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〜裸の王様・曺貴裁監督と最後の冒険へ〜【2023J1】第31節 京都サンガF.C. - アルビレックス新潟

 

 

試合内容については基本触れないでおく。

 

なぜなら、これまでの試合の焼き直しにしか過ぎず、Twitterや当ブログで指摘してきた数々の欠陥の展示会が再度開かれただけで、特段新たな指摘は無い。「坊や、前にも言ったよね?なぜ直さないのかな?」としか言えない。

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3年間やってきて、一体この状態の何が「成長」なのか?「RevUP」なのか?「超感動」なのか?

京都サンガのサッカーとはなにかね。

 

 

 

さて、今回の最大の問題点は試合後の指揮官の振る舞いである。

 

呆れた。ほとほと呆れた。そして怒りしか沸かない。

 

つまらない試合を見せられて、そのサッカーの中身の成長の無さにブーイングで意思表示しているのに、「残り3試合応援できないんですか?」って何様だ?

応援しないなんて誰も言ってない。「このままではダメだぞ」という意思表示が、あのブーイングだったのだろう。それに対してまあ……

 

 

ミスその1:高圧的な態度を取り、相手方の意思表示を一方的に抑圧する行為

シーズン開幕時から声出しが解禁された今季、私はスタジアムでも、ダメなものはダメだと吠えてきた。事が全て終わってから「ああ残念でしたね…」では遅いのだ。必死に高め合わなければならないのだ。だが何も"成長"は無かった。この日も一緒だった。

監督がサポーターに対してキレたのは、これが1回目ではない。5月の横浜FM戦と浦和戦でもキレている。これが3回目だ。

 

 

結果も重要だが、結果が伴う為にもまずもって中身が酷いから意思表示をしている。なによりとことん京都のサッカーは偶然任せ個人任せでチームスポーツの体を成しておらず面白くない。

サービスを提供する立場と、客の立場とで、客に不満を呈されるのがそんなに嫌なのか?負けてもなお良く頑張ったと、前進はしていると思えたのならブーイングはかき消されるはずだ。

 

しかし、監督はブーイングをした訳でもない、応援を放棄した訳でも、もう応援しないと明言したわけでもない最前列の人達にだけ一方的に持論を捲し立ててマウントを取ろうとした。こちら側の言い分は聞き入れずに。

5月の日産スタジアムでの出来事と全く一緒である。何も成長していない。

 

 

ミスその2:相手方の主張を聞き入れずに、自分の行為を正当化する行為

もしかすると、不満を呈したサポーターの中に、越えてはならぬ一線を越えたものが居たのかもしれない。

ならば、その人間に直接言えば良い。あるいはブーイングそのものが気にくわなかった場合でも、直接相手をすれば良い。

少なくとも私はいくらでも相手をしよう。共に話し合おう。このチームとクラブの欠陥・欠点について、どうすればよくなるか議論しよう。

しかし、繰り返しになるが監督は無関係な最前列の人達にだけ捲し立てた。

 

そして、応援できないんですか?と、勝手に我々が応援しないものだと決め付けてかかってきた。応援しないなんて一言も言っていないのに。貴方に言われなくとも、これまでもずっと支えてきたし、これからも支えていくつもりなのに。全く失礼な話だ。

 

私自身、今季リーグ戦31試合とルヴァン杯6試合+天皇杯1試合の公式戦全38試合に足を運んで応援している。

数が全てではない。現地での応援、ゴール裏で声を張り上げて応援する事だけがサポートではないと思っている。しかし、つまらなくて汚いサッカーをするチームだが見放さずに今日までやって来た一つの証ではあるだろう。

 

 

勝ちがみたいなら、美しいサッカーが見たいなら、その時々でコロコロと応援するチームを鞍替えすれば良い。だが私は京都サンガF.C.が好きで、サポーターとして向き合い続けてきたつもりだった。仕事や家庭、日々の生活がある中で、各方面を折り合いを付けてスタジアムへと楽しみに足を運んできた。

きっと私以外の多くのサポーターも一緒ではないか。だが、監督は強い言葉の刃をこちらに突き立ててきた。

 

