+1 プラスワン

伊藤社長インタビュー記事(京都新聞)について

 

6月下旬に公開された記事に今更触れるのもなんだけど。スルーするよりかはと。

伊藤社長へのインタビュー記事は京都新聞の無料Web会員登録で全文読むことができます。

 

 

 

>観客動員数について

「家族連れを呼び込みたい。サンガが運営するスタジアムと、亀岡市が担う駅前の広場で、一体的にイベントを行っていきたい。」

サンガスタジアムの難点の1つは周辺スペースの不足なので、現状食事と寛ぎの場となっている駅前広場の活用含めて何かは考えている様子。

これはスタジアムの稼働率に対しても言える事ですが、年間試合数が20試合程度しかない=20回しか試行回数がない訳で。一刻も早く今の「チケット代と引き換えにただサッカーの試合だけを見せている」アマチュア状態から脱却して欲しいなと思います

それとも、トークショーが精一杯のイベントなのだろうか。。。

 

 

マーケティングでの取り組みは

(チケット購入などで利用できる)JリーグIDの登録者を増やすことが入場客の増加につながる。昨年は4万7千人だったが、6万人近くまで伸びた。今年は7万人を目指したい。ファンクラブは昨年の5千人近くから、8千人を超えた。スタジアムでの利便性が高まるように、スマートフォン用のアプリを開発している。入場の手続きがスムーズになり、飲食の紹介やマップなどを掲載する。できれば夏中に始めたい。

JリーグIDについては福岡の経営状況説明で知っていたので特に新情報も驚きもなし。

 

ファンクラブは5千から8千へ増加とあるが、過去を振り返ると2015年が8567人(但し入会しながら来場回数0が3千人以上)。2017年が1万1千人超であり、そもそも5千人や8千人という人数を単年比較で評価できる数字ではない。

本来ストックされていくはずのファンクラブ会員数が、なぜ下手なダイエットの様に増量と減量を繰り返してきたのか?をつまびらかにしないと評価のしようがない。後また同じ事を繰り返す羽目になる。

2015年ファンクラブ会員獲得に関する結果と検証、次年度への向けた活動指針について|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

2015年観客動員目標21万人に対する結果と検証について|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

京都サンガF.C.現状説明会【議事録】|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

 

アプリについては、「じゃあ既存のアプリは何だったんだろう…」というのが第一印象。まあ様子を見てみようではないか

それから、これもまたスタジアムと一緒で、「年間20日程度の試合開催日にしか使わないアプリ」では何の意味もない。何を目的にアプリをツールとして用いるのかが整理されている事を神に祈ります。アプリを通じて既存サポーターは勿論のこと地域住民や企業に何かメリットをもたらす事ができれば面白くなると思います。(ターゲットが広くなりすぎてボヤけるのも不味いですが)

役に立つ機会が限られているものに金を掛けても当然効果は限定的。

「京都サンガF.C.アプリ」配信開始のお知らせ|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

 

 

 

>5月末に発表された昨期の決算では、2期連続の黒字となった。今年の見通しは。

収入は昨年より4割上がる。J1効果もあってスポンサーや入場料収入が増え、リーグの配分金も上がった。(夏場の補強に向けても)クラブとして支える力がついてきた。ただJ1の平均には届いていない。スポンサーは昨年330社で、今年の目標は450社。既に400社を超えている。地域に根付きながら上位を目指すには、ある程度の財政基盤が必要。

22億9百万円の4割UPなので、単純計算すれば初の収入30億円突破が見込めているという事。これは非常に喜ばしい事なので、成績やカテゴリーに左右されづらい収益構造=勝ち負けに拘らない価値を提供できるように、もっともっと努めて欲しい処です。

 

 

>今年のスローガン「みんな輝け」に込めた思いは。

地域に愛され、自分が支えているんだ、自分の応援で勝っているんだと、みんなに思ってもらえるクラブにする。みんなに自分のクラブと思ってもらい、それぞれの価値観に合ったところで喜ばれるようにしたい

何も間違ったことは言っておられませんし、実現できれば素晴らしい事だと思います。

でも、この「みんなが自分のクラブだと思っている」とはどんな状態の事を指すのでしょうか?その為に何が必要なのでしょうか?要件を満たす為に何を行い、進捗はどうなっているのでしょうか?

 

これまでもそうですし、先般のSDGs宣言も同じですが、ただひたすらに「甘い」。

 

目的、目標、指標と進捗状況が不明。

みんなが自分のクラブだと思える様になるには、みんなで向かうべきゴールを共有して進まなければいけないのでは?この状態で「自分事」として捉えられるか?オーナーシップが生まれるのか?

第一に定義が甘い。情報共有の度合いが甘い。共有されないから適切な検証もされず、反省も甘い。だから改善されず、ずっと甘いまま。

 

結果として「できない」事もあるのは仕方がない事。

そうではなく、「できる」「できない」以前に「していない」は論外。

あるいは「している」のに「していない」と思われてしまうのも論外。

 

「投票に行こう!」と呼びかけても石の様に動かない層が居る様に、人を動かすには相応の動機が要る。万人を動かすにはパワーが要る。ならばまずは身近な存在から味方に付けるべきでは…?

