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【2022 J1 20節】浦和レッズ-京都サンガF.C. +浦和サポの反応と京都の挨拶について

 

見出し

 

 

 

 

試合について

水曜日、関東アウェイ。。。

 

社会人泣かせの日程ではあるが、なんとか折り合いを付けて京都を発つ。

しかし、ノープランで東京に着いてしまったのであてもなくふらついてラーメンを食べたり、最終的に折角埼玉まで行くんだからとこちらまで。

 

 

そう、所沢市からお越しの春日俊彰さん御用達でお馴染み、洋菓子店「エミール」のシュークリームである。

思えば4月の柏遠征でも某著名なラーメン店と日向坂・オードリー関連のスポットに寄って勝てたのでなんか縁起もええじゃないかええじゃないか。

 

 

埼玉高速鉄道浦和美園駅に到着し、スタジアムまでの約1.5kmほどの道のりを歩く。お世辞にも利便性が高いとは言えないが、最大6万人強が集まる場所なだけに帰宅時のピークは分散される。功罪両面。

道中にはクラブの歴史を物語るビジュアルが雰囲気を盛り立てる。

 

 

スタジアムに到着。ノエスタ神戸ウイングスタジアム)もそうだが、埼スタはより大きな屋根が翼のように見えて美しい。サンガスタジアムの様な直線的なデザインが好みだが、これもまた良い。

 

 

そしてアジア最大級のサッカースタジアムながら、ゴール裏最後列からでもピッチ上の子供達がよく見える。最前列は物凄い近さと臨場感。

フーリガン対策で設けられたフィールド間の溝にも初めて納得。アーチもまた美しい。珍しく曲線的なデザインにも美しさを感じてしまうのは、ピッチとスタンドだけが存在しノイズが入らないのと、全体的な調和が取れているからなんだろう。陸上競技場や半端なフットボールスタジアムではここまでは思わない。


 

 

最近のスタジアム(南長野、吹田、京都)はスタジアムの内外がボーダレスになっていて、この「抑圧と開放」が無いのが好きではない。インナーコンコースは大事だけど、ハレとケの境界線というか、一定の線引きが欲しいのよね。

 

 

試合は実につまらないファウルと、致し方なさはあるが未熟な1vs1対応から2つのPKを与えるも、上福元の好セーブの数々で2-2のドロー。

トータルの内容を考えると勝ち点1で御の字ではあった。改善は見られたが、かなり相手に助けられた点がある。結局のところ相手のブロックを崩した訳では無いので、次節の福岡戦は再び難しい戦いになるだろう。でもより混戦と化してきた残留争いを乗り切るには前半戦のリベンジを果たしたいところです。

 

 

浦和サポの意見について

 

 

「浦和サポブーイング」で印象操作?Jリーグ公式試合速報がねつ造で炎上 | Football Tribe Japan

京都サンガ戦では声出し応援やブーイングなど目立ったルール違反は見られなかった。

>しかしJリーグの公式の試合速報では、前半18分のMF松尾佑介(24)がピッチに倒れ込んだ場面について「松尾がピッチに倒れている。浦和サポーターが、プレーを切らない京都の選手に対し、声を出してブーイングを行っている」と速報。目立ったブーイングがなかったにもかかわらず、「ブーイング」という文言を盛り込んでいたのだ。

>その後、文章は「松尾がアピアタウィアと接触した影響でピッチに倒れている」と修正されているが、一部の浦和レッズサポーターやJリーグファンからは「これは酷い」、「悪意しかない」、「ねつ造は良くないぞ」、「やり方が汚い」とSNSで批判が噴出。Jリーグに謝罪を求める声も上がっている。

 

 

わざわざバイトくんがテキスト速報に入力する必要性はなかったと思いますが、対岸のこちら側まで怒声は聞こえていましたし、「無かった」とするには無理があると思います。


 

※2022年8月7日追記

日本語を読むのがあまりお上手ではない方にレスポンスいただきましたので、これから当記事を読まれる方に正しく読解してもらいたいと思って補足の説明を書いておきます。

 

先ほどと重複して恐縮ですが、私は”現地に居て得た情報”と”DAZNでの振り返り”を通じて、『わざわざバイトくんがテキスト速報に入力する必要性はなかったと思いますが、対岸のこちら側まで怒声は聞こえていましたし、「無かった」とするには無理がある』と書いているのですが???