監督はこちらの意思表示を、高圧的な態度で無理矢理抑圧する行為に出た。そして意思表示したサポーター側が悪で、自分を善とする対立構造を作り上げた。

 

自分の言い分があるなら、こちらの言い分も聞き入れれば良い。

応援が足りないと感じたのなら、足りなかったと素直に指摘すれば良い。そして今以上のものを求めればいい。ならば受け入れられたはずだ。

 

でも違った。

こちらの言い分は無視して、勝手に決め付けた上で失礼な言動を捲し立てて、高圧的な態度でマウントを取りにかかった。双方向ではなく一方通行だった。

そうすることで自分にとって都合の良い環境を作ろうとしたのだ。我々を支配下に置こうとしたのだ。

 

 

 

ミスその3:自身の感情をコントロールできない行為

もし仮に、今回の一連の行為が"意図的なパフォーマンス"だったとしよう。

監督は試合後のコメントでこう語っている。

 

 

●試合後はファン・サポーターの皆さんからのブーイングがありました。

前節も同様、負けたらブーイングされるのはプロとして当たり前のことですが、我々にはあと3試合残っているので、その3試合をファン・サポーターの皆さんに一緒に戦ってもらいたいという気持ちを伝えました。それを受けて、すぐに声援に変えてくれました。プロとして甘い話かもしれないのですが、勝ったらすべて良くて、負けたらすべてが悪いのであれば、監督は必要ないと思います。私は我々がどういう方向に向かっていくか、色をしっかり見せて勝ちにつなげていきたいと考えているので、ファン・サポーターの皆さんにこれからも一緒に戦ってもらうためには、その場で私が話した方が良いと判断したので思いを伝えました。

 

 

だとするならば、こちらの言い分を聞かずに「残り3試合応援しないんですか」などと決め付けた行為は全くもって不適切だ。

連帯を呼び掛ける意図があったとしながら、監督は自ら対立構造を作り上げて、分断を促した。

 

そして、さも自分の発言のおかげでサポーターが声援を送ってくれるようになったとコメントしているが、別にサポーターは貴方に指図されなくとも応援するし、しないものは去っていくだけの話。

去っていくものを繋ぎ止めたいのなら、素直に「ごめん!力を貸してくれ!」と全体に向かって言えば良かった話だ。それこそ去年の様に。

 

 

でもこの人は、感情のままに動いて、受け手が傷付く様な言葉を投げ掛けて、結果それで上手くまとまったなどと自己肯定している。

自分への批判でもあるブーイングは、チームへの批判にすり替えて、そこから選手達を庇う善き親を演じて、自己肯定している。

 

何も貴方の呼び掛けに応じた訳ではない。

私を含め大多数のサポーターは、おそらく指図されずとも応援することだろう。

 

そしてチームがバラバラになるのを割ける為、5月の意味不明なブーイング自粛してくれ論の時と同様に、不満を抱えた人間もそれを押し殺して応援し続けてきた。そう振る舞うしかなかった。陰湿な連帯感の傘の下で。

応援と支持は異なる。京都サンガを応援する上で、京都サンガの一員として貴方が関わっているから、貴方の指揮に不満があろうとも、応援を止めることなどはなかった。し、これからもないはずだ。

 

パフォーマンスをするなら、上手くやってくれればいい。こちらは騙されたフリをする。

でも違う。パフォーマンスとしてあまりにも下手くそ過ぎる。ピッチの中で引き起こしている現象と一緒で、何も整備されていない。何も逆算されていない。ただがむしゃらに突き進んで、袋小路に迷い混んだだけ。

 

共通の敵として振る舞うことで連帯感を作ろうとしたとしても、わざわざ日頃より応援している人間に無礼な発言を吐き捨てて、分断を生むのは矛盾している。何の生産性もないし、とても失礼だ。今でも腹が立っている。

 

過去2回の逆ギレも勘案すれば、客の面前に足を運んだはいいものの、そこから先は計算もなく、ただ単に収拾が付かなくなって思わず頭に浮かんだことを自身の中で咀嚼することなく、言葉に出してしまったというのが実際のところだろう。

頭に血が登って不適切な発言をしてしまったと、今から謝ってももう遅い。覆水盆に返らず。結局は自身の感情をコントロールできてないし、監督一人の責任ではなく、できてない監督を周りも止められなかったのだ。

 

本当に呼び掛けたかったのなら、一度落ち着かせて、トラメガを使うなりして全体に話せば良かった。でも止めるに止められないからそのまま任せてしまった。気持ちはわかる。気持ちはわかるが、普段もそうして歯止めが効いてないのではないか?より良い方向へ調整する人間が不在なのではないか?