 

大きな責任企業を持たない地方クラブでも(いや、だからこそ?)、できている事を何故できないのか。

数値目標|ロアッソ熊本 公式サイト|ROASSO KUMAMOTO OFFICIAL WEBSITE

11のゴール | 水戸ホーリーホック公式サイト

 

 

クラブの本質が変わらない限りはチームも変わらず、やがて瓦解の日はやって来る。

今は"たまたま"上手く行っているだけ。

このまま再現性がない状態で現監督体制の賞味期限を迎えると再び陽は沈み、浮上にはとてつもないエネルギーを要する事を、11年間のJ2生活と過去30年弱のクラブ運営からいい加減に学ぶべき。

いや、治そうにも付ける薬がとっくに無いのだろうか。

 

 

 

また今回残念に思ったのは、今季は非常にクラブへの注目度も高まっている中で、用意された紙面スペースに対して情報量が少なかったこと。

話が薄かったのか、そもそもインタビュー時間が少なかったのか。

 

貴重なPRの場でもあった訳で、京滋の個人・法人の心に刺さる様なメッセージの1つも打てなかったのは非常に残念であった。

 

 

 

 

【2022 J1 20節】浦和レッズ-京都サンガF.C. +浦和サポの反応と京都の挨拶について

 

見出し

 

 

 

 

試合について

水曜日、関東アウェイ。。。

 

社会人泣かせの日程ではあるが、なんとか折り合いを付けて京都を発つ。

しかし、ノープランで東京に着いてしまったのであてもなくふらついてラーメンを食べたり、最終的に折角埼玉まで行くんだからとこちらまで。

 

 

そう、所沢市からお越しの春日俊彰さん御用達でお馴染み、洋菓子店「エミール」のシュークリームである。

思えば4月の柏遠征でも某著名なラーメン店と日向坂・オードリー関連のスポットに寄って勝てたのでなんか縁起もええじゃないかええじゃないか。

 

 

埼玉高速鉄道浦和美園駅に到着し、スタジアムまでの約1.5kmほどの道のりを歩く。お世辞にも利便性が高いとは言えないが、最大6万人強が集まる場所なだけに帰宅時のピークは分散される。功罪両面。

道中にはクラブの歴史を物語るビジュアルが雰囲気を盛り立てる。

 

 

スタジアムに到着。ノエスタ神戸ウイングスタジアム)もそうだが、埼スタはより大きな屋根が翼のように見えて美しい。サンガスタジアムの様な直線的なデザインが好みだが、これもまた良い。

 

 

そしてアジア最大級のサッカースタジアムながら、ゴール裏最後列からでもピッチ上の子供達がよく見える。最前列は物凄い近さと臨場感。

フーリガン対策で設けられたフィールド間の溝にも初めて納得。アーチもまた美しい。珍しく曲線的なデザインにも美しさを感じてしまうのは、ピッチとスタンドだけが存在しノイズが入らないのと、全体的な調和が取れているからなんだろう。陸上競技場や半端なフットボールスタジアムではここまでは思わない。


 

 

最近のスタジアム(南長野、吹田、京都)はスタジアムの内外がボーダレスになっていて、この「抑圧と開放」が無いのが好きではない。インナーコンコースは大事だけど、ハレとケの境界線というか、一定の線引きが欲しいのよね。

 

 

試合は実につまらないファウルと、致し方なさはあるが未熟な1vs1対応から2つのPKを与えるも、上福元の好セーブの数々で2-2のドロー。

トータルの内容を考えると勝ち点1で御の字ではあった。改善は見られたが、かなり相手に助けられた点がある。結局のところ相手のブロックを崩した訳では無いので、次節の福岡戦は再び難しい戦いになるだろう。でもより混戦と化してきた残留争いを乗り切るには前半戦のリベンジを果たしたいところです。

 

 

浦和サポの意見について

 

 

「浦和サポブーイング」で印象操作?Jリーグ公式試合速報がねつ造で炎上 | Football Tribe Japan

京都サンガ戦では声出し応援やブーイングなど目立ったルール違反は見られなかった。

>しかしJリーグの公式の試合速報では、前半18分のMF松尾佑介(24)がピッチに倒れ込んだ場面について「松尾がピッチに倒れている。浦和サポーターが、プレーを切らない京都の選手に対し、声を出してブーイングを行っている」と速報。目立ったブーイングがなかったにもかかわらず、「ブーイング」という文言を盛り込んでいたのだ。

>その後、文章は「松尾がアピアタウィアと接触した影響でピッチに倒れている」と修正されているが、一部の浦和レッズサポーターやJリーグファンからは「これは酷い」、「悪意しかない」、「ねつ造は良くないぞ」、「やり方が汚い」とSNSで批判が噴出。Jリーグに謝罪を求める声も上がっている。

 

 

わざわざバイトくんがテキスト速報に入力する必要性はなかったと思いますが、対岸のこちら側まで怒声は聞こえていましたし、「無かった」とするには無理があると思います。


 

※2022年8月7日追記

日本語を読むのがあまりお上手ではない方にレスポンスいただきましたので、これから当記事を読まれる方に正しく読解してもらいたいと思って補足の説明を書いておきます。

 

先ほどと重複して恐縮ですが、私は”現地に居て得た情報”と”DAZNでの振り返り”を通じて、『わざわざバイトくんがテキスト速報に入力する必要性はなかったと思いますが、対岸のこちら側まで怒声は聞こえていましたし、「無かった」とするには無理がある』と書いているのですが???

 

つまりはガイドラインに抵触しているorいないの是非ではなく、「合った事を無かった事に(つまりは1以上を0と)するのは無理があるでしょう」と説いているわけです。

しかも、こうした反応を事前に予測してエビデンス付きで書いているのに。後ほど当該レスポンスをUPしておきますが、日本語が正しく読めない人がまあ多いこと多いこと。驚きですね。

(これならアピアタウィアが浦和ゴール裏に向かって両手を合わせて謝ったシーンも追加で残しておけば良かった)

 

試合速報に記入すべき関連性の高い情報かと言うと、私もそうは思いません。なのでテキスト速報になぜ記入したかの是非は問われて然るべきだと考えます。そこを主張するのは全くかまいません。

 

ただ、7月8日にリリースされたテキスト速報の委託先であるデータスタジアム社の説明と、その前日夜に投稿されたこのブログ記事内容とはリンクもしていますし納得できるものでした。やはり0を1にするのはおかしいです。その1を書く必要性はなかったけど。

【概要】
明治安田生命J1リーグ第20節浦和レッズ対京都サンガF.C.戦において、「前半18分 浦和サポーターが、プレーを切らない京都の選手に対し、
声を出してブーイングを行っている」という事実とは異なる記述をし、約9分後に修正データを配信するまで掲載され続けていた。

