+1 プラスワン

【2023高円宮プリンス関西】15節 京都サンガU-18 vsガンバ大阪ユース 8-1○

 

京都サンガU-18 8-1 ガンバ大阪ユース

【得点者】(京都のみ)

8'吉田、13'44'兎澤、18'安藤、53'喜多、75'尹、85'神田、90+1'西岡 

 

 

前節、興國との順延試合に勝利し、首位の座を奪い返した京都U-18。

興國戦と同様、急遽延期されていたガンバ大阪ユースとの一戦に臨んだ。



 

スタメンはGK三反畑。DF右から三宮、神田、喜多、飯田。中盤は国体帰りの尹星俊が復帰。住と安藤とトライアングルを形成。前線は右から兎澤、熊谷、吉田。フォーメーションは4-4-2から4-3-3に戻った形。

 

 

前半4分。ショートパスの交換で抜け出したガンバ34番に、冷静に決められて早くも失点。相変わらず試合の入りがふわっとしてしまう。。。

 

しかし、ここからが違った。

8分。左サイドPA外からマイナス気味にカットインした吉田遥海が左斜め45°の位置でファーサイドへコントロールショット。ワンバンしたボールは逆サイドネットへと吸い込まれて即座に同点とする。

 

13分。高い位置取りをした左SB飯田が抜け出し、左CB喜多からのロングフィード1本で一気に敵陣深くへ。収めてそのままエリア内へ高い弾道のクロス。どフリーの兎澤玲大が頭でしっかり叩き込み逆転!

 

更に18分。バイタル中央から安藤がドリブルで左へ流れつつも対面を着実に剥がしていく。切り返しで弄び、2〜3人を抜き去って決め切り追加点。

 

ここから互いに決定機を作り出すも、GKのファインセーブや文字通り身体を投げ出した守備でスコアは動かない。どちらかと言えば、3:5ぐらいの比率でガンバの方が決定機を迎えていた気がする。

 

このままハーフタイムかと思った44分。右サイドからカットインした兎澤がエリア外から左足を一振り。GKはファーを警戒していたのか、ニアサイドへ放たれたパワーショットに一歩も動けず。25m弱は有っただろうか。見事なゴラッソであった。

 

 

後半もサンガのゴールラッシュは続く。

後半8分。右CK、兎澤のファーサイドに高く上から落とすボールに喜多がハイジャンプで合わせたボールはループ気味にゴールへ。最後に熊谷が詰めたが、詰める前にゴールラインを割っていた。これで5-1。

 

点差も開き、互いにフレッシュな選手を投入。

少しスコアボードが落ち着いた後半30分。敵陣深くでボールホルダーへのプレッシャーを強める京都。ガンバの縦パスををPAやや外でカットした尹星俊から、途中投入のFW西岡へパス。受けた西岡は尹星俊へのリターンを選択。落としに対して右足ダイレクトシュートがニアサイドへ鋭く突き刺さる。尹星俊はこれが記念すべきプリンスリーグ初得点!

 

40分。左CK、吉田の上げた低い弾道のボールはファーサイドへと流れていき、ポスト際で右CB神田幸太郎がプッシュ。さながら21年北九州戦のバイスを鏡写しにした様。神田もこれがプリンスリーグ初得点(おそらく。間違ってたらすまない)。両CBのアベック弾。

 

仕上げは後半AT。自陣での守備時、ハーフウェイライン手前でガンバからボールを奪うと、立川のパスを裏へ抜け出した西岡佑真がそのままDF2人をうまくドリブルの位置どりや腕で制しながらぐんぐんと進んでいく。

自身も一度止められるなど、再三1vs1で京都のシュートを止めて「失点を7に留める活躍」を見せていたガンバGKを、裏街道で抜こうとしたのか、トーキックでタイミングをズラそうとしたのか、コロコロとボールは転がっていき8点目。

 

そのまま試合は終了。8-1の記録的大勝を収めたサンガU-18は、勝ち点を30に伸ばして単独首位に。

次節、3位阪南大高(勝ち点26)と4位近江高校(同26)の結果次第ではあるが、勝利すれば12月8日〜10日に開催されるプレミアリーグプレーオフ大会への進出が決定する。

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 ファイナルおよびプレーオフ大会概要、ビジュアル「アオアシ」のお知らせ|JFA|公益財団法人日本サッカー協会



 

 

 

ただ、大勝を飾ったとは言え、手放しで喜べる試合ではない。

またもや与えてしまった早い時間での先制点。そして、もっと決定機をモノにできたし、もっと決定機を作ることができた、

 

この試合、サンガのFP10人の平均身長・体重は177.8cm・68kg。

対するガンバは168cm・58kg。一番大きな選手が飛び級で出場していた中学3年生の横井佑弥(186cm・77kg)で、個人個人の身体能力も個人能力の差も歴然だった。

 

その差を見せつけて、今季3度の対戦で2-0・5-0・8-1と完勝を収めていることは素晴らしいが、見る側も勘違いしてはいけない。

ただまあ素晴らしい勝利だった。やはりガンバに勝つというのは飯が美味い。



 

See you soon…!