそもそもおかしい

 

・逆に去年までは「なぜ拍手?」みたいな意見も目にしたけど

・それも声出し不可の状況では手拍子しかできないのだから、労いの拍手なのか、「次やるぞ」の拍手なのか、皮肉めいた拍手なのかはわからない

 

・私個人としては、正しく物事を見て、正しく評価すべきというスタンスは変えない。変わらない

・なので前半のアピアタウィアが警告を貰ったシーンのブーイングは1mmも理解ができない

・おそらく、アピのイエローが正当なジャッジだと理解しつつのブーイングと、本当にただ理解できていない人のそれとが混じっている

 

・問題はこの後者の方で、ファッション的というか、何となくのブーイングや拍手がすごく気持ち悪い

・マスク外して声出しも気持ち悪いし鈴木優磨に中指立てるのも気持ち悪い

・ルールや根拠に基づいて行動すべきであって、場の空気に流されていたり、サッカーや愛するクラブを己のファッションの手段に利用されている様に感じる行為が好きではないのだな

・自己表現はあっても良いが、自慰行為の道具に使われたくないし、頓珍漢な反応で興醒めしたくない

・おそらく否定的な人はこれと同じような理由でしょう

 

・最初に言った様に私は残留目線なので。今後も難しい展開が続くだろうし、この戦力で皆でしぶとく勝ち点を拾っていくには無闇やたらとブーイングしても得はしないと考える

・だからと言って自分の考えのみを押し付けるものでもなし

・ただ、近場の土曜開催で、限られた声出し席もフルに埋まらない状況にてこんなしょうもない話が(若干)盛り上がること自体が気温と試合内容同様に大変お寒い

 

・それぞれにそれぞれの正解がある

・しかし思い思いに正解を並べただけでは、ピッチ内の事象と同様に一体感は生まれない。目を揃える必要がある

・じゃあどう揃えるか?

・年々、チームスローガンの存在感が薄まりつつあるが、同様にやはり監督のタイトル発言は完成度に対して勇み足すぎたと思う。そして選手からは相応の覚悟や本気度を感じられない

・妻に「(デジっちで)こんなに監督が表に出てくるクラブ京都だけでしょ。宗教じゃあるまいし」と言われたが。まさに

・己の立ち位置をよく理解し、目の前の相手に真摯に立ち向かう

・HUNT3。今こそそれで良いではないか

 

 

See you soon…!