【原因】
選手が倒されたコンタクトに対する観客反応の誤認識により事実とは異なる表現(騒然とした様子を“声を出してブーイング”と記載)を行った。

 

 

 

補足の補足:ちなみにこの方はこのようにも述べられていたのですが、最終的に「現場の人間にしかわからないよ」という因果関係が全くわからない謎の理論を持ち出してマウントを取ろうとした結果、「現場にも行ってますけどなにか?」で出口を全部塞がれたのか、お静かになられました。ご自身の思考回路と読解力の矛盾点に気づかれたのかもしれません。賢明だと思います。

 

 

 

 

 

 

また、松尾選手については実際当該シーンでは痛かったのだろうと思います。私もサッカー経験者ですから、良くネット上で「痛いンゴ」とか揶揄されたりする事もありますが本当にプレーしている時は痛いっつーのと思います。

 

ただ解説の水沼氏も直後とハーフタイムの二度に渡って言及しているので、第三者目線で見ても「ちょっと倒れがちだな」と思うのは自然だったのでは無いでしょうか。

私も松尾選手と、ハイライトで振り返ると1つ目の浦和PK獲得時の岩波選手はオーバーリアクションだったと思いました。(※岩波選手については現場では何も思わなかったですし、判定は極めて妥当なPK判定です)

下田さん:松尾は立ち上がりました。

水沼さん:松尾はタイプ的にこういうプレーで、ある程度ターゲットにされる場面が多分多くなるんですね。やっぱ前を向かれると、キツくなると。

下田さん:はい。

水沼さん:やっぱ最初のコンタクトは厳しくいくっていう処は、多分どのチームも狙っている部分だと思うんですけど。

下田さん:はい。

水沼さん:まあ、そこの逃げ方もね、これから彼は覚えなきゃいけないでしょうし。あとは、まあ多少痛いかもしれないけども、これだけ全力でできるので、僕はできればすぐに立ち上がって欲しいですよね。

下田さん:なるほど。

下田さん:その松尾が間合いを詰めます。上福元がここにつけました。

水沼さん:全然平気そうじゃないですか(笑)。

下田さん:はい。

 

 

水沼さん:まあちょっとこう、厳しいことも言ったかもしれません。ただ彼はそれだけの能力があるので、僕は本当にこう、すぐにサッと立って、すぐプレーができるような選手になって欲しいんですよね。

下田さん:はい。

水沼さん:で、やっぱりずっと倒れてると印象が悪くなるのと、やっぱレフェリーも、そういう印象を持ってしまう。ただ、PKの時は引っ掛かっているんだけども、それを振り切ってでも俺は行くんだってそういう強いものが見えたのでそれを続けて欲しいなと思います。

 

 

 

私がここで言いたいのは、「浦和側が声を出していた」という事ではありません。

あれくらいは出てしまうと思います。切り取って「ルール違反だ」などとクレームを付けるのは難癖に近いものがあるでしょう。

 

ただ、無かった事にするのは違うでしょう。事実有ったので。

そして解説者もコメントするように、客観的な立場から見ても「どうかな?」と思うシチュエーションがピッチ上で起きていた訳です。

 

 

なので、ファクトベースではなくて、頭に血が登ってしまい見る物全てを敵と認識して叩くかのような構図に陥ってしまっている浦和サポーターが非常に多くなってしまっている気がしますまるで昨今のプーチン体制というか。

 

声出しを正当化するのもそうですが、「自分達は何も間違ったことをしていない」「悪いのは体制側で、俺たちは正そうとしている」といった思想で動き続けると、いよいよ再びの無観客試合裁定等に繋がる重大なトラブルが起こりかねない気がしてなりません。

 

対コロナについては、2ステージ制導入時の様な、舞台裏がわからずただリーグ側の意見を押し付けられている状況と異なる訳なので、兎も角冷静な大人の行動をお願いしたいと思います。

昨日も書きましたが、社会のルールを守りながら社会のルールを正さないと、誰も耳を貸しませんし、世の中から追放されてしまう結末が待ち受けているので。

 

 

 

 

旗について

これはもうTwitterに書いたので、それだけ貼っておきます。

 

 

 

 

京都が稀にする相手サポーター側への挨拶について

 

京都が、試合後に相手サポーター側へ挨拶を行ったのは、おそらく去年の11月にJ2首位攻防戦として迎えたアウェイの磐田戦が初めてだったかと思います。

この行為は常に行われる訳ではなく、「良い試合だった」「良いスタジアムの雰囲気だった」時に原則監督の判断・主導で行われている様です。(仕草や試合後コメントから判断するに)

 

なので、儀式的に必ずしも行うものではなく、トリガー条件は曖昧です。

 

個人的にこの行為については、否定するものではないと思っています。

かといって特段肯定もしません。

 

否定しない理由については、

「何となく」「義務感」ではなく、その場の判断に基づいて行っており、単なるリスペクトの押し付けではなく自身達の気持ちを昇華するものとなっている事

感謝の気持ちを伝える事は悪い事ではなく、選手や京都サポーターへの人間教育的観点から見ても有益と思われる事

京都サンガ及び京都に対して好感を持つ人が増えれば、両者にとって経済的効果※が得られる可能性が高まること

※=アウェイサポーターとして京都への来場動機の高まり。SNSフォロワーの増加等々

 

 

肯定しない理由については

相手側へ感謝の気持ちを伝える前に、特にホームゲームにおいて京都側の来場者へ気持ちを伝える術を整備する必要がある(=クラブ全体としての課題

基本的に監督が決断している様であり不健全(トップの言いなり)

・(上記と関連して)パワーハラスメントという前科持ちの監督に対するイメージをアップする手段にチームが利用されていると受け取られかねない

 

以上。

 

 

で、これは「ブーイング」とか何だのと一緒なのですが、否定派も肯定派も、勝手にお前の価値観を押し付けるな。

 