 

つまりはガイドラインに抵触しているorいないの是非ではなく、「合った事を無かった事に(つまりは1以上を0と)するのは無理があるでしょう」と説いているわけです。

しかも、こうした反応を事前に予測してエビデンス付きで書いているのに。後ほど当該レスポンスをUPしておきますが、日本語が正しく読めない人がまあ多いこと多いこと。驚きですね。

(これならアピアタウィアが浦和ゴール裏に向かって両手を合わせて謝ったシーンも追加で残しておけば良かった)

 

試合速報に記入すべき関連性の高い情報かと言うと、私もそうは思いません。なのでテキスト速報になぜ記入したかの是非は問われて然るべきだと考えます。そこを主張するのは全くかまいません。

 

ただ、7月8日にリリースされたテキスト速報の委託先であるデータスタジアム社の説明と、その前日夜に投稿されたこのブログ記事内容とはリンクもしていますし納得できるものでした。やはり0を1にするのはおかしいです。その1を書く必要性はなかったけど。

【概要】
明治安田生命J1リーグ第20節浦和レッズ対京都サンガF.C.戦において、「前半18分 浦和サポーターが、プレーを切らない京都の選手に対し、
声を出してブーイングを行っている」という事実とは異なる記述をし、約9分後に修正データを配信するまで掲載され続けていた。

【原因】
選手が倒されたコンタクトに対する観客反応の誤認識により事実とは異なる表現(騒然とした様子を“声を出してブーイング”と記載)を行った。

 

 

 

補足の補足:ちなみにこの方はこのようにも述べられていたのですが、最終的に「現場の人間にしかわからないよ」という因果関係が全くわからない謎の理論を持ち出してマウントを取ろうとした結果、「現場にも行ってますけどなにか?」で出口を全部塞がれたのか、お静かになられました。ご自身の思考回路と読解力の矛盾点に気づかれたのかもしれません。賢明だと思います。

 

 

 

 

 

 

また、松尾選手については実際当該シーンでは痛かったのだろうと思います。私もサッカー経験者ですから、良くネット上で「痛いンゴ」とか揶揄されたりする事もありますが本当にプレーしている時は痛いっつーのと思います。

 

ただ解説の水沼氏も直後とハーフタイムの二度に渡って言及しているので、第三者目線で見ても「ちょっと倒れがちだな」と思うのは自然だったのでは無いでしょうか。

私も松尾選手と、ハイライトで振り返ると1つ目の浦和PK獲得時の岩波選手はオーバーリアクションだったと思いました。(※岩波選手については現場では何も思わなかったですし、判定は極めて妥当なPK判定です)

下田さん:松尾は立ち上がりました。

水沼さん:松尾はタイプ的にこういうプレーで、ある程度ターゲットにされる場面が多分多くなるんですね。やっぱ前を向かれると、キツくなると。

下田さん:はい。

水沼さん:やっぱ最初のコンタクトは厳しくいくっていう処は、多分どのチームも狙っている部分だと思うんですけど。

下田さん:はい。

水沼さん:まあ、そこの逃げ方もね、これから彼は覚えなきゃいけないでしょうし。あとは、まあ多少痛いかもしれないけども、これだけ全力でできるので、僕はできればすぐに立ち上がって欲しいですよね。

下田さん:なるほど。

下田さん:その松尾が間合いを詰めます。上福元がここにつけました。

水沼さん:全然平気そうじゃないですか(笑)。

下田さん:はい。

 

 

水沼さん:まあちょっとこう、厳しいことも言ったかもしれません。ただ彼はそれだけの能力があるので、僕は本当にこう、すぐにサッと立って、すぐプレーができるような選手になって欲しいんですよね。

下田さん:はい。

水沼さん:で、やっぱりずっと倒れてると印象が悪くなるのと、やっぱレフェリーも、そういう印象を持ってしまう。ただ、PKの時は引っ掛かっているんだけども、それを振り切ってでも俺は行くんだってそういう強いものが見えたのでそれを続けて欲しいなと思います。

 

 

 

私がここで言いたいのは、「浦和側が声を出していた」という事ではありません。

あれくらいは出てしまうと思います。切り取って「ルール違反だ」などとクレームを付けるのは難癖に近いものがあるでしょう。

 

ただ、無かった事にするのは違うでしょう。事実有ったので。

そして解説者もコメントするように、客観的な立場から見ても「どうかな?」と思うシチュエーションがピッチ上で起きていた訳です。

 

 

なので、ファクトベースではなくて、頭に血が登ってしまい見る物全てを敵と認識して叩くかのような構図に陥ってしまっている浦和サポーターが非常に多くなってしまっている気がしますまるで昨今のプーチン体制というか。

 

声出しを正当化するのもそうですが、「自分達は何も間違ったことをしていない」「悪いのは体制側で、俺たちは正そうとしている」といった思想で動き続けると、いよいよ再びの無観客試合裁定等に繋がる重大なトラブルが起こりかねない気がしてなりません。

 

対コロナについては、2ステージ制導入時の様な、舞台裏がわからずただリーグ側の意見を押し付けられている状況と異なる訳なので、兎も角冷静な大人の行動をお願いしたいと思います。

昨日も書きましたが、社会のルールを守りながら社会のルールを正さないと、誰も耳を貸しませんし、世の中から追放されてしまう結末が待ち受けているので。

 

