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京都サンガF.C. 2022年シーズンプレビュー【予算】

 

いつだって 齧っておきたい 親の脛

 

どう?親会社に頼ってる?

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人を雇うには金が居る。まずは成果を残した現有戦力に応えてあげる必要があるし、他所から引っ張るのなら移籍金が掛かるケースもある。

人は皆勝利を渇望するけれど、では現実問題どれだけ金を注ぎ込む余力があるのかを考えてみよう のコーナー。

 

※おさらい


 

 

2021シーズン決算予想

面倒なのでもう端折っちゃうが、21年度の収入はおそらく20年度対比でほぼ変わらないだろう。理由としては①スポンサーの増加・②入場者数の増加で、仮に減収材料(移籍金収入の減少・スクールの休校)があったとてカバーできているはずだから。

特にスポンサー数の増加は顕著で、ホームゲームの冠パートナーも前年比で増加しており15億円台キープは堅い。かといって大幅な増収も考えづらい。22億まではいかないのでは。

(20年:KCCS、京都銀行au、京セラ、JAL、ワコール、ファミリーイナダ、日本旅行京セラドキュメントソリューションズ=9 21年:堀場、京セラドキュメントソリューションズ日本旅行ローム、京セラ、KCCS、京都銀行auJAL、ワコール、明治安田生命=11)

 

 

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収入推移(単位:百万円)

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入場料収入推移



2022シーズン予想

ここからは今年どうなっていくかを妄想と単純計算で考えていく。

 

まず分配金。これはカテゴリーに応じて所定の比率で配分される。昨年のJ1クラブは3.5億円配分されており、維持されるなら2億円の増収となる。

2021年度配分金について | 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)

 

次いで入場料収入。来期は最低価格(大人)で2,600円へと価格が変更となる。これを来期の客単価と仮定して、平均入場者数1万人×20試合で考えたら520百万円(20年度対比318百万円増)

オミクロン株等の感染拡大状況には依るが、現状は開幕から収容率100%での運用を予定しており、かつ昇格+新スタ効果+年間チケット再開で相応の増収は見込めるから現実的な数字ではある。

2022シーズン チケット価格・区分および席割の変更について|京都サンガF.C.オフィシャルサイト

 

最後に広告料収入。これが難しい。過去のデータを見ても、昇格した年で正直「やや増加」程度で留まっている。(05年→06年 1.10倍  07年→08年 1.07倍)

現実と希望的観測の中で折り合いを付けて1.20倍として見ると1,800百万円程度。

 

なので、1,800+520+350+その他300=2,970百万円=29億7,000万円

夢の営業収益30億円をギリギリ達成できるかどうか位が現実的な予算規模だと思われる。

 

一般的に、Jリーグクラブを健全(=安全)に運営しようと思うと、チーム人件費は予算の4割強〜5割以内程度で抑える必要があると言われている。

中には柏レイソルの様に人件費への投資を強めて他の要素を切り捨てる傾向にあるクラブ(=集中と選択)もあるが、クラブライセンス制度導入以降は稀なケースと言える。

なぜなら財政状況が悪化した果てには、今現在のサガン鳥栖の様に保有選手をどんどん売却していかざるを得なくなるから。

 

京都は2019年度が42.8%(人件費895百万円/収入2,090百万円)、2020年度は44.2%(929百万円/2,101百万円)で推移しているので、30億円の45%ならば推定人件費は13億5千万円……まあこんなもんでしょう。

広告料収入が上振れすると比例して更なる積み増しもあり得るけど、今オフの移籍報道を見ていると妥当な線ではないでしょうか。勿論移籍金込みで。

 

 

リーグ内での比較

ではこの13億円(仮)というボリュームは相対的に見てどの程度なのか。図でまとめるとこうなる。薄茶色の網掛けはJ2所属で、灰色は21年度のJ2降格チームである。

 

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20年度チーム人件費比較(単位:百万円)

 

20年度の数字でも、13億円でも来季のJ1全18チームの中で最下位グループ!

要するに厳しい。コロナ禍で比率がバグっているのはともかく、人件費が京都のクラブ予算そのものより多いクラブがゴロゴロいるのが今のJ1。

 

ちなみに福岡は21年度の人件費を17億円へと大幅に増加させており、京都より下の可能性があるのは鳥栖と湘南くらい。


まあこれが現実。ここでしがみつこうと思ったら、全部を伸ばさないとダメだけど即効性からすれば各京都の重鎮企業が財布の紐を更に緩めてくれないと無理。

 

 

 

 

できる事

サッカーは当然ながら人件費の多寡だけで決まる訳ではない。しかしながら、21年に降格を喫した4クラブが相対的に人件費の安いクラブとなっている事実から目を背ける事はできない。

よって、表面的な数字にはまだ表れていない伸びしろを何処まで突き詰められるかが今期の京都の行く末を握っていると言えよう。個の成長と、チームとして目指すスタイルの深化と。

 

そして中長期的に成功を納め続けようとすると、やっぱりクラブとして成長は必須。

なので、

・シーズンパスを買う事


・ユニフォームを買う事

 

 

・12年ぶりの舞台、誘い合わせて一人でも多くの人と共にスタジアム観戦を楽しむこと

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以上3点よろしくなー

 

 

 

あと一応アンケート募集中

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