・絶対に守る必要があるルールを守る

・マナーやモラルを守る

これをクリアしてれば、基本的には自由。

ただ、何かしら支障が出るなら都度考えなければならないのと、支障が出る前に「やった方がいいことはやる」とか行動がもたらす効果は考えるべき。

 

 

この京都の行為については、別に京都がルールを犯している訳ではない。

逆に、「絶対にやるべきだ」などと価値観を押し付けるのもお門違い。他所は他所。ウチはウチ。煽りだと捉える人も中にはいるかもしれない。そのリスクも認識すべき。

 

他に、試合前のメンバー紹介で、『相手の元所属選手が読み上げられる→拍手』。

これも「するな」と強制するのはおかしい。「しろ」と強制するのもおかしい。

でも、文脈というものがある。自分から後ろ足で砂をかけて出ていった選手か?契約満了から這い上がってきた選手か?または試合中の交代シーンで有ったり。考えずに脳死で「する」「しない」がハナから決まっているのはセンスがないと思うし失礼。

 

 

声出しにしても、(通常時の)ブーイングにしても、拍手やお辞儀にしても、「目的」に対する「手段」であることを分かっていない人があまりにも多すぎる。

それがわからない人は、スタジアム内外問わず考えを改めた方がいいと思う。(主語がだいぶ大きくなったけど)

 

声を出すのが目的なのか。応援が目的なのか。では応援って何なのか。そもそも娯楽とは、Jリーグとは、サッカーとは、どう成り立っているのか。大人なんだったら俯瞰で物事を見ないと。。。

 

中学生や高校生のキッズが喚くのは仕方ないよ。まだ学べばいいし、まだ可愛いで済まされる。

手段を義務化してしまったりは良くない。そして大の大人が意味のわからない言説を並べているのは根拠なきワクチン陰謀論プーチン擁護と一緒で救いようないですからね。(自戒も込めて)気をつけましょう。

 

 

 

 

最後の最後に、1点目のCKのシーンについて。

大前のボールが本当にパーフェクトだった。そしてCK時の京都ゴール裏の応援も本当に良かった。

前半の内容と結果から勝ち筋を描くには、後半序盤で迎えたあのCK1本は本当に本当に重要なシーン。あの場に居た多くの人がその事を理解して、共有し、手拍子を送っていた様に思う。

選手達も見事に応えてくれたし、その勢いで1分後に逆転ゴールまで生んでくれた。

 

どんなカテゴリーでも楽しいけれど、J1だからこそ味わえる楽しさや難しさを享受するにはまずは今年生き残る事が必要。

水曜夜に埼スタに詰めかける人だからこそかもしれないけど、昨日は多分みんながそれを理解していた。

90分とは言わない。ただ、要所要所であんな意思表示ができれば思いは通ずるかもしれない。何より楽しいと思う。

 

日曜の福岡で、何より今後のホームで、あんな場面が増える事を願いたい。



 

 

 

 

 

 

 

【2022 J1 17節】鹿島アントラーズ - 京都サンガF.C.

 

個人的には初のカシマ。

 

チームにとっても2013年の天皇杯以来。

序盤の見事なパス交換から工藤が落ち着いて1vs1を枠外に外したのと、終盤追い付けるかどうかの場面でセットプレーのこぼれ球をバキが宇宙開発した記憶。あとちょっとだったのにと。

 

この日知ったが、京都の歴史上ここで勝ったことがないらしい。わかりみに溢れている。

 

 

 

しかし、遠い。いや、遠いのは仕方ない。あまりにも辺鄙すぎる。

東京駅近辺から車を出していただき、マツダの後部座席でスヤスヤしてしまったのだが、やはり4万人のスタジアムを維持するだけのマーケットではないことを肌で実感した。田舎すぎる。これでよく今までやってきたものだ……素直に鹿島というクラブに感服する。

 

 

スタジアムは改築から20年が経ち、商圏とのミスマッチも相まっていささか古い代物。

ダウンサイジングも含む新スタジアム構想が立ち上がるのも納得。あと屋根が上層にしかかかっていないのは驚いた。初期カシマはtheイングランドスタイルだったのに。

 

※竣工直後のカシマスタジアム

 

 

 

 

ハコこそ古いものの、鹿島が長年に渡って指定管理権を有しており、多角化やさまざまな経営努力が為されている。併設されているスポーツクリニックは、コアコンピタンスを活かした正しい多角化の1つだ。

 

また、映像演出や芝育成については長年パートナー企業(ソニー)とタッグを組んで様々なプロジェクトを進めてきた。

これもまたスタジアムの有効活用と同様に、商圏人口の少なさおよび更なる衰退をクラブ存亡の危機として捉えてこしらえてきたものだ。

 

 

 

試合は後半開始早々にセットプレーで失点を喫し、そのまま0-1で完封負け。

戦術的なテコ入れもあり、前半こそイーブンないし4:6の試合運びであったが、終わってみれば前後半通じて大きな好機もなく、まんまと鹿島の試合になってしまった。

 

個人的には好みでないが、鹿島のしぶとさ・強かさ、常に向きへ矢印を持っていくクラブ力にしてやられた感のある試合であった。

ピッチ内とピッチ外で正しく努力を積み重ねる様は、正直羨ましくもある。

 

人生七転び十五起き!