やはり若原の怪我もそうだが、このクラブは相互牽制が機能していないのではないか?

 

 

 

最後に

先日、CBのアピアタウィア久が鳥栖戦で中指を立てて退場した際、さすがに監督の責任だとは言えなかった。

彼を育ててきた責任と、連れてきた責任は監督にもある。そして彼の感情的で力任せのプレーはこれまでも危険でダーティーで、かつ守備の穴になっていた。現に8月の福岡戦でも危険なタックルで一発退場処分を食らっている。だから予兆はあった。

ただ、右利きのCBが井上とアピの2名のみの編成で、井上が負傷していた当時は、アピを使うほかなかった。そしてあの愚行が想定外なのはそらそうだろうよ。だから強化部と本人の責任は重いが、監督にまで言及するのは中指立てに関して言及するのは酷だなと思っていた。(繰り返し言うが悪質なタックルその他は別である。)

 

でも今は少し違う。

彼は退場の要因を振り返って、「ベンチが何を言っていたのかは聞こえなかった。試合中で熱くなっていて、とっさにやってしまった。自分の未熟さが出た。」と語った。

 

今回の監督もまさに一緒でしょう。

監督は「今日のレッドカードは想像の域を超えていたところですけど、でもそれは普段が出ると思うので。普段からそういうことを促しているわけじゃないですけど、監督は俺なんで。やってはいけないことだと思います」と語ったけど、因果応報。起こるべくして起きたインシデントだったのだ。あなた自身がコントロールできずに自分を見失い、他人に対して失礼な振る舞いをするのだから、その教え子が過ちを犯すのも致し方ないだろう。

 

 

泣いても笑っても残り3試合。

貴方に指図されずとも、私は京都サンガF.C.を全力で応援する。

そしてここでクビを切ってももうどうにもならない。残り3試合、京都の監督として全力を尽くしてください。

 

 

その後は貴方とはお別れだ。

昇格させてくれた恩義は感じている。だからこそ、貴方が自分自身に矢印を向けて、「成長」することを心から願っていた。

でも貴方は今もこうして自分にとって都合の良い方向へ逃げていく。何も変わってない。何も成長していないと言わざるを得ない。

だから京都サンガが成長する為には、成長しようとしない貴方と別れるほかない。

 

他人の言い分を聞かない。勝手に決め付ける。高圧的な態度で自分の意見を押し付ける。自分の行為を正当化する……

貴方のやったことは、パワハラまがいの行為なんだよ。あの時と何も変わっちゃいないんだよ。強い言葉で他人をコントロールできると思ったら大間違いなんだよ。ピッチの中でも外でも。もう貴方には付いていけない。勝手に「応援しない」と決めつけてくる監督と一緒にやっていくのは嫌だ。

そして自分自身にベクトルを向けられない指揮官が、パワハラのレッテルを剥がす完璧なリカバーを遂行できるはずがない。

 

そしてこの監督のサッカーや振る舞いを是とするフロント達とも、厳しい姿勢で向き合わなければならない。

これは京都サンガF.C.としての尊厳の問題だ。勝ち負けではない。監督交代して降格したらどうするの…?じゃないんだ。勝ち負けよりももっと大切で優先すべき問題だ。

 

 

 

ありがとう曺貴裁監督。さようなら曺貴裁監督。

 

さあ残り3試合、最後のAdventureといこうじゃないか。全力で応援するよ。

そしてもうそこで終わりだ。あんたずっと、裸の王様のままだったんだよ。

 

 

see you soon.