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南長野運動公園総合球技場【スタジアム訪問記】

 

2017シーズンの振り返りブログ下編は一旦おやすみ

(月末までに書きたいと思います)(書くまでにまた動きがあるでしょうけれど、M.K氏招聘・Y.M氏スカウトに復帰ぐらいはあるんでしょうな)(なんならR.T選手とかM.Y選手獲得とかもありそう)

 

Jユースカップ決勝の観戦で長野Uスタジアム(南長野運動公園総合球技場)に初めて訪れたので、いい機会だし備忘録的に京都スタジアムと比較しながらレポートを。

 

 

 

南長野運動公園総合球技場(長野Uスタジアム)

入場可能者数 15515人
開場 2015年3月(現スタジアム)
アクセス JR篠ノ井駅より徒歩30~40分
事業主体 長野市
所有者 長野市
運営者 南長野スポーツマネージメント共同事業体
設計者 竹中工務店・東畑建築事務所・アーキプラン
建設者 竹中工務店・北信土建・千尋建設
総事業費 80億円
内スタジアム本体 69億円
フィールドサイズ 128m×90m
天然芝 120m×80m

 

JR篠ノ井駅近くのセブンイレブンでレンタサイクルをお借りして飛ばすこと10分。2つの大きなスタジアムを擁する南長野運動公園に到着。

レンタルサイクルやってます[南長野をつなぐレンタル自転車] | 公益社団法人南長野青年会議所 2017

最寄りである篠ノ井駅からスタジアムへ向かうには、①徒歩②レンタサイクル③タクシーの内いずれかを選択して向かうことになるので、健脚でもなく、単独で会場へ向かう人は長野駅からのバスとどちらを選択するか吟味する必要があると言える。

篠ノ井駅~スタジアム間を自転車で走った感想としては「南茨木~市立吹田よりややしんどい」。駅周辺にいくつかレンタサイクルはあるようだが、台数に限りがあるのでパルセイロ公式戦の際はどうなるのか…やはり「最悪歩きでもいい」という人にしかおススメはできない。

 

 

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スタジアムは、1998長野五輪の開会式会場で現在はBCリーグ信濃グランセローズの本拠地である長野オリンピックスタジアムと隣接している。

スタジアムへと伸びる大きな「ビクトリーロード」、場外コンコースは車も入る事ができるようになっており、緊急時の車両手配はもちろん、バンドワゴンの乗り入れも可能なつくり。

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先日公表された沖縄県のJリーグ規格スタジアム整備基本計画では、国内においてこの手の場外コンコースは実例がないとされていたが、見落とされていたのだろうか?

京都スタジアム(仮)も南長野と同じ東畑建築事務所が設計に携わっており、この外周コンコースをはじめいくつかの共通点が見受けられた。

 

 

スタジアム内部

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一枚目の写真からわかるように、ベンチがスタンド内に埋め込まれるような形で設置されている。Jリーグの基準上、プレミアリーグであるような屋根ナシのベンチ(※各自検索してください)は置けないのだが、極限まで距離を取っ払ったと言えよう。

スタジアムの形状としては、全面屋根付きで南側のアウェイスタンドのみ1層となっている。北サイドスタンド・バックスタンド・メインスタンドが繋がり、U字型を成していることが愛称:長野Uスタジアムの由来である。日本でここだけのU字型スタンドは、芝育成の為の風と日光の入りを考慮した設計の結果であり、南北のスタンド下にも通風孔が設けられている。しかし、その分、寒い時期の観戦では風に苦しめられたりするのかもしれない、、(憶測)

京都スタジアムとの共通点その②としてこの通風孔が挙げられるが、騒音対策等の観点などから南長野のような上層の客席~屋根間のスペースは開けない。風の入りは悪くなるかもしれないが、密封されることで音の反響はよりよくなるのではないか…と先日TLに流れてきたツイートと重ねて改めて思う。

https://twi

 

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tter.com/reona32/status/928595445906997248

トイレは入り口と出口が分かれており、混雑を軽減させる仕組みを取っている。旧型のスタジアムではこうした設計すらされていないが、今では標準モデルだ。

1層目と2層目の間(1層目最後方部分)のコンコース幅は通常サイズか。撮影したコーナーフラッグ付近などを除き、基本的にどこからもピッチが望めるつくり。これは京都スタジアムとの共通点その③であり、市立吹田スタジアムも同様のつくりである。

 

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1層目の傾斜が25度。2層目の傾斜が32度。2層目の角度は京都スタジアムと一緒であるが、残念ながら2層目が解放されなかった為に撮影および確認はできなかった。また3枚目の通り、ここでは1層目の最前列から2層目を見ても全く見えないのだが、京都スタジアムでは2層目後方からも立って見る場合だと1層目最前列が見れるらしい(ソースは府から貰った回答)。

それから、大型映像施設。南スタンドの屋根上に一機設置されているのみなので、アウェイ自由席の客はビジョンを観る事が出来ない。元々は北スタンド上層に設置予定だったのが変更された。来場者への案内や災害時の喚起、演出なども考えると、やはりビジョンは2機欲しいなと個人的には思う。105m×68mをカバーしないといけないサッカーもなかなかわかりづらいが、スクラムを組んだりビデオ判定が進んでいるラグビーでは観戦しやすさを追求する上でより重要ではないか。

スマートスタジアム化を進めて、スマホで対応できると少しマシにはなるが、、はてさて。

 

 

見易さ

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サイドスタンド(ゴール裏)からゴールラインまで11.5m。バック&メインスタンドからタッチラインまで11mの近さかつ、25度の傾斜なので近い!見易い!陸上競技場とは違う!

京都スタジアムは10.5/7.5/8.5なので、最前列あたりでは南長野よりピッチに近い所で観戦ができます。

 

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気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、椅子はVIP席とマルチボックス席(写真)を除いてどこも背もたれアリ/非跳ね上げ式/ドリンクホルダー付き仕様。コトブキシーティングのHPを見ればわかります。

VIP席とマルチボックス席は跳ね上げ式。改修前の南長野球技場芝生席の雰囲気を残してほしいとの意見もあり、カスタマイズされて設けられたテラス席部分には固定椅子は設置せず。テラス席の方は一般販売されています

 

京都スタジアムでは北サイドスタンド1層目のコーナーあたりに座敷席、その他にVIP席・スカイボックス席・レストランテラス席を整備予定であり、南長野よりも多様なサービスを提供できそうです。

 

 

以上