 

 

参考:「VISION KA41」に関するアップデート及び事業構想発表会見 | 鹿島アントラーズ オフィシャルサイト







 

浦和サポーターによるルール違反歴(コロナ禍以降)を一部まとめてみた

 

まだ処分が下されるかどうか、そしてその内容は諮問委員会次第であり未確定ですが、

これまでの浦和サポーターの行動を一部抜粋して振り返ってみたいと思います。

 

 

 

2020年

・7月12日 鹿島アントラーズ戦(有観客試合再開初戦)

>事案が発生したのは、再開後初めて観客を入れての開催となったJ1第4節の浦和レッズ鹿島アントラーズの一戦。再開に併せて発表された「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」で禁止されていたにもかかわらず、一部サポーターが指笛や大声を出して応援していた行為が問題となっていた

>村井チェアマンは、「明らかにスタジアムでご覧になる方を危険にさらすような行為があれば、その都度、クラブがその方に対し厳正に対処することが場合によっては必要になるかもしれません。こうしたことが繰り返されないようにクラブとJリーグが協力しながら努力していく」と述べた。

「サッカーを愛する方では起こり得ない事案で大変残念…」村井満チェアマンが一部浦和サポーターの行為に言及 | サッカーダイジェストWeb

>鹿島戦では指笛や声を出しての応援とともに、試合後ながらも歌を歌うシーンもあった

浦和が違反応援を謝罪 鹿島戦で一部サポが指笛や歌 - J1 : 日刊スポーツ

 

※OB那須からサポーターに苦言メッセージ

 

・9月〜10月上旬

>新型コロナウイルスとの戦いが続く中、サッカー・J1浦和の一部サポーターによる心ない行為が収まらない

>観客数の上限が約1万8000人だった4日の名古屋戦に駆け付けたのは9357人。国内随一の熱量で知られる浦和サポーターも、飛沫が飛び交う危険なスタジアムには足を踏み入れたくないようだ。

>埼玉スタジアムの状況は異様だ。毎節、いずれかの試合会場で取材しているが、指笛が気になるのは埼玉スタジアムだけだ。取材した9月26日の横浜FC戦、30日のFC東京戦、10月4日の名古屋戦すべてで指笛が響き渡っていたのだから他の試合も似た様子なのだろう

>ゴールが決まった際の歓声や不服な判定に対する怒声はどのスタジアムでも聞かれる。瞬間的な感情の発露を抑えるのは難しく、Jリーグもマスク着用の徹底を呼びかけるといった飛沫対策は打っている。しかし、指笛は瞬間的な感情の発露ではなく、わざわざマスクを外して行っているのだろうから悪質だ

>村井チェアマン(当時)「仲間のサポーターを危険にさらし、サッカーを愛する者には起こりえない。周囲を危険に巻き込むのであれば、排除する事例も出てくるかもしれない」と述べている。その後も村井チェアマンは繰り返し自制を呼び掛けているが、状況に変化はみられない

>浦和の一部サポーターによる軽率な行動は、これまでも他クラブのサポーターに眉をひそめられてきた。指笛を吹いて「浦和愛を抑えきれない」と開き直っているのであれば勘違いであり、ほぼ全員といっていい常識的なサポーターにとって侮蔑的に「浦和サポーター」とくくられるのは迷惑でしかない

【サッカー通信】指笛響く埼玉スタジアム マナー違反なお 集客苦戦も当然か(1/2ページ) - 産経ニュース

 

・10月31日 大分トリニータ戦(大分開催)

浦和レッズに罰金300万円の処分済

>14時頃から同試合が終了する16時頃まで、全席指定席であったが、40人程度の浦和サポーターがスタジアム上段席に移動し、立ち見で応援。同試合の開始する頃から終了する頃まで、声を出したり、指笛を鳴らした。また14時頃には、浦和サポーターの1人がフェンスに上り、浦和サポーターの1人がスタジアムの中からフェンスの外に向かってペットボトルのようなものを投げた。一方で浦和サポーターが座席を移動して、太鼓に合わせて立ち見で手拍子をしていたことに対して、大分サポーター2名がスタジアムの外に出て、浦和サポーターに近づこうとした。上記2名を追って、さらに10名程度の大分サポーターが南ゴール裏にいた浦和サポーターのもとに突入を試みた。

Jリーグが浦和と大分への懲罰を発表…昨年10月の対戦で両サポーターが違反行為 | サッカーキング

10月31日(土)明治安田生命J1リーグ第25節 浦和レッズ戦におけるスタジアムルール遵守違反について | 大分トリニータ公式サイト

 

・11月3日 サンフレッチェ広島戦(広島開催)

>新型コロナウイルス感染対策のためのルールを破って応援したサッカーJ1浦和レッズの一部サポーターに対し、厳しい声があがっている。2020年11月3日のJ1第26節・サンフレッチェ広島対浦和戦(1-1/エディオンスタジアム広島)では、アウェーの浦和サポーターから禁止行為の「指笛」や「大声」での応援が見受けられた

>広島がアウェー席の販売を解禁したのが11月3日の浦和戦。その最初の試合で、一部の浦和サポーターが禁止行為である大声や指笛による応援、さらにチャント(応援歌)を繰り返していた。飲水タイム時などに場内アナウンスで、大声での応援は禁止していることを伝えていた。こうした様子は試合を配信しているDAZNの映像でも確認できる

浦和レッズサポ、コロナ対策無視の大声・指笛... 「同じサポーターとして恥ずかしい」の声、クラブに対策を聞いた: J-CAST ニュース

 

・11月15日 横浜Fマリノス戦(横浜開催)

⇒全席指定席(間隔を保った市松模様)を無視

 

 

 

2021年

既にまとめるのが面倒なくらい出てきたので、21年はスポットで抽出

 

・6月13日 ルヴァン杯神戸戦

>酒井が浦和ゴール裏のサポーターに向けて自身の人さし指を口に当て、大声を出した応援を控えるように挑発したとも取れるジェスチャーを見せた。これに激怒した浦和サポーターから大ブーイングが巻き起こった

>直後の飲水タイムを終えた後、槙野は主審に許可を得た上でゴール裏サポーター席の前まで歩み寄った。Jリーグが定める「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」で禁止されている大声を出しての応援を続け、興奮が抑えきれないサポーターを落ち着かせるようになだめ、再びピッチに戻って試合は再開した

浦和、槙野智章が試合中に客席近くに歩み寄る“珍事” 相手選手にブーイングしたサポーターなだめる : スポーツ報知

 

・槙野選手(現 神戸所属)がSNSにて声明

>「応援する際には声が出せなかったり、マスクを着用しなければいけないルールがある。選手も試合をする上でルールに基づいてプレイしなければいけない。守らなければ罰が与えられる。それは当たり前の事だ!」と今一度、ルールの徹底を促した。