 

 

 

旗について

これはもうTwitterに書いたので、それだけ貼っておきます。

 

 

 

 

京都が稀にする相手サポーター側への挨拶について

 

京都が、試合後に相手サポーター側へ挨拶を行ったのは、おそらく去年の11月にJ2首位攻防戦として迎えたアウェイの磐田戦が初めてだったかと思います。

この行為は常に行われる訳ではなく、「良い試合だった」「良いスタジアムの雰囲気だった」時に原則監督の判断・主導で行われている様です。(仕草や試合後コメントから判断するに)

 

なので、儀式的に必ずしも行うものではなく、トリガー条件は曖昧です。

 

個人的にこの行為については、否定するものではないと思っています。

かといって特段肯定もしません。

 

否定しない理由については、

「何となく」「義務感」ではなく、その場の判断に基づいて行っており、単なるリスペクトの押し付けではなく自身達の気持ちを昇華するものとなっている事

感謝の気持ちを伝える事は悪い事ではなく、選手や京都サポーターへの人間教育的観点から見ても有益と思われる事

京都サンガ及び京都に対して好感を持つ人が増えれば、両者にとって経済的効果※が得られる可能性が高まること

※=アウェイサポーターとして京都への来場動機の高まり。SNSフォロワーの増加等々

 

 

肯定しない理由については

相手側へ感謝の気持ちを伝える前に、特にホームゲームにおいて京都側の来場者へ気持ちを伝える術を整備する必要がある(=クラブ全体としての課題

基本的に監督が決断している様であり不健全(トップの言いなり)

・(上記と関連して)パワーハラスメントという前科持ちの監督に対するイメージをアップする手段にチームが利用されていると受け取られかねない

 

以上。

 

 

で、これは「ブーイング」とか何だのと一緒なのですが、否定派も肯定派も、勝手にお前の価値観を押し付けるな。

 

・絶対に守る必要があるルールを守る

・マナーやモラルを守る

これをクリアしてれば、基本的には自由。

ただ、何かしら支障が出るなら都度考えなければならないのと、支障が出る前に「やった方がいいことはやる」とか行動がもたらす効果は考えるべき。

 

 

この京都の行為については、別に京都がルールを犯している訳ではない。

逆に、「絶対にやるべきだ」などと価値観を押し付けるのもお門違い。他所は他所。ウチはウチ。煽りだと捉える人も中にはいるかもしれない。そのリスクも認識すべき。

 

他に、試合前のメンバー紹介で、『相手の元所属選手が読み上げられる→拍手』。

これも「するな」と強制するのはおかしい。「しろ」と強制するのもおかしい。

でも、文脈というものがある。自分から後ろ足で砂をかけて出ていった選手か?契約満了から這い上がってきた選手か?または試合中の交代シーンで有ったり。考えずに脳死で「する」「しない」がハナから決まっているのはセンスがないと思うし失礼。

 

 

声出しにしても、(通常時の)ブーイングにしても、拍手やお辞儀にしても、「目的」に対する「手段」であることを分かっていない人があまりにも多すぎる。

それがわからない人は、スタジアム内外問わず考えを改めた方がいいと思う。(主語がだいぶ大きくなったけど)

 

声を出すのが目的なのか。応援が目的なのか。では応援って何なのか。そもそも娯楽とは、Jリーグとは、サッカーとは、どう成り立っているのか。大人なんだったら俯瞰で物事を見ないと。。。

 

中学生や高校生のキッズが喚くのは仕方ないよ。まだ学べばいいし、まだ可愛いで済まされる。

手段を義務化してしまったりは良くない。そして大の大人が意味のわからない言説を並べているのは根拠なきワクチン陰謀論プーチン擁護と一緒で救いようないですからね。(自戒も込めて)気をつけましょう。

 

 

 

 

最後の最後に、1点目のCKのシーンについて。

大前のボールが本当にパーフェクトだった。そしてCK時の京都ゴール裏の応援も本当に良かった。

前半の内容と結果から勝ち筋を描くには、後半序盤で迎えたあのCK1本は本当に本当に重要なシーン。あの場に居た多くの人がその事を理解して、共有し、手拍子を送っていた様に思う。

選手達も見事に応えてくれたし、その勢いで1分後に逆転ゴールまで生んでくれた。

 

どんなカテゴリーでも楽しいけれど、J1だからこそ味わえる楽しさや難しさを享受するにはまずは今年生き残る事が必要。

水曜夜に埼スタに詰めかける人だからこそかもしれないけど、昨日は多分みんながそれを理解していた。

90分とは言わない。ただ、要所要所であんな意思表示ができれば思いは通ずるかもしれない。何より楽しいと思う。

 

日曜の福岡で、何より今後のホームで、あんな場面が増える事を願いたい。