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京都サンガF.C. サポーターズカンファレンス開催の検討要請について

 

 

2022年シーズンの終了に伴い、公式HPの問い合わせフォームを通じて、伊藤社長宛でサポーターズカンファレンス開催の検討をする様に依頼を実施した。

そこで、依頼に際して送付した文面をこちらへ掲載する。(全文ではなく一部抜粋+資料添付)

 

行政・スポンサー企業への挨拶周りなど、慌ただしいシーズンが終わった今はオフシーズン故の活動が本格化し多忙な中で恐縮ではあるが、京都府民をはじめ多くのステークホルダーから真に愛される"強いクラブ"づくりの実現のためにも、まずは早期に開催の有無に関する声明が発せられることを願いたい。

 

 

 

 

以下、抜粋。

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【サポーターズカンファレンスについて】

今オフシーズン中に、2022年シーズン及びそれ以前を総括し、2023年以降のクラブのさらなる発展に寄与する情報交換の場として、クラブ主催の説明会(所謂サポーターズカンファレンス/ミーティング)の開催を検討するよう願いたい。

 

以下はその理由である。

 

 

1.トラブルの未然防止へ向けてクラブの考えを周知徹底する場として

本年は他クラブに於いて、観客による数年来に渡る観戦ルールの常習的な違反に対し、運営能力の欠如・管理不十分を理由に、リーグから大変重大な裁定処分が下される事案が発生した。

また、京都に於いても故意ではなかったものの、「政治的、思想的、宗教的主義、主張または観念を表示し、または連想させる」旗が長年に渡って掲出されてしまっていた事案は記憶に新しい。

なお前述の問題でリーグから罰金100万円の裁定を受けた際に、「再発防止の徹底を行い、誰もが楽しめるスタジアムづくりに向け取り組む所存です。その一環として、啓発活動を徹底すると共に、掲出物の事前申請制度を設けてまいります」との声明を発出しているが、「啓発活動の徹底」が図られているとは現状の活動からはお世辞にも言えず、同種の不適切事案が再発した際には、クラブが負うべき注意義務が軽んじられていたと判断されても致し方ないものと思われる。

 

公式HP内記載の「クラブビジョン(目指すべき姿)」にて、「多くの皆さんに楽しんでいただける賑わいのスタジアムを創造する」と謳っており、観戦環境改善へ向けた意見の集約、およびクラブの考えや周知徹底が図られるべき事項を直接ファン・サポーターへ発信する場として、サポーターズカンファレンスの開催を検討する事が望ましい。

 

 

2. Jリーグクラブとして透明性の高い経営の推進・徹底を図る場として

項1と関連して、多種多様なステークホルダーに支えられ、地域を代表する存在であるJリーグクラブは、ホームタウン自治体の出資の有無に関わらず、公共財たる自覚を持って経営を行うべしである。これはJリーグが公表するJリーグ経営ガイドラインに於いても記述されている、大変重要な考えの1つである。

Jリーグクラブ経営ガイド2021verより引用)

狭く閉じたコミュニティではなく、広く開かれたコミュニティを形成し、クラブに対する支持・支援の幅をより大きくしていく為にも、リーグからも公表される数値(売上高等)を公式サイトの片隅に載せるだけでは、ステークホルダーを軽視した形式的な情報の発信に留まっていると言わざるを得ず、透明性の高い経営を実現するべくサポーターズカンファレンスの開催を検討する事が望ましい。

 

 

3.経営基盤強化に向けて信頼を得る為に情報を発信する場として

本年は「安藤淳氏のブランドアンバサダー退任及び強化部長代理就任」や、「声出し応援再開に伴う声出し応援運営検証対象試合へのエントリーの有無」など、ファン・サポーターをはじめとするステークホルダーに対して、広く情報公開すべき重要な経営決定事項が数々あった中で、クラブ側からの対外的な情報発信や、そうした場は全く見受けられなかった。

元を辿れば、近年に限っても「加藤久氏の招聘」「曺貴裁監督の招聘」「實好監督の登用及び退任」「山道氏の招聘と退任」「中田監督の退任」等、トップチームに関する人事だけでも実に様々な人事決定があった中で、ファン・サポーターに対してクラブ側からの説明は公式HPでのリリースコメントのみであり、広く信頼を得る為の努力は皆無であったと言い切ってしまわざるを得ない。

 

更に過去を振り返れば、2015年末開催のサポーターズカンファレンスにて山中社長(当時)が発言した「今後はサポーター、スポンサー、フロントがしっかり意思疎通をしていきたいと思っている」「ファン・サポーターさんに非常に悲しい思いをさせてしまった」や、2017年シーズン中に開催の現状説明会にて発言した「(サポーターズカンファレンスで目標の到達度合いなどを開示し、議事録に載せて出来得る範囲内で公表する事について)分かりました。全然難しい事ではございませんので、それはやらせていただきます。」という回答があったにも関わらず、2017年秋の現状説明会以降に開催されたオフィシャルな対外説明の場は2018年12月22日開催の「2018シーズン総括」説明会のみで、更にこの会の議事録は公表されていない状態である。

 

(それどころか、公式HPのリニューアル等を契機に、過去の様々なリリースへのアクセスすらもできなくなっている。)

 

他方、非対面形式も駆使しながら、クラブの方針や経営情報に対する詳細な説明を行うクラブは、アビスパ福岡セレッソ大阪ら複数見受けられる。

 

「セレッソ大阪サポーターズコンベンション2022」レポート | セレッソ大阪オフィシャルウェブサイト | Cerezo OSAKA

「セレッソ大阪サポーターズコンベンション2021」レポート | セレッソ大阪オフィシャルウェブサイト | Cerezo OSAKA

「セレッソ大阪サポーターズコンベンション2019」レポート | セレッソ大阪オフィシャルウェブサイト | Cerezo OSAKA

 

またJ1クラブだけでなく、京都よりも売上等クラブ規模が小さいJ2〜J3クラブ(盛岡・福島・群馬・北九州・熊本etc…)でも実施されている。

2/14開催 「2022リモートサポーターカンファレンス」議事録公開のお知らせ – ザスパクサツ群馬

 

コロナ禍やクラブの運営規模(人員・体制)のみを要因にするのは理屈として成り立ちづらく、顧客を軽視し、説明責任を放棄していると受け取られても止むを得ないと考える。

こうしたマイナスのアクションは、クラブアイデンフィケーションの低下要因とも考えられる事から、クラブビジョンに掲げる「サンガのブランド力を高めるとともに、多くのステークホルダーの支援のもと、経営基盤の強化を図る」に反する行為である。

 

その為、信頼を得る為の情報発信の場として、サポーターズカンファレンスの開催を検討する事が望ましい。

 

 

以上3つの観点から、クラブの理念「サンガに関係する全ての人々と夢と感動を共有し、地域社会の発展に貢献する」を実践する為に、今オフシーズン内にサポーターズカンファレンスを開催する事について検討するよう強くお願いしたい。

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以上。