神戸戦では酒井高徳とサポーターの“いざこざ”を仲裁…浦和DF槙野「守らなければ罰が与えられる。それは当たり前」 | ゲキサカ

 

 

 

 

2022年

・2月19日 京都サンガF.C.戦(リーグ開幕戦/京都開催)

>以下のような事象が確認されております。

1.スタジアム内の掲出禁止エリアへのフラッグや横断幕の掲出。

2.スタジアムコンコース内でのたばこのポイ捨て。

3.大きな声を出しての声援、ブーイング等

2/19(土)浦和レッズ戦での観戦マナーに関する事象ついて|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

【証拠画像】浦和レッズサポーター、アウェイ京都のスタジアムでルール違反が酷いと話題に…禁止エリアに横断幕掲示、スタジアム内喫煙、缶の持込みなど… | サカまと!【サッカーまとめ】

 

・2月19日 ヴィッセル神戸戦(ホーム)

多数の声出し、ブーイングが散見されてOB鈴木啓太が苦言

 

・3月13日 サガン鳥栖戦(鳥栖開催)

>一進一退の手に汗を握る攻防の中、それは起こった。後半開始から太鼓の音と手拍子とともにサポーターの声が聞こえてくる。Jリーグでは現在、声を出しての応援行為は全体で禁止を出しており、もし事前録音の電子チャントでなければ明確なルール違反だ

浦和のサポーターが声出しの違反行為か 鳥栖戦でゴール裏からチャントが……― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 

・4月2日  北海道コンサドーレ札幌戦(札幌開催)

⇒多数の違反行為に場内アナウンス

 

・5月9日 柏レイソル戦(柏開催)

 

・5月21日 鹿島アントラーズ戦(ホーム)

>一部の浦和サポーターが選手のバス入場の際、スタジアム外で現段階では禁止されている声出し集団応援を敢行。ノーマスクでフェンスに上って応援するサポーターも現れるなど、警備員が対応して会場が騒然とした雰囲気に包まれた。

>クラブによると、同日にサポーター側から選手バスを応援したいとの申し入れがあり、声を出さずに手拍子や旗ふりなどでの応援のみ許可した。しかし、約束を反故にして応援歌が大声で歌われ、突発的な出来事に対処は後手に回った

浦和の一部サポーターが試合前に“ルール違反” 選手バス待ち時の声出しにクラブは厳重注意― スポニチ Sponichi Annex サッカー

>もはやクラブからの厳重注意も意味をなさないのか。浦和がホームに鹿島を迎えた21日、またもやゴール裏に陣取る浦和サポーターの一部が応援歌を高らかと歌った。後半35分過ぎ、ヒートアップする展開とともに手拍子のボリュームも上がった。すると、それに乗るように歌声がスタジアムに流れた

>クラブからは集まったサポーターに厳重注意が与えられ、さらに試合中に同じような行為があってはならないということを改めて伝えられた。しかし、試合前も試合中も約束が反故されたことになる。

浦和の一部サポーターの“ルール違反”が止まらず 試合中にも声出しでチームを鼓舞― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 

・7月2日 ガンバ大阪戦(大阪/吹田開催)

2022年7月2日(土) ガンバ大阪戦における事象について | URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE

 

 

◯結論:まとめるのが途中でうんざりするほど違反事例の報告・報道・声明文が出てた

 

あくまで一部であって、拾いきれていないものもある。

この2年半で何度同じ過ちを繰り返しているのだろうか?

当事者に違反行為という認識はあるのか?

顧客の行動とはいえ、いわば「店内」で暴れる無法者が絶えず在り続けるこの現象を見て、浦和レッズというクラブに自浄作用があると言えるのか?

 

過去からの問題も含めての判断にはなるが、今回想定されている罰金等の制裁について、「浦和“だけ”がマークされている」「浦和は不当な扱いを受けている」と言えるのだろうか……?

 

 

 

現在の日本国内では、厚労省ガイドラインによって音楽ライブも他のスポーツ興業も含めた大規模イベントにおいて、無制限での常時声援アリ状態は許されていない。

声を出すことを許容する場合は、全体の入場者数を使用する施設の収容人数の半分50%以下に制限する必要がある。

Jリーグが現在他ジャンルに先駆けて行う声出し実証試合は、この要件を守りながら運用されている。

 

この制限に科学的根拠があるのか否かについて、また今後の見直しについては、引き続き活発な議論と実験実証が為されるべきだろう。

その為に各エンタメ業界は、収入の確保(=事業の継続・雇用の維持)と顧客満足度と感染防止の3つ全てを実現するために、決められたルールの下で日々闘い続けている。

 

自分だけがよければいいのではない。

我々は社会の一員であり、スタジアムもまた社会の場の1つ。スタジアムの中であれば、差別や暴力、またその他のスタジアム外でも求められる社会のルールを正当な理由なく破って良い訳がない。ましてや飯の種にして生きている訳ではなく、いわば観衆側の人間風情が。

 

もちろん、応援する権利、応援という文化やカルチャーは守られるべきで、不当な制限を受けないように抗うべき処は抗うべきだ。

しかし、抗い方というものがある。新型コロナウイルスという皆が等しくダメージを負い、やむを得ず制限がかかっているなかで、正当な根拠もなくルールを破る事は抗い方ではない。それはただの傍若無人だろう。

 

 

あくまで一部の浦和サポーターの行為であって、全員が違反者とは当然思っていない。そして浦和だけが破っているとは言わないし思わない。その他のクラブでも違反事例は見受けられる。(野球界では阪神タイガース民度の低さたるや。本当に醜くて汚い)

 

ただ、2020年の有観客試合再開のその日から今日に至るまで、何の改善も見られず同じ過ちを繰り返し続けるクラブは浦和だけだ。その罪は重かろう。

コロナ感染防止ルールに限らず、観戦する上でのルールを守る能力の欠如した集団というレッテルを貼られるには充分すぎる。ましてやコロナ禍以前からも多数の違反行為や狼藉が確認、都度指摘や裁定を受けてきたにも関わらず。

 

同じ理屈で言えば、この見方・判断は、一般人・マスコミ・スポンサー企業またはスポンサー候補となりうる企業・スタジアム建設と維持にあたり多くの公金を拠出する事もある各自治体や行政が、「Jリーグ」「サポーター」「サッカー」に対して思う事でもある。

どれだけ迷惑なことか。

 

 

 

サッカーでは警告(イエローカード)2回で退場処分。内容次第では1発退場処分もある。

社会を構成する資格が無ければ、サポーターもクラブもご退場いただくほかない。

 

スタジアムとは、応援とは、サッカーとは、君たちの自己承認欲求を満たす自慰行為の道具なんかではない。恥を知れ。

 

 

以上

 

 

 

※追加資料

なぜ浦和「声出し応援問題」に苦言程度だった野々村チェアマンが2000万円罰金&無観客試合などの”最終警告”を発令したのか?(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)

 

 

三ツ沢公園新スタジアム整備案に反対します

 

横浜・ニッパツ三ツ沢球技場の改修の件で動きがありました。

市は屋根付きの球技場への建て替えや、現在の建物に屋根を増設する案などを検討してきた。しかし屋根を設けることで芝生の日照時間が減少するほか、生育のために稼働日数も減らさざるを得ないとなると市民とプロスポーツ両者の利用枠の確保が困難になるとして、新球技場の整備方針を打ち出した。

三ツ沢公園 球技場の新設 構想へ 老朽化や屋根無し等を受け | 神奈川区 | タウンニュース

 

 

元々この話は、1964年東京五輪でも使用された三ツ沢球技場の老朽化が進む中で、横浜市長にキングカズこと三浦知良選手(当時横浜FC所属)が直談判をしたのが大きな契機。

>2019年12月3日13時6分

カズは林文子市長に、本拠地の三ツ沢球技場に触れ「屋根がね…。雨の日はサポーターがぬれてしまう。そこも協力していただけたら」と、横浜市が所有するスタジアムに屋根の設置の要望を出した。

カズ「屋根がね…」横浜林市長に三ツ沢の要望も - J2 : 日刊スポーツ

>2021/3/4 11:30(最終更新 3/4 11:30)

市はスタンド屋根の設置を含む大規模改修に向けた検討を本格化する。全面的な建て替えなどを選択肢とし、2021年度に具体的な改修方法を調査して早期の着手を目指す

三ツ沢球技場大改修へ カズさんも熱望 屋根新設へ検討本格化 | 毎日新聞

20年度の調査で既存メインスタンドへの屋根架設は困難との結果が出ている。メインスタンドやスタジアム全体の建て替えを視野に入れた検討になる見通し。21年度予算案に約1000万円を計上した

【全面建替も視野、屋根設置は困難】横浜市、三ツ沢球技場(神奈川区)の大規模改修検討 ~ 日刊建設工業新聞ブログ

 

 

そこで横浜市が6月6日に公表した資料を見てみると、三ツ沢公園内に別途新たな球技場設備を検討するという構想に至った経緯が解説されていました。

PDF注意:https://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/kiroku/katsudo/r4/JohninOnkanshiR04.files/J-OKS-20220601-ks-12.pdf

【常任委員会】温暖化対策・環境創造・資源循環委員会(令和4年5月13日から) 横浜市

 

 

この案のメリットは以下の2点に尽きるでしょう。

①既存施設の改修ではないので球技場が1つ増える(しかも同程度もしくはより安価な費用で)

②最新のスタジアムができる

 

一方でデメリットが複数散見されます。例えば以下の要素。

三ツ沢公園のスポーツを「する」場としての機能が低下する恐れが高い

②その他公園としての機能が低下する可能性が高い

③全く同じ場所に似た施設が2つできる可能性があり、ある手の二重行政的行為になる恐れがある

④新スタジアムに対する多方面からの検討が不足している

 

 

①と②については、今の構想では代わりに姿を消す施設が出るのは必須。代々木公園・織田フィールド内のスタジアム建設議論と一緒。


 

③については同じ公園内にプロスペックの同じような機能を有した施設が2つできる事になりますので、市民サービスとしてどうなのか。スタジアムという特殊な施設とは言え横浜市ってかなり広いし。もしくは新スタジアム建設後に現・三ツ沢球技場をダウンサイジングで「する」場としての意味合いを強くさせるのか。

 

 

④については、仮に3万人規模のスタジアムを建設するとしましょう。

(無いでしょうが)Jリーグトップリーグなどが同日開催されて最大5万人弱の来場者が集まった際にスムーズに人流は捌けますか?

先日のマリノス戦含め2回しか三ツ沢には行った事がありませんが疑問でしかない。横浜駅からも近いが住宅街すぎるのでは。

公益性・収益性の観点でも三ツ沢という立地では疑問符が付きます。そもそも横浜はJリーグクラブだけで3つも存在する為、利害関係者の立ち位置の整理は必須です。

 

 

 

三ツ沢球技場の改修を検討した結果、費用対効果などから新設が相応しいと判断」はわかります。

ならば次は「新設するスタジアムの費用・効果・規模の検討」と「それを三ツ沢に新設するべきか否か」を議論するステップに移るべきです。

 

スタジアムは建てる場所や規模が先行して決まるものではありません。

「なぜ建てるのか?(=目的)」が先行し、「誰が(建設主体・運営主体)、何処に(場所)、どんなスタジアムを(機能)、いつまでに(時間軸)、どのように(資金調達手法・運営手法)、建設・運営することで達成するのか?」を議論して決まるものです。

 

大都市ゆえに建設用地・開発の余地が無いのはわかりますが、スタジアムプロジェクトの進め方としても血税の利用法としても非常に稚拙な構想でしょう。

まずはスタジアムを新設する事について予算が付けられて、ゼロベースで検討が進められることを望みます。

 

 

