+1 プラスワン

【2022 J1 17節】鹿島アントラーズ - 京都サンガF.C.

 

個人的には初のカシマ。

 

チームにとっても2013年の天皇杯以来。

序盤の見事なパス交換から工藤が落ち着いて1vs1を枠外に外したのと、終盤追い付けるかどうかの場面でセットプレーのこぼれ球をバキが宇宙開発した記憶。あとちょっとだったのにと。

 

この日知ったが、京都の歴史上ここで勝ったことがないらしい。わかりみに溢れている。

 

 

 

しかし、遠い。いや、遠いのは仕方ない。あまりにも辺鄙すぎる。

東京駅近辺から車を出していただき、マツダの後部座席でスヤスヤしてしまったのだが、やはり4万人のスタジアムを維持するだけのマーケットではないことを肌で実感した。田舎すぎる。これでよく今までやってきたものだ……素直に鹿島というクラブに感服する。

 

 

スタジアムは改築から20年が経ち、商圏とのミスマッチも相まっていささか古い代物。

ダウンサイジングも含む新スタジアム構想が立ち上がるのも納得。あと屋根が上層にしかかかっていないのは驚いた。初期カシマはtheイングランドスタイルだったのに。

 

※竣工直後のカシマスタジアム

 

 

 

 

ハコこそ古いものの、鹿島が長年に渡って指定管理権を有しており、多角化やさまざまな経営努力が為されている。併設されているスポーツクリニックは、コアコンピタンスを活かした正しい多角化の1つだ。

 

また、映像演出や芝育成については長年パートナー企業(ソニー)とタッグを組んで様々なプロジェクトを進めてきた。

これもまたスタジアムの有効活用と同様に、商圏人口の少なさおよび更なる衰退をクラブ存亡の危機として捉えてこしらえてきたものだ。

 

 

 

試合は後半開始早々にセットプレーで失点を喫し、そのまま0-1で完封負け。

戦術的なテコ入れもあり、前半こそイーブンないし4:6の試合運びであったが、終わってみれば前後半通じて大きな好機もなく、まんまと鹿島の試合になってしまった。

 

個人的には好みでないが、鹿島のしぶとさ・強かさ、常に向きへ矢印を持っていくクラブ力にしてやられた感のある試合であった。

ピッチ内とピッチ外で正しく努力を積み重ねる様は、正直羨ましくもある。

 

人生七転び十五起き!

 

 

参考:「VISION KA41」に関するアップデート及び事業構想発表会見 | 鹿島アントラーズ オフィシャルサイト