 

完成すれば日本屈指のスタジアム―― 広島市サッカースタジアム建設地見学

 

 

スタジアム建設現場まで

今回は5月21日のアウェイ広島戦前後に新スタジアム建設現場の見学へ行ったお話。9時に広島駅に着いてそこからシェアサイクルを利用した。繁華街を駆け抜けて10分ほどで原爆ドーム前駅に到着。

京都同様に紆余曲折あった広島のスタジアム計画も、最終的には市内中心部に位置する中央公園案に落ち着いた(今回は言及を避ける)。


地図を見ればわかるが、ここならば繁華街や平和記念公園からもすぐである。改めてアクセスの良さを実感。

 

まずは市電の最寄り駅となる原爆ドーム前駅からのルートを確認する。

将来的には旧広島市民球場跡地からのアプローチも整備されるが、その球場跡地も今まさに再整備中なので画像2枚目にある一番左大外から北上するルートを行く。

 

いやー近い。ペデストリアンデッキ整備後は徒歩6分程度でスタジアムまで行けるのではなかろうか。

 

 

 

着々と進む基礎工事

現場を散策すると周囲を囲む壁達にはこんな掲示物が。

これを見て興奮を覚える人種は間違いなくマイノリティだろうが、何といっても設計担当が上羽氏なのだ。思わず声が漏れてしまった。

サンガスタジアムbyKYOCERA産みの親の1人であり、個人で寄付もしてくださった東畑建築事務所のエキスパートその人である。

なかでも「スタッド・ドゥ・スイス・バンクドルフ」は、上羽さんがそのデザインに憧れ、長年行きたいと思っていたスタジアムだという。その直線的なデザインの美しさをサンガスタジアムの観客席に取り入れた。

J2京都、"新スタジアム"をお披露目! 建築家、選手、サポーターが語る魅力とは? | フットボールゾーン

 

今回のスタジアム案は4つの候補が競ったコンペの中で採択された設計プラン。

 

当時のツイートにも残しているが外観の意匠性だけを見た時に、個人的評価では1番手ではなかったのが本音。

一方で、プレミアリーグMLSで見られるような選手入場口に位置するガラス張りのVIPゾーンや、安っぽさが漂うサンガスタジアムとは異なりラグジュアリー感のあるラウンジ、そして公園ゾーンとの繋がりを生かした諸機能の配置とトータルの満足感が高いプランであったことは記憶に新しい。明言はしていないが、あのロッカーとラウンジのパースでNo.2評価は与えていた。(サンガスタジアムはサンガの立ち位置が低すぎた故にVIPゾーン・ロッカー・ベンチが本場と比較してあまりにもチープすぎる)

 

以下、https://www.sanfrecce.co.jp/stadiumpark/gallery/ より引用。

(「The Tunnel Club」などで検索すると素敵な高級サービスが沢山出てくる)

 

 

サンガスタジアムと兄弟的存在になる訳だな〜〜〜

などと思いながら引き続き散策を進める。

 

地図上の数字順に見ていく。

 

 

①の場所から北向きに撮影したのが下の2枚。メインスタンド部分はまだ基礎工事中だった。

 

 

②の位置から西向きに。バックスタンド側は鉄筋が見えている。この状態から骨格が出来上がって行くのは驚くほど早い(経験上)。やはり上へ伸びていくのが楽しいので、広島サポはここから注視した方がいい。

 

③から西を向く。南北通路の真ん中の位置。

公園ゾーンが整備される東側(右側)はまだ工事関係者の駐車場として更地のままであった。



 

 

④は広島城天守閣から。

若干遠く、基町アパートが視界に被ってくるが、俯瞰で見ることができる。様々な場所から見学が可能なのは周囲に建物がない亀岡とは異なるところ。



 

なお⑤のパセーラ空中庭園からだと満足に確認できないので注意。



 

もし最も俯瞰で綺麗に見たければリーガロイヤルを利用するべきだろう。来年は泊まって見ようか…

 

 

 


稀に「理想のスタジアムは?」と聞かれる事があるが、「サッカーが見易い」のは前提条件であり当たり前の話。よって陸上トラックと屋根の有無なんて論点はそもそも争点ではない。そんな低次元の話はする意味がない。

 

優れた観戦機能に加え、収益性と公益性のベストミックスが図られて、地域の社会課題解決に資する持続可能なフットボールスタジアムこそが完全体。プラス意匠性などの個人のこだわりを加味して判別すべきだろう。

なので、理想的なスタジアムは増加しつつあるが、悲しいかな究極の理想形は未だ我が国に存在はしていないというのが正直なアンサーだと思う。

 

その点において、広島も決して完全無欠ではないが、国内随一の好立地にこのスペックで完成して順調に稼働すれば、長崎新スタジアム計画と並んで最も理想的なスタジアムとなるのは間違いない。

あとは建てる事が優先されて、何をテーマとするのかがややボケている(完全無欠と言えない部分。というかそもそも致命的では…)ので、広島市策定の基本計画では『地域活性化・にぎわいの創出の起爆剤』『地域の誇り・アイデンティティの醸成』と書かれているが、「基町エリアの活性化・イメージアップ」なのか「昼間人口の増加」なのか、定量・定性的な目標設定と達成状況のチェックは必須。どうなるか見てみたい。

 

 

なお、現在も広島市ではスタジアム建設に対するふるさと納税を活用した寄付を受け付けている。

まだの方は是非。

 

 

 

 

 

 

7thシングルヒットキャンペーン@ナガシマスパーランド

 

 

こんなタイミングで名古屋戦が入るなんて。

滞在時間1時間弱。来場者だけが見れる特設VTRまであって、乗り物に一切乗らずとも楽しめました。ありがとうございました。こさかなおかえり〜〜〜

 

引き続き、サッカーとラジオと日向坂にしか心が動かなくなったおじさんとして突然サッカークラブの経営に物申したり美味しいラーメンを啜っていく所存です。嗚呼本当はこんにゃくパークも